登山とえとせとら

登山が好き、遊ぶのが好き、飲むのが好き、楽しいことが大好きな勢いとノリで生きてる人の日常。絡まれると喜びます(≧∇≦*)

最近読んだ本 30年7月分

2018年08月02日 | 読書
今月は4冊でした。



今回は4冊とも面白くて、読んでよかった本でした。
全部が面白いこと珍しいので嬉しいな。

大体Amazon見ながら借りたい本を選んでます。

盤上の向日葵
初代菊水月作、錦旗島黄楊根杢盛り上げ駒という将棋の駒がある。
600万という値がつくその駒が、身元不明死体と一緒に発見される。
その駒の辿ってきた歴史と、圭介の人生。
あまりにも数奇な運命にあっという間に読了。
棋譜が結構でてきます。私に将棋の知識があればもっと楽しめたのだろうなと思うと残念ですがいい作品です。柚木裕子らしい話かも。


明日の子供たち
あしたの家という児童養護施設の話。
どうして児童養護施設は予算が割かれないのか。
老人福祉施設より未来ある子供にもっとお金をかけて欲しい。将来の納税者なんだから。
子供に優しくするだけじゃない、将来生きていけるように…進学ではなく就職を勧める教師の葛藤と、どんな環境でも必死に生きていく子供たちの温まる話です。
どこかの施設がモデルなのでしょう…そこで暮らしてる子供たちに幸多からんことを願って読みました。
施設に暮らしてることは可愛そうじゃないというところグッときました。


路上のX
突然両親がいなくなり、親戚に預けられた真由。
普通の家庭に生きていたのに…年頃の女の子にとって居場所がない=すぐ隣に危険が沢山あって
その危険の中に安定が見え隠れしている…今夜の泊まるとこのために、少しの食べ物のために…危険と隣合わせで生きていく若者がいて、それが日本の話であることが残念…出てくる男はみんな最低。
でも桐野夏生らしいエグさが私は好きかも。



たゆたえども沈まず
原田マハのゴッホを扱った作品。
林忠正という富山県出身の男がいた。
林はパリ万博に向けて日本の美術を紹介しまた売っていた。
ゴッホの弟テオも美術商で交流が生まれていく。
テオが愛してやまない兄とその兄の類まれなる才能に気づく林。
ノンフィクションではないけどモデルのいるストーリーはすごくひきこまれます。
原田マハの作品はみんなノンフィクションじゃないんだけど、実話かもと思わせる話が多いかな。

うんどれもよかった。

今月も忙しいけど何冊か読みたい