この後、私は、もうひとりの御使いが、大きな権威を帯びて、天から下って来るのを見た。地はその栄光のために明るくなった。(1)
飾り立てられていた偽りの威厳は、神の栄光に照らし出される時、その光の中で実態があらわれる。闇は光に打ち勝たないからである。
彼は力強い声で叫んで言った。「倒れた。大バビロンが倒れた。そして、悪霊の住まい、あらゆる汚れた霊どもの巣くつ、あらゆる汚れた、憎むべき鳥どもの巣くつとなった。
それは、すべての国々の民が、彼女の不品行に対する激しい御怒りのぶどう酒を飲み、地上の王たちは、彼女と不品行を行い、地上の商人たちは、彼女の極度の好色によって富を得たからである。」(2~3)
創造主なる神を無視して知恵と力と権力を振るい、欲望に任せて築き上げたバベルの塔の仕組みが倒される。好みのままに神の備えてくださったものを貪り、万物の造り主を尊ばなかった都は、汚れた霊どもの巣窟となる。
それから、私は、天からのもう一つの声がこう言うのを聞いた。「わが民よ。この女から離れなさい。その罪にあずからないため、また、その災害を受けないためです。(4)
神は必ずご自分のものを守られる。それゆえ、日々みことばに聴き耳を立てて静まることは、災いから身を守るためにどうしても必要なことである。
悪や誘惑からは身を避ければ良いのだ。それらから離れて悪を思わず忘れ去れば良い。新しくされた者は光の子どもであり、闇に関わるものではないからである。
御霊を消してはなりません。預言をないがしろにしてはいけません。
しかし、すべてのことを見分けて、ほんとうに良いものを堅く守りなさい。
悪はどんな悪でも避けなさい。(Ⅰテサロニケ5:19~22)
なぜなら、彼女の罪は積み重なって天にまで届き、神は彼女の不正を覚えておられるからです。
あなたがたは、彼女が支払ったものをそのまま彼女に返し、彼女の行いに応じて二倍にして戻しなさい。彼女が混ぜ合わせた杯の中には、彼女のために二倍の量を混ぜ合わせなさい。(5~6)
バビロンから得たものに執着せずに、世から得たもろもろは世に捨てて出るのだ。そうして、神のものである自分自身を差し出すようにして、バビロンから脱出して救われよう。
キリストに呼ばれる日が来る。その時は刈り入れの日であろうとも、数十年の成果を表彰される日であろうとも、宝くじの当選金を受け取る日であろと、目もくれず脱出しなければ携挙から漏れるのだ。
きっとバビロンは素晴らしいものを準備して、引き留めるだろうから・・。
「カイザルのものはカイザルに返しなさい。そして神のものは神に返しなさい。」(ルカ20:25)
取税人ニコデモのように倍返しでくれてやり、キリストを迎え入れよ。
神の民が脱出した都に神は容赦ない裁きをなさるから、預言者の血には神の怒りの二倍の報いを願えばよい。
彼女が自分を誇り、好色にふけったと同じだけの苦しみと悲しみとを、彼女に与えなさい。彼女は心の中で「私は女王の座に着いている者であり、やもめではないから、悲しみを知らない」と言うからです。(7)
「王たちを支配するものであり、すべてを持っている」と誇るが、夫を持たない身のみじめさに気づいていない。私たちはキリストの花嫁である。それゆえ永遠に変わることのない値を持っている。なんと素晴らしい恵みだろう!
一日のうちに、さまざまの災害、すなわち死病、悲しみ、飢えが彼女を襲い、彼女は火で焼き尽くされます。彼女をさばく神である主は力の強い方だからです。(8)
神に向かって誇り高ぶることは恐ろしい。神を知ろうとしないことほど恐ろしいことはない。
神のさばきには時を必要とはせず、どれほど栄華を極めてもそれらは一瞬に暗転する。このことを弁えることが神を知ることである。
また、地上の商人たちは彼女のことで泣き悲しみます。もはや彼らの商品を買う者がだれもいないからです。
商品とは、金、銀、宝石、真珠、麻布、紫布、絹、緋布、香木、さまざまの象牙細工、高価な木や銅や鉄や大理石で造ったあらゆる種類の器具、
また、肉桂、香料、香、香油、乳香、ぶどう酒、オリーブ油、麦粉、麦、牛、羊、それに馬、車、奴隷、また人のいのちです。(11~13)
この都に魂を売って金儲けに夢中であって人々の悲しみは、人の築き上げた物の脆さを知る悲嘆である。
それにしても、この町で一番価値がなく安いものは人のいのちだったのだ。
また、あなたの心の望みである熟したくだものは、あなたから遠ざかってしまい、あらゆるはでな物、はなやかな物は消えうせて、もはや、決してそれらの物を見いだすことができません。(14)
それは人々が憧れた物であり誇った物、人生を賭けて手に入れようとした諸々は、まったく価値を失い瓦礫となって消え去るのである。
これらの物を商って彼女から富を得ていた商人たちは、彼女の苦しみを恐れたために、遠く離れて立っていて、泣き悲しんで、言います。『わざわいが来た。わざわいが来た。麻布、紫布、緋布を着て、金、宝石、真珠を飾りにしていた大きな都よ。(15~16)
築き上げて来た信頼やシステムが一瞬に滅びる時が来る。それは今、姿が目に見えない小さなウイルスが突然交わりを裂き、国と国を隔て、繁栄を奪い、経済を破壊し、誇り高ぶって来た国さえも恐れに縛り付ける。
例え、今これらを制圧しても、露呈した世の脆さは明らかなのである。
おお、天よ、聖徒たちよ、使徒たちよ、預言者たちよ。この都のことで喜びなさい。神は、あなたがたのために、この都にさばきを宣告されたからです。(20)
預言者や聖徒たちの血、および地上で殺されたすべての人々の血が、この都の中に見いだされたからだ。(24)
多くの聖徒の血が流されたバビロンを神は必ずさばかれる。
愛する人たち。自分で復讐してはいけません。神の怒りに任せなさい。それは、こう書いてあるからです。「復讐はわたