超マイペースな女が一人で木工・家具工房を始めてみる。できるかな?

マイペースに木工・家具工房での日々を綴ります。
研修生時代~就職~リストラ~転職~復活~起業
ときどき趣味も。

ヴィトラデザインミュージアムへ行く 10:何故かフランス

2020-05-13 15:31:21 | 旅行
帰国の朝、気を取り直して、スイス、バーゼルのホテルで、最後の朝食を楽しみました。

盛り付けがいちいちオシャレ^^。


わざわざ瓶に入れてストローを挿したヨーグルトドリンク

ドライフルーツやナッツ。

テーブルはムーディーに薄暗かったです。
朝食なのに^^



早めにチェックアウトを済ませ、バーゼル空港へ。
空港まではバスで簡単に行けました。

でも、


車窓から見えた空港の名前にビックリ。
バーゼル空港じゃない・・・

EuroAirport 
BASEL MULHOUSE FREIBURG

ユーロエアポート??
バーゼル、読めない・・・、フライブルク??



バーゼルのバス乗り場では、単純に「空港行き」のバスに乗りました。空港の名前なんて気にせずに。

「空港を間違えた・・・?タクシーで移動すれば間に合うかな・・・」と、急いでこの空港をスマホで調べたら、
なんと、フランスの空港、と書かれているではないですか!?

え"
なぜ私はフランスに?
いつから?

一体、何が起きたのかよくわからないけれど、
フランスまで来ちゃったら、タクシーでも間に合わないんじゃないか・・・と、絶望的な気持ちになりました。
動揺して、距離感もわからなくなっていました。
前日には、ドイツ、フランス、スイスと3か国を散歩したというのに^^



とにかく、この空港でバスを降りるしかない。

頭がクラクラしたので、パンを食べて気持ちを落ち着かせました。


そして詳しく調べて、合点がいきました。

私が行くべき空港は「スイス」の『バーゼル空港』ではなく、この「フランス」の『ユーロエアポート』別名『バーゼル=ミュールーズ空港』でした。
間違ってはいなかったのです。
というか、そもそも、バーゼル空港なんて名前の国際空港は、ないんですね。

旅行会社でもらった日程表には、往路『搭乗地:成田』、復路『搭乗地:バーゼル』になっていたので、『成田空港』みたいに『バーゼル空港』という名前だと私が勘違いしていたんです。


この空港の場所はフランスですが、そこにスイスの高速道路が接続しているそうです。
そのため、気づいたらフランスの空港にいた、という訳です。
空港にはスイス側とフランス側それぞれにターミナルがあり、入り口は別れていますが、建物の中は繋がっています。

私はスイス側のターミナルから入りましたが、搭乗する便がフランス側のターミナルからの出発だったので、建物内を歩いてスイスからフランスへ移動しました。敷地はフランスなのに、建物の中に国境があって、もう何がなんだか・・・

だったら、日程表に記載する搭乗地は、スイスのバーゼルではなくフランスのミュールーズじゃないのか?と旅行会社を恨めしく思いました・・・。


スイス側のターミナルでは違和感はないのですが、フランス側はフランス語表記が前面にでていてアウェー感が増します。
スイス側の売店での通貨はスイスフラン、フランス側ではユーロ。
フランス側のスタッフは皆フランス語だし・・・。

なんとも不思議な感覚でした。

1つの空港なのに、2つの国。
面白いけど、ちょっと心臓に悪い。

ちなみに、この空港へ到着してスイスに行く場合、出口を間違えるとフランスに行っちゃうんですよ。

行きはドイツの空港にしておいてよかった。

知っている人にとっては、どうってことない普通の空港かも知れませんが・・・


変な空港。

ヴィトラデザインミュージアムへ行く 9:知らぬが仏

2020-05-05 00:01:53 | 旅行
ホテルに戻り、最後の晩餐。
地味なラインナップですが、全部お気に入りです。
パン、チーズ、ビール、キャベツ、クノール。
素晴らしきドイツの味覚。


お腹も満たされ、長い1日を振り返り、もらったパンフレットを見て気づいてしまいました・・・


なんと、椅子を展示していた倉庫のような展示場は、階段を降りれば、地下に多くの展示室・展示品があったのです。
・イタリアンデザイン
・スカンジナビアンデザイン
・イームズ
・ライティングコレクション

もしや、これが私の思っていたヴィトラデザインミュージアムではなかろうか・・・。


あの日本人の若者は、トイレではなく普通に地下の展示室へ行ったのでしょう。

あぁ、クロークに行けば・・・、
トイレに行けば・・・、
日本人に声をかければ・・・、
この地下への順路に気づいただろうに。

受付では、「階段の隣にクロークがあります。」ではなく、
「クロークは隣です。それから階段を下りてください。」
みたいなことを言っていたんでしょうね。

受付の方の奇妙な視線の理由がようやくわかりました^^。
私はお金を払って、無料スペースだけを楽しんでいたようです・・・





翌日は帰国日。
フライトは午前なので、もうミュージアムに行く時間はなく・・・。

あぁぁぁ
パンフレットなんか、見ないで捨てればよかったーーー。
そしたら、展示を見のがしたことに気づかず済んだのに。


ショックすぎてベッドに倒れ込みました。


ヴィトラデザインミュージアムへ行く 8:国境

2020-05-04 00:43:01 | 旅行
ヴィトラデザインミュージアムからの帰り道。

私は子供の頃から、国境を歩いて越える、ということに憧れていて、しかも国境をまたいで大の字になって寝ころびたいとさえ思っていました。

この日は絶好のチャンス。
朝はトラムでスイスからドイツに入りましたが、帰りは徒歩にしようと決めていました。
しかも、この地域なら、ドイツからフランスに寄り道してスイスへ行くこともできるのです。
ほんの1~2時間の散歩なのに3か国を巡るって、すごくないです?

