映画「ブラザーフッド」のノベライズ版。それと「七つの怖い扉」の一部。
この「ブラザー~」は映画のシーンが織り込んであって、読んでいて本当におもしろく、映画を見ているような感じ。
実際には戦場のシーンが多く、読んでいても悲惨な状況が伝わってくるのに、映画で見ていたら私はきっと気分が悪くなっているだろうな、と思った。
「七つの~」は七人の作家による七つのホラーが書かれていて、私はその一つ、阿刀田高の「迷路」だけを読んだ。
井戸に落ちた人間が次々に消えてしまうと言う話。小さな女の子も知らずに落っこちてしまう。でも姿はどこにもない。消えてしまうのだ。でも最期に主人公の母親だけは消えずに深い井戸の中からこちらをじっと見ているという誠に恐ろしい結末。
私はホラーなんて好きじゃないんだけど、時間をつぶすために開いてみたら、「え?どうなるの?どうなるの~?」とあっという間に読み終えてしまった。阿刀田さんの勝ち、笑。
けど、ストーリーの怖さより、むしろ子供がそんな井戸に落ちないように気を付けなきゃ!という現実的な怖さを感じている自分が…笑えた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます