(Thu)
録画していた「記憶に辿りつく絵画~亡き人を描く画家~」を鑑賞☆
NHK「日曜美術館」サイトより引用
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「亡くなった娘を絵画で蘇らせて欲しい」。1人の画家に来た依頼だ。
画家は独自の写実表現で注目される諏訪敦。
諏訪は以前、舞踏家の大野一雄を1年にわたり取材し、連作を描いた。
そして7年後に100歳を迎えた大野を再び取材し描いている。
諏訪は写実的に描くだけでなく、徹底した取材を重ねて対象となる人物と向き合い、
人間の内面に迫ろうとする気鋭の画家だ。
依頼したのは、2008年の5月、南米ボリビア・ウユニ塩湖で交通事故に遭い炎上死した、
鹿嶋恵里子さん(当時30)の両親である。
鹿嶋恵里子さんは結婚も決まり、結納式から10日後の突然の悲劇だった。
依頼した内容は、諏訪の絵によって快活な娘を蘇らせて欲しい、というものだ。
亡き人を描くために彼はわずかな手掛かりを求め、さまざまな取材・手法から彼女の特徴を探っていく。
自分の表現としての作品性と、依頼した両親の娘に対する思いをどのように1枚の絵画に描いていくのか。
諏訪が悩み、葛藤していく様を撮影した。
番組では6か月にわたり諏訪と依頼した鹿嶋さん家族を取材。
親の思い・亡き人と向き合った彼の苦悩と完成までの軌跡を追った。
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肖像画の依頼を受けてから完成まで半年間の諏訪さんドキュメンタリーでした。
故人を描く、というコトで諏訪さんの作品に対する苦悩や葛藤が
痛いほど垣間見られました…。
諏訪さんが取材の度に痩せていくご様子からも大変なコトが窺えて。
完成品を目にされたご両親は「エリコだ」「エリちゃん」と
涙ながらに絵を眺められていました。
ご両親の想いを考えると私も鑑賞しながら涙が溢れました。
諏訪さんの真摯に向き合われていた画家魂に感動!!

※NHK「日曜美術館」より