昨日の記事でがんペプチドワクチンについてふれましたので、今日は2013年2月2日の日経新聞の記事を掲載したいと思います。
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体に備わる免疫力を高めてがん細胞を抑える「がん免疫療法」が注目されている。企業や大学では様々な臨床試験(治験)が実施されており、期待も高まっている。ただ、その実力は発展途上だ。免疫療法の現状と可能性、課題などを報告する。
がんの一般的な治療法は、抗がん剤投与と外科手術、放射線照射だ。免疫療法はこれらに次ぐ「第4のがん治療法」といわれ、国内では、1980年代から研究が活発化し、大学などで続けられてきた。
免疫療法は大きく2つある。がんの治療用ワクチンのように、がん細胞に多く存在する物質を患者に投与し、がんと闘う免疫細胞を活発にする方法。もう一つは患者の免疫細胞を取り出し、活性化したり数を増やしたりした後、体に戻す方法だ。
(途中省略)
阪大は膵臓がん患者を対象に、がんに特徴的な「WTI」というペプチド(タンパク質断面)を使うワクチンと、一般的に使用している抗がん剤のジェムザール(商品名)を併用する治療法の効果を探る臨床試験に取り組んでいる。
(途中省略)
がんワクチンを使った治療で国内有数なのが、久留米大学のペプチドワクチン外来だ。前立腺がんや脳腫瘍、膵臓がん、肺がんなどの治療を手掛けている。2009年4月~12年7月の間に約1400人が治療を受けた。
同大のワクチンは患者ごとに異なるがん細胞のタイプを見極め、最適なペプチドを投与する。12種類のペプチドから最大4種類を選んで週1回、8週間にわたり投与する。その後は経過を観察しながら割合を減らす。
10年8月からは、特定の白血球の型を持ち標準的な抗がん剤が使えない前立腺がん患者は、国の先進医療制度のもと、保険診療と併用してこの治療をうけられるようになった。抗がん剤と併せてこのワクチンの投与を受けている。
過度な期待は禁物
進行した前立腺がん患者の治療実績について、同大の山田亮教授は「無作為比較試験では、抗がん剤だけの患者と比べ、ワクチンを併用すると約5.7ヵ月の延命効果があったとのデータがある」と話す。ただ途中段階の集計なため、「先進医療による5年間のデータで治療効果を判断したい」(山田教授)。国内で標準治療と認められたワクチンは今のところないが、ガン進行を遅らせる治療法として標準化を目指している。
瀬田クリニックグループ(東京)も多くの患者が免疫療法を受けるために訪れる医療機関だ。患者自身の免疫細胞を活用する治療などを手掛けている。1999年4月から10年間の治療データを公表しており、がんの面積が半分以下になる奏効率は免疫療法単独で6%。併用療法で17%という。
免疫療法は誰にでも効くわけではなく、個人差も大きい。種類も様々ある。瀬田クリニック部ループの神垣隆臨床研究センター長は、「我々のデータにがっかりする患者もいる。期待は高いが道半ば。患者にも夢のような治療ではないと説明している」と話す。
免疫療法の効果はがんの種類によっても異なるようだ。久留米大の山田教授は「今のところ、がんワクチン単独で効果が期待できるのは脳腫瘍に限られる。あとは抗がん剤との併用でないと難しい」と指摘する。同大は近隣の施設と協力し、重粒子線という特殊な放射線を照射する治療と併用する試験も検討している。
がん免疫療法は、最先端の治療を手掛ける大学病院などでも、治療成績の向上を目指し、研究を重ねている段階だ。科学的な証拠が十分そろっているとはいえないため、慎重な姿勢が患者に求められる。
国の先進医療制度で実施している主ながん免疫療法(*厚生労働省の資料をもとに作成)
■樹状細胞とペプチドを用いたがんワクチン
◆原発性や転移性の肝がん、膵がんなど
・東京女子医科大病院など
■患者自身のリンパ球とがんを混ぜて培養後に体内に戻す
◆がんが原因の胸水や腹水、進行がん
・北里大学北里研究所病院など
■患者自身のリンパ球とがん、樹状細胞を混ぜて培養後に体内に戻す
◆がんが原因の胸水や腹水、進行がん
・山口大学病院など
■テーラーメイド型のがんワクチン
◆前立腺がん
・久留米大学病院など
■NKT細胞を用いる
◆肺がん
・千葉大学病院
■ガンマデルタT細胞を用いる
◆非小細胞肺がん
・東京大学病院
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☆一口メモ
がん免疫療法は、日経新聞の記者さんが書いている通り、体に備わる免疫力を高めてがん細胞を抑える療法です。
私もこのブログで何度もお伝えしていますように、免疫力が低くなる事があらゆる病気の土壌となるわけですから、元気な時から高い免疫力を維持するためにも予防医学を実践しておいた方が安心です。
エネルギー医学的には、現代医学の検診で異常がみつからなくても、なんだか調子が悪いという場合、既に病の気が体内に宿っていると考えます。
なんとなく調子が悪いからといって、すぐに健康食品などに頼るのではなく、日頃から暴飲暴食になっていないかどうか、睡眠不足ではないかどうか、大きな悩みや不安など過剰なストレスに苛まれていないかどうか、まずは生活習慣の見直しから始めてみてください。
暴飲暴食も睡眠不足もストレスも、全て交感神経優位によって顆粒球が増え細胞の老化を引き起こす要因です。
細胞の修復は副交感神経優位状態のリラックス時に行われますので、肩の力を抜きほっと一息出来る時間を増やすように心がけ、とにかく、深い睡眠とゆっくりした食事を心がけ実践するようにしてください。そして、なるべく大笑いするようにする事もとても良いです。
なお、食事するといやがおうでも副交感神経優位になりますので、ストレスで過食となり太るのはこの為でもあります。
食事はてっとり早いストレス解消法ではありますが、肥満となってしまっては別の問題を抱える事になりますので、食べる事以外で自分なりのリラックス法を模索すると良いでしょう。
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『ホリスティックヘルスプロデューサー』井元希です
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