(Wed)
お正月の間に読書をしました
森博嗣氏のエッセイ本「つぶやきのクリーム」「つぼねのカトリーヌ」を読了。
昨年11月に読了した「つぼやきのテリーヌ」と合わせ、3冊のシリーズを読破できて満足
エッセイは作者の率直な思考が反映されるため
森氏の思考回路が刺激的で興味深かったです。
それぞれ着目する視点など面白いなって思えたのもあったり。
1冊に100個のエッセイが詰まっていました
1個のエッセイが2ページ分にピッタリと収まっていて
とっても読みやすいなって感じました
特に教訓となったり、共感したり、面白かったり、驚かされたものの
タイトルをピックアップ
「つぶやきのクリーム」
2 自慢をする年寄りは、悲観する年寄りよりは長生きしてもらいたい。
7 土地に縛られているのは個人ではなく、集団である。
9 つぶやくだけで良い。多くの普通の人の意見とは、その程度のものか。
27 「自由なんていらないよ」という人にかぎって、金だけは欲しがる。
31 今までこれでやってこられたのだから、これからも大丈夫だろう、と
いう理屈が通るなら誰も死なない。
71 僕は両親の墓を作らなかった。生きているうちにできるかぎりのことをしたので、
それ以上にする必要を感じない。
74 子供は自由だというが、大人ほどではない。
75 世の中、「こいつ何様のつもりだ?」という奴が多いが、
たいてい無害だからよろしい。
79 本当のプライドを持っている人は、プライドを懸けたりしない。
90 森博嗣の言うことは身も蓋もない、というが、そうかもしれない。
92 トラブルに対する対処こそが、仕事の本質である。
「つぼやきのテリーヌ」
15 一%のインスピレーションは、九十九%の努力よりも価値が高い。
18 「何が言いたいのかわからない」と言う人は、何が言いたいのかわからない。
19 「有名」に価値があると思い込んでいる人が多い。
48 ツイッタは、神様に声が届く、みたいな感じなのだろうか。
51 事故が怖いから車の運転をしない、という人が増えた。
53 ツイッタでバレてしまう、ということに気をつけましょう。
58 思い知らせてやりたい人間は、そもそも思い知ることができない人だ。
60 病院にお見舞いにいくのは、本当に親しい人だけにした方が良い。
88 自己評価というものは、自分にとっては絶対的なものだ。
90 自分以外のことは、基本的に不特定多数には話さない方が良い。
91 夏が大好きになった。
「つぼねのカトリーヌ」
5 「今のままで良いのか」といつまでも意識したい。
23 みんなが褒めてくれたのは、僕の足跡です。
24 本を読んでも、自分を知ることはできない。
28 人生なんてものは、思いどおりにしかならないのだ。
33 家族とか夫婦とかに期待するのは甘え。
59 頭の良さを感じるのは、どんなときか。
75「だから日本人は駄目なんだ」と言わなくなった。
78 無理をしない余裕が、仕上げの美しさになる。
80 ちょっとやそっとで感極まってほしくない。
85 枯れないかぎり、待つことができる。
86 点の有無で違う文字になるのって紛らわしい。
でした~
タイトルだけでは解りえない奥深さがあります。
「つぶやきのクリーム」「つぼやきのテリーヌ」のももちさんの解説、
「つぼねのカトリーヌ」の土屋賢二さんの解説がそれぞれとっても面白かったヨン
文庫本「相田家のグッドバイ」も読了しました
3冊のエッセイ本の文章と重なる部分がいくつかあったので
この「相田家のグッドバイ」は森氏ご自身の自伝のような感じなのかな?って想像。
主人公、紀彦の幼い頃の様子が映像となって浮かんできました。
紀彦の創意工夫溢れる工作面から幼い頃より天才な感じ
終わりに近付く頃、紀彦の父親のタバコの件ではウルウル……。
幼き日々を懐古させられ、そして親離れ子離れについて、
老親との接し方、家族とは、など思い巡らされる本でした