書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

虞世南・孔子廟堂碑(627)

2006-07-05 07:23:07 | Weblog

虞世南(558~638)。
虞世南、欧陽洵、猪遂良は唐の三大書家。
虞世南は南朝陳に生まれ、隋の智永に書を学んだ。
陳、隋、唐の三代を生き、
初唐に太宗に重用されたのは既に晩年であった。

孔子廟堂碑(627)。
孔子廟再建の際、太宗の命により虞世南が選書した。
少し縦長の胴をきりっと締めた書風は初唐の楷書の典型である。
線質は穏やかで懐が深く南朝の優雅さを垣間見る。
合理的な構成、単純化された用筆は以後の中国書道の道標となる。