年が明けて繁忙期。
前年の繁忙期は「研磨」の仕事でしたが、この年は、うれしいことに「加工」の仕事でした。
プロパー商品の椅子やテーブルは、年末までにある程度のストックができており、年明けには、遊具や柵などの特注品がメインになってきました。
私も遊具の一部を加工したのですが、規模が大きすぎて、図面が何枚もあって理解するのに一苦労。
図面を確認しながら穴を掘り、他の職人さんが作ったパーツと合わせてみようと思ったら・・・合わない。
違うところに穴を開けてしまいました。
別の日、ベテランの職人さんが加工した特注品のパーツを、最後に私が面取りしたのですが、削る場所を間違えてしまいました。
それも、一度ではなく・・・。
たぶん、足手まといでしたね。
でも、こういう時ほど、周りの人たちが助けてくれるんですね。ありがたい。
気が狂うほどに忙しいことを除けば、いい職場なので辞めるのは惜しかったのですが、忙しくて気が狂う前に、それと、自分の感性が会社の色に染まってしまう前に、そして何よりも、私の未来のお得意様たちが元気で購買意欲があるうちに、辞めることにしました。
技術的にはまだまだ未熟ですが、困ったときには相談に行けばいいんだ、と思うようにしました。
そうしないと、いつまでたっても独立なんてできそうになかったので。
会社にはお世話になったので、せめてもの恩返しに(なったかどうかはわかりませんが)、繁忙期が過ぎるのを待って退職することにしました。
写真は航空祭のアクロバット飛行のほんの一部です。
キレイな弧を描いていました。
ある日、車を運転中、少し離れた上空で、きりもみ状態で落ちてくる飛行機を発見し、焦りました。
でも、周りの車も歩行者もこの状態に気づいていないのか、だれも騒いでいません。
車を止めて撮影するべきか?
それとも、もっと離れた場所へ避難するべきか?
そうこうするうち、機首がギュイーンと持ち上がり、天高く昇っていきました。
それで、航空祭か、と気づきました。
この頃の私も、傍から見ればそんな感じだったかもしれません。
今も、かな?
果たして、私の機首がギュイーンと上に向かっていくことはあるのでしょうか??