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アイススケート、アート鑑賞、食べ歩き等の雑記。

滝沢礼子「空・色 ever-changing」(ビエントアーツギャラリー)

2022-08-27 14:33:21 | アート鑑賞
高崎のビエントアーツギャラリーで開催中の滝沢礼子さんの個展に行ってきました。



滝沢さんは「中之条ビエンナーレ2021」では、四万温泉エリアで展示をされていました。


《Incident》

中之条ビエンナーレのときも、このように黒板いっぱいに色紙が貼られていました。
こちらの作品、上から順番に色紙を見ていくと、
「あれ?」
いつの間にか色が切り替わっています。
違う色に変わっているのに、いつその色に変わったのか分からないのです。
色と色の境界が曖昧で、それが心地良い。

滝沢さんご本人が在廊されていて、いろいろお話を聞くことができました。
この紙は障子の紙なのだそうです。
この障子の紙を大量に重ね、そこに水彩インクを流していく。
どの色を強く出したいとか滝沢さんの意図もあるものの、どのようにインクが染みていくか自然にまかせる部分もあるのだとか。
インクがだんだんと染みていくから、このような境界が曖昧なグラデーションができるのですね。
このグラデーションが時間の流れそのものに見えてきました。



上の作品は最近制作されたもので、赤を意識したそうです。
夕焼けの空。
今回の個展のタイトルが「空・色 ever-changing」なのですが、どの色も空のどこかには含まれているのではないか。
空もずっと同じに見えていてもいつの間にか違う空に変わっていたりしますよね。
時間の流れそのもの。
そう考えるとどの作品も空に見えてきます。





明るい色合いの空。
色紙によってどの色が強く出ているかが違うので、変化を見るのが面白い。



こちらは四万川をイメージして制作されたそう。
ビエンナーレのときにも四万川沿いに色紙を展示されていたそうです。
下から作品を見上げると、四万川の底に沈んだ気分になれます。

時間の流れ
曖昧な境界

とても穏やかな気持ちになれる展示でした。





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