昨日のブログで、明治時代の東京の地図がネットで見られることをご案内した。
その地図を読者に参照してもらいながら、そこには井上安治のこんな作品がある。
というのが今日の目論見である。まずは試しと思って読者諸氏にご協力を願いたい。
まずは、明治東京全図 ここをクリックすると別ウィンドウで明治時代の地図が開く。
トップページで全体図が表示される。
地図の左上にナビがあるが、ホイール付きマウスならそこは使わずに済む。
ホイールを前方に回せば地図を拡大、後方に回せば縮小できる。
また、左クリックしたまま左右にドラッグすすれば地図上の移動ができる。
では、全図の右上、墨田川の流れる地点に移動してみよう。
それでは、墨田川を上流から下流へ、井上安治の東京名所の旅を始めよう。
それでは墨田川を下って次の地点あたりまで移動しよう。
川の所々に舟と点線が書いてあるが、これは対岸を行き来している渡し船。
このあたりから安治の東京名所を始めよう。
以下、下線の文字をクリックすると画像が表示される。
マウスホイールで拡大・縮小できるので、版画の細部まで見られる。
見終わったらタブの✖で閉じる。
今戸有明楼 墨田川に面している。料亭か? ここで景気をつけて吉原へ?
女性が一人立っている。対岸からの渡し舟が着くのを待っているのだろう。
桜屋という店もある。これも料亭か。大七って何だろう?
桜屋の前を山谷堀が流れ、そこに架かる橋が今戸橋。今戸橋雪
今戸橋を渡ると待乳山聖典天社がある。待乳山夕景
この辺り、今頃はどうなっているのだろう?
というわけで、Google Mapを見てみる。(新しいウィンドウで開く)
地図を拡大すると、「今戸橋跡」のマークがあるのでクリック。
写真が表示されたらそれもクリックすると、左サイドに今の写真が大量に出る。
説明版の写真もあり、今戸橋の来歴のあらかたがこれでわかる。
安治の「今戸橋雪」の作品も説明版に載せてある。
Mapに戻って「竹屋の渡し跡」もクリックすれば、これも由来がよくわかる。
昔の地図に戻って、今日は吉原まで行くつもり。
山谷堀を船で行く手もあり、この船を「親不孝船」とも言ったらしい。
昔の小説に、日本堤の土手を通って・・・なんて描写があったことを想い出した。
それでは安治の3作品をどうぞ。
3枚目が面白い。洋装の女性たちは異国の人たちか?
子ども連れもいる。「ねえ、ここって何するところなの?」「Mumumu・・・」
今日はここまで。
今までのスライドショーと比べてどうだろうか。
ただ、見ているだけよりも、私としてはいいような気がするのだが。
今日は初回なので、ナビのつもりで地図を挿入したが、今後は必要ないと思う。
この方式の利点として、
昔の地図で当時の地勢などがわかり、版画作品の臨場感が増す。
Googleマップで現在の様子がわかり、古今共に新たな情報が得られる。
本来の目当ての版画作品を、時間制限なく、拡大してじっくり楽しめる。
欠点として、
読者側としては余計な操作が必要になる。
今まであったBGMがないので淋しい?
わたしとしては、読者参加型の新しい形のブログの試み、とも考えている。
皆様のご意見は如何だろうか。
[Rosey]