ちなみにスイスは非常に物価が高いので、ドイツで買い物をする人が多いようです。私もちょうど帰り道にあったドイツのショッピングセンターで夕食の買い物を済ませました。

テクテク歩き、順調にドイツからフランスに入りました。
国境は橋の真ん中でした。
右足がフランス、左足がドイツ、てな感じを想像していたのですが、国境に線が引いてあるわけでもなく、なんとなく越えてしまいました。


フランス側から見たライン川と橋


フランスに入ると、もう、看板の字が読めません。
スマホを見ても現在地と地図が頭の中で一致しなくて、ひとまずこの大きな川の土手に沿ってスイス方面に向かって歩いてみました。

のんびりプラプラ歩き続け、そろそろスイスというあたりで、まさかの行き止まり・・・。
脇道がないので、しかたなく来た道を引き返しました。

どの道からでも簡単に国境を越えられると思っていましたが、違うんですね・・・。

だんだん薄暗くなってきて不安になりました。
ようやく脇道を見つけ、迷いながらも大通りに出て、なんとか国境にたどり着きました。
が、通り方がわからない。
ここには制服を着た怖そうな人が立っていました。

パスポートを要求されているようなので、見せてみましたが、通してくれない。
入国審査なのか、税関なのか?
よくわからないまま、それでも、どうにか質問に答え(たつもり・・・)、徒歩で国境を越えて、無事スイスへ再入国しました。

ドイツ→フランス→スイスの散歩。
これで満足。
さすがに大の字にはなれなかったけれど^^。

日はどっぷり暮れていました。
疲労困憊、でも、達成感でいっぱい。

そういえば、このときの旅行で
フランスから電車でスイスに着いたときにも、駅で入国審査のような場所を通ったような・・・
ドイツから電車でフランスに着いたときには、何もなかったのに。
スイスはEUじゃないからなんでしょうか?
スイスへの入国は意外と面倒でした。

スイス、バーゼルの地図です。
ピンクの線の右上がドイツ、左上がフランス、下がスイス。
水色の「し」の形がライン川

ヴィトラデザインミュージアムへ行く 7:安藤忠雄さん

2020-04-20 13:42:54 | 旅行
もう1つ印象的な建物は、安藤忠雄さん設計のカンファレンス・パビリオン。
専門的なことは全くわかりませんが、居心地よかったです。

地上一階、地下一階、吹き抜けで開放感があり、地下から中庭(?)にでることができます。

面白いと思ったのは、この建物は塀で囲まれているのですが、窓から外を見ると、まるで塀の上を車が走っているように見えること。

下半分が塀で、真ん中に見える小さな車は道路を走っています。


偶然ではなく、塀は、キャンパスの外の広い道路と同じ角度、同じ位置にピッタリ重なって見えるように設計されているそうです。
一体、どうやったら、そういう計算ができるんでしょうか???



上の写真の塀は、平らな面に見えますが、実は塀のコーナーです。
塀は、たたみ1畳の大きさの長方形が集まって塀になっているので、そのラインをよく見ると、コーナーだということがわかります。
(陰でわかりにくいかもしれませんが、ちょうど、トラックの運転席の下あたりがコーナー。)

まるでトリックアートの世界。

塀が終わっても、その先に道路が続いて、ぴったり重なっているのがよくわかりました。
芝生のラインに沿った木立が道路です。

うっかり、塀の写真しか撮ってませんでした^^。



その他、ガソリンスタンドやドーム、現役の工場など盛り沢山でした。
工場の1つは日本のSANAAの設計なのだそうですが、私はSANAAという存在をこのとき初めて知りました^^。



そして、長い長い建築ガイドツアーが終了しました。


ホテルに帰ります。

ヴィトラデザインミュージアムへ行く 6:ザハ・ハディドさん

2020-04-19 15:09:29 | 旅行
建築ガイドツアーでいろいろ巡った建物のなかで、印象的な建物が2つありました。

1つは、かつて話題の人となったザハ・ハディドさんの、尖りまくってる消防署。
過去には、実際に消防署として使用されていたのだそうです。

私、ちょっと先端恐怖症なので、この外観はもはやカッコいいを通り越して恐怖でした。


この建物、垂直とか平行なところが一つもないというか、どこもかしこも斜めってる。
外観だけじゃなく、内部も斜めまくってる。
これはトイレです。個室に入ると平衡感覚を失います。
左の手洗い器の上に鏡がありますが、壁が斜めなので、前に立っても鏡に自分が映らず、天井付近の壁が映るだけでした・・・^^。
背が高ければ自分の顔が映るのでしょうか・・・?




この部屋も斜め。
もう、気持ち悪くて、早く出たくてしょうがないのに、長々と説明が続きました。

かつてここで働いた消防士さん達は、きっと相当タフだったのだろうと思ったら、消防士さんも気分が悪くなったそうです。

こんな強烈な建物を考えたザハ・ハディドさんの新国立競技場、見てみたかったな。

次の建物へ。