とあるプロ野球選手を一軍に定着させるべくメンタルトレーニングを引き受けたのですが
一向に良くならない、そして良くならないうちにトレーニングは終了してしまいました
終了後何年も経過しましたがたまにこの選手のことが頭に出て来て悔やんでました、他の教えた選手は上手く行っているのに
最近心理カウンセリングを学んいて気付いたのですが
このプロ野球選手は野球に向いていないタイプと気が付きました
人の一つの側面だけ見ていると上手くいかないとダメだと考え込んでしまうことがあります
この選手は甲子園に数回出場しドラフト上位で入団した期待の星でした
つい一流にしなきゃしなきゃとそこまで行かなくとも一軍で活躍する選手にとそこばかりを意識していてこの人の全体が見えなくなっていました
一つのことに感情的になっていると全体が見えないので一度この人に持ってしまった感情をいっきに吐き出すと良い
何でだどうしてこの選手は上手く行かないんだ!こちらの教えたことをハイハイと答えているがちゃんと実習しているのか、もう野球選手としてピーク過ぎているんじゃないか等この人への思いを本人に直接ではなく壁にぶつけてみました
するとこの選手の他の面が冷静に見えて来ました
この人の人柄を見ているとプロスポーツより優しくて農業か牧畜業に向いている雰囲気があるなあと心の奥底に感じていたのを思い出しました
ついプロ球団に入団出来た人はもうこれが天職だと決めてかかっていました、以前セ・リーグの某球団に行った時この球団のコーチに「この2軍にいる選手の半分はプロに向いていない明日から違う別の仕事をした方が良い」と言われぎょっとしたのを思い出しました
今この教えた選手は農業牧畜業ではなく人の身体を整える仕事をしています
スパイ映画を見ていると主人公はピンチを迎えてもパッと機転を利かしてこのピンチを駆け抜けるシーンがありますが
何があってもスパイ映画の主人公のようにパッとピンチを切り抜ける気転と冷静さを持ちたいものです(笑)