ピアノ教室 アトリエムジカ

  Atelier Musica♪(徳島県鳴門市) ART in YOU!! アトリエムジカ。

奇想の系譜展 若冲編 東京都美術館

2019年02月13日 | エキシビション(展覧会)
奇想の系譜展 東京都美術館
若冲編



【象と鯨図屏風】
象の耳のなんと大胆なかわいさ。おーきな生き物を80歳を超えた若冲が描く。白と黒。陸と海の王者。それだけで雄大な自然について考える扉を開いてくれる。


(とりずおしえばりびょうぶ)
【鶏図押絵貼屏風】初公開
屏風の全面をすべてを、あらゆる角度から描いた雄鶏と雌鶏で制作してしまう若冲のニワトリ愛170%の作品。「睡蓮」連作ならぬ「ニワトリ」連作。モネより若冲が100年以上は早い生まれですが🐓


(きょくじつほうおうず)
【旭日鳳凰図】
旭日とは朝日のこと。しかしその朝日のまわりの青はなんだろう。この世のものでない鳳凰の意味を強めてるのかしらん。あまりの超絶技巧に息が止まるこちらの作品。これでもか、これでもかと筆を入れ、生命を歌い上げる。それでも到達できないものがあるかのように。


(うちゅうのたけず)
【雨中の竹図】
雨も描かれてないのにものすごい湿気を感じる。反射的に脳内にクラヴィコードと繊細な音楽が流れ始める。きっと、絵の下の方にグチャグチャっと描かれたものがバッハの楽譜に見えたせいだ。
なんなのだ若冲。


(きょくじつゆうけいず)
【旭日雄鶏図】
本紙の◻︎四角、松の枝のつくる△、朝日の◯。禅か?? ◻︎はとらわれた心。△は座禅を組んだ形、◯は宇宙そのもの。つまり真理。悟りの世界。それをやっぱりニワトリで!?にわとり愛180%。
(すみません、個人の勝手な妄想です)


(あじさいそうけいず)
【紫陽花双鶏図】
おっ!💙の紫陽花!!京都三室戸寺のハートアジサイ、江戸時代からあったのか???


(へちまぐんちゅうず)
【糸瓜群虫図】
自然を描いたというよりアール・ヌーヴォーの装飾のようにみえる。ヘチマも生まれたてのから枯れかかってるのまでいて、虫たちの食う食われる関係とともに命のたどる道筋や営みをシンプルに描く。ここからあのウルトラ超大作、動植綵絵(どうしょくさいえ)を手がけるのだ。生きとし生けるものすべて仏になるという若冲の思想を反映させて。
(そうもくこくどしっかいじょうぶつ)
「草木国土悉皆成仏」
信仰心厚い若冲のミラクルワールド。


(とらず)
【虎図】1755
若冲が40歳の時に家督を弟に譲り、絵師になる決心をしたくらいのときに描いた。40歳からでも新しいことできるっていう勇気をくれる(笑)

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