極力避けますが、以下、ネタバレが含まれることもあります。
ご了承ください。
篠田達明 「徳川将軍家十五代のカルテ」 新潮新書
この本は「カルテ」とある通り、将軍の死因について書かれた本です。
初代将軍・徳川家康が薬草についてとても詳しく、
健康を保ち続けたというのは、よく知られている話です。
そんな家康の死因は「××」と思われる・・・・とか、
オットセイ将軍といのいわれる家斉の死因は「△△」と思われる・・・とか。
父母の身分・時代情勢、生活状態などから導き出された死因の話です。
また将軍家の菩提寺である芝増上寺に、将軍・正室・側室の位牌があります。
この位牌・・・・身長と同じらしいです。
昔の公家や身分の高い人には、「夭折」が多いですよね。
その理由や、将軍家でも寿命が短いのは大奥で過保護に育てられた虚弱体質者で、
長生きをした理由の一つが、側室の子だからだと。
正室は公家のお姫さんがなっているのですが、
正室が生んだ子で、将軍になったのは家光(母・浅井長政の娘・江)だけなんですよ。
納得する1冊でした。
ぜひ一度、手に取ってみて下さい。