ご依頼主に購入した板をお見せしたところ大変喜んでくださり、費用はちゃんと請求してくださいね、とありがたいお言葉をいただきました。
もしや私の心の声が漏れていたのでしょうか・・・?
この頃はパートの仕事が忙しかったため、TVボードの製作に取りかかった時はもう夏真っ盛りでした。
まずは棚板用に、幅が狭くやや薄い板4枚を接ぎました。
まぁ順調な滑り出し。

次は例の一目惚れの板を、天板と脚に切り分ける作業です。
古巣の職場の便利な機械を使わせてもらえれば一瞬で切れますが、そのためにはあの重い板を車に積んで運ばなければならず、一人では無理。その上、ご無沙汰しすぎてお願いし難いので諦めました。
自前の「卓上スライド丸のこ」では一発ではカットできませんが、半分カットしたらひっくり返して残り半分をカットする、という具合で乗り切ることにしました。

一見どうってことない作業ですが、木の自然な形をそのままにしているので、定規が役に立たず、セットしにくいんです。
わかってもらえるかなぁ・・・?
それにしてもこの板の重いことといったら・・・
腰をやられました。
ただでさえ暑い夏、工房は水銀灯の影響でさらに暑く、重いものを持つと汗が止まりません。
たぶん身体中のミネラル全部出尽くしました。
スライド丸のこを床に置いて板をセットして、しゃがんでカット。板を持ち上げ、クラッと立ちくらみしながら裏返し、再びしゃがんで残り半分をカット。
立ちくらみ、カット、立ちくらみ、カットを繰り返し、天板と脚を切り分けました。

たったこれだけで私は力尽きました。
ここから先は手道具を使う予定でしたが、8月の猛暑下では体力的にも厳しいのでちょっと暑さが和らぐまで延期することにして、しばしネット販売用の小物を作って夏をやり過ごすことにしました。
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