(Tue)
録画していたTV東京「美の巨人たち」を鑑賞
大好きな彫刻家ベルニーニ、「アポロンとダフネ」です。
番組サイトより引用
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天才彫刻家ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ。
彼の手掛けた作品は、400年の時を経た今なお
ローマの街を鮮やかに彩っています。
その腕前は、時のローマ教皇に「ベルニーニはローマのために生まれ、
ローマはベルニーニのためにある」と言わしめたほど。
高さはおよそ2m50cm。
彫られているのはギリシャ神話に出てくる
神ゼウスの息子アポロンと、河の神ペネイオスの娘ダフネの物語です。
ダフネに恋をしたアポロンがその後を追いかけています。
しかし、ダフネは彼を拒絶。
アポロンに捕まりそうになった瞬間、ダフネは父に助けを求めました。
「私の姿を変えて欲しい」と。
その刹那、ダフネの体は月桂樹へと変身していきます。
月桂樹が生え始めた指先。悲しみに暮れるダフネの顔。
物語のクライマックスが劇的に表現されています。
さらに驚くべきは、その質感。
布の光沢や振り乱した髪の毛先、繊細な月桂樹の葉など、
その全てが迫真を持って見る者に迫ってくるのです。
恐るべき造形力と繊細にして華麗な彫り。
まさにベルニーニという天才が生み出した大理石の奇跡です。
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大理石で月桂樹の葉の部分を彫って再現されてたのですけれど
途中でパリンと繊細な部分が割れてしまって
このような細密な作品造りは本当に至難の業なんだーって思い知らされました!
ベルニーニの言葉
『彫刻は真実です。
しかし絵画は見せかけで幻影なのです』
ミケランジェロの言葉
『絵画は彫刻に似るほど素晴らしく、
彫刻は絵画に似るほど駄目になる』
レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉
『絵画はあらゆる科学技術を駆使して描く頭脳労働、
彫刻はただ彫るだけの肉体労働』
それぞれ、彫刻家・画家の気高いプライドですね。
素晴らしい芸術家さんに敬服