遊びをせんとや

人生総決算!のつもりで過去・現在のことなどを書きます
といっても肩肘はらずに 楽しく面白く書きたいと思います

井上安治の東京名所図案内~No.1

2023年03月31日 | 絵画

昨日のブログで、明治時代の東京の地図がネットで見られることをご案内した。

その地図を読者に参照してもらいながら、そこには井上安治のこんな作品がある。

というのが今日の目論見である。まずは試しと思って読者諸氏にご協力を願いたい。

まずは、明治東京全図 ここをクリックすると別ウィンドウで明治時代の地図が開く。

トップページで全体図が表示される。

地図の左上にナビがあるが、ホイール付きマウスならそこは使わずに済む。

ホイールを前方に回せば地図を拡大、後方に回せば縮小できる。

また、左クリックしたまま左右にドラッグすすれば地図上の移動ができる。

では、全図の右上、墨田川の流れる地点に移動してみよう。

それでは、墨田川を上流から下流へ、井上安治の東京名所の旅を始めよう。

それでは墨田川を下って次の地点あたりまで移動しよう。

川の所々に舟と点線が書いてあるが、これは対岸を行き来している渡し船。

 

このあたりから安治の東京名所を始めよう。

以下、下線の文字をクリックすると画像が表示される。

マウスホイールで拡大・縮小できるので、版画の細部まで見られる。

見終わったらタブの✖で閉じる。

 

今戸有明楼 墨田川に面している。料亭か? ここで景気をつけて吉原へ?

女性が一人立っている。対岸からの渡し舟が着くのを待っているのだろう。

桜屋という店もある。これも料亭か。大七って何だろう? 

桜屋の前を山谷堀が流れ、そこに架かる橋が今戸橋。今戸橋雪 

今戸橋を渡ると待乳山聖典天社がある。待乳山夕景

 

この辺り、今頃はどうなっているのだろう?

というわけで、Google Mapを見てみる。(新しいウィンドウで開く)

地図を拡大すると、「今戸橋跡」のマークがあるのでクリック。

写真が表示されたらそれもクリックすると、左サイドに今の写真が大量に出る。

説明版の写真もあり、今戸橋の来歴のあらかたがこれでわかる。

安治の「今戸橋雪」の作品も説明版に載せてある。

Mapに戻って「竹屋の渡し跡」もクリックすれば、これも由来がよくわかる。

 

昔の地図に戻って、今日は吉原まで行くつもり。

山谷堀を船で行く手もあり、この船を「親不孝船」とも言ったらしい。

昔の小説に、日本堤の土手を通って・・・なんて描写があったことを想い出した。

それでは安治の3作品をどうぞ。

新吉原の景 新吉原夜桜 新吉原夜桜之景 

3枚目が面白い。洋装の女性たちは異国の人たちか?

子ども連れもいる。「ねえ、ここって何するところなの?」「Mumumu・・・」

 

今日はここまで。

今までのスライドショーと比べてどうだろうか。

ただ、見ているだけよりも、私としてはいいような気がするのだが。

今日は初回なので、ナビのつもりで地図を挿入したが、今後は必要ないと思う。

 

この方式の利点として、

昔の地図で当時の地勢などがわかり、版画作品の臨場感が増す。

Googleマップで現在の様子がわかり、古今共に新たな情報が得られる。

本来の目当ての版画作品を、時間制限なく、拡大してじっくり楽しめる。

欠点として、

読者側としては余計な操作が必要になる。

今まであったBGMがないので淋しい?

 

わたしとしては、読者参加型の新しい形のブログの試み、とも考えている。

皆様のご意見は如何だろうか。

[Rosey]


忘れてはいけない人~井上安治

2023年03月30日 | 絵画

    

私が明治や大正時代の版画や絵画探しに夢中になったきっかけがこの版画「鹿鳴館」など。

ネットでこの版画の画像を見て、何とレトロでモダンな版画だろう!

とブログで版画家井上安治の3作品を取り上げた。

そして彼の師匠にあたる光線画の小林清親の「両国花火の図」にも度肝を抜かれた。

 

それが2月半ばのこと。それから版画家・画家や作品探しが始まった。

井上安治、ラグーザ玉、吉田博(3度)、神坂雪佳(3度)、川瀬巴水(2度)、小林清親、

川西英、小泉癸巳男(2度)、杉浦非水(2度)、和田英作、高畠華宵、小村 雪岱、

土屋光逸、竹久夢二、川合玉堂、浅井忠(2度)、中村不折、織田一磨(2度)。

これまでに18名(延べ27人)・・・ほぼひと月半の間にこれだけ訪ね歩いたわけだ、ネット上だけど。

探せば探すほど興味ある人や作品に限りは無い。

 

それはともかく、井上安治の版画が3枚だけでは物足りない。

26歳で早逝した彼だが、東京名所絵など多くの作品がある。

たぶん優に100作品を超えるだろう。

いくらスライドショー作りに熟達したとはいえね、思案投げ首の状態なのである。

 

何か面白いことができないだろうか・・・。

東京名所絵には橋が多く出てくるが、現在の橋の名と違っていることも多い。

新大橋とか今戸橋とか万代橋とか言われてもね・・・。

 

それで、かつて思案橋探しをしたことを想い出した。

それには地図が必要だ。明治、東京、地図のキーワードでGoogle検索。

一発必中、国土地理院作成の明治東京全図というのがあった。(明治9年)

上行の「明治東京全図」をクリックすると、別タブでこの地図が見られる。

 

これが面白くて半日ほど遊んでしまった。

そのため井上安治のスライドショーを作る時間が無くなってしまった。

いや、待てよ、この地図をガイドにして何か新しいことができないか?

 

というわけで、今日はこれまで。

できれば明日までに思いつきたい・・・のだが。

何もないのも寂しいので、リラックス・ビデオでもどうぞ。

[Rosey]


何度目かの北へ~石狩挽歌

2023年03月29日 | 音楽

北海道は歌になり易いのだろうか。もう何度目か忘れたけれど。

石狩挽歌、初めて聴いた時はなかなか新鮮だった。が、あれからおよそ50年・・・。

一聴、何を言ってるんだ? と思うくらいに歌詞がわからなかった。

 

ゴメとかツッポとかトイサシアミとかカサトマルとか・・・呪文だね。

でも、歌詞カードを作って見てなるほど、と知ったことが沢山ある。

それに、絵探しやスライドショー作りに比べるとラクだし・・・私は易きに流れる。

背景の写真探しはいつも一苦労するけど。

 

歌い方も演歌っぽくなくてよい。

演歌歌手が歌っているものも聞いてみたが、みんなダメだった。

 

 

ついでに、この人の歌でもう一曲。

全然、雰囲気が違う「ざんげの値打ちもない」。

これはちょっと崩して歌っているが、内容には向いているからOK。

といっても若い女性の心境が私に理解できるはずもない。

でも、自分に愛想をつかす、という心境は男女ともに差は無いと思うよ。

 

 

蛇足だが、殆どのカバー歌手が四番目の歌詞を歌っていない。

ここを歌わなかったら、それこそ「ざんげの値打ちもない」のに。

そして、この部分だけ何月か書いていない。十二月に決まっているからだ。

二、五、八と来れば、次は十二でしょう・・・全体を見れば色々と見える。

[Rosey]


吉田博~三度目の登場

2023年03月28日 | 絵画

 雲井桜(2/21に紹介)

2月21日と23日に版画家の吉田博のことを紹介した。

ダイアナ妃が彼の作品を好きだったことで思い出す人もいるかもしれない。

ただ、2月の頃は作品画像をベタにブログに張り付けただけ。

2日間で10作品を載せただけだが、その後、他の作品も見つけられた。

 

そこで彼の作品のスライドショーを初めて作成した。

季節柄、桜から始めるのがいいかな。

見出しに掲げた雲井桜、その別バージョンがあったのでトップのスライドにおいた。

 

今回は、題材が日本だけでなく外国の山や風景にまで及ぶ。

日本を先に並べたが、スライド♯12にChinaが一枚紛れ込んでいた。

そのまま、そのまま・・・ヒラにお許しを! スライドは全部で33枚、時間は6分41秒。

今回の私の一番のお気に入りは作品最後のスライド♯32。どうぞお愉しみを!

 

 

[Rosey]


「しおさいの詩(うた)」ほかRoseyベスト3

2023年03月27日 | 音楽

Roseyはフォーク歌手の小椋佳のデビュー当初からのファンだった。

彼女が気に入っていた彼の曲は多いが、ベスト3を選んでみた。

最初は「しおさいの詩(うた)」。

歌詞を調べていて分かったのだが、奇しくもこれが彼のデビュー曲だった。

1971年というから50年以上も昔のことだ。

 

 

歌詞カードを1枚に纏めるのは、詩の全体を把握したかったからだ。

木を見て森を見ず、の喩えがあるように、部分と全体、どちらも観る必要がある。

音楽の場合は、それに聴覚が絡む。

歌詞カードを1枚に纏めると、視覚と聴覚のバランスが良いと感じるのだ。

なんて、理屈っぽく考えて音楽を聴いているわけじゃないけれど。

 

次は第2位の曲「さらば青春」。1990年だから割と新しい。

某社のCMソングだとは知らずに聴いていた。

でも、歌詞のどこにもCMソングらしいものが見当たらない。

某社ってもう過ぎ去った栄華を想うだけなのかね~。

 

 

彼女のベストOneは「大いなる旅路」。

これがテレビ・ドラマの主題歌だったことを初めて知った。

作曲は小椋佳自身ではなく、渡辺岳夫という人だったことも。

調べたら、テレビドラマやアニメの世界では有名な作曲家らしい。

経済学部を出てから、音楽をやりたくてパリの音楽院でクラシックを学んだという。

 

そう思って聴いたせいか、メロディーラインにクラシック音楽の香りがする。

Roseyも、その辺りを感じたていたのか、Night musicの最後はいつもこの曲だった。

詩では、♪夕日 空をこがし 心に沈んだ のフレーズを特に気に入っていた。

 

[Rosey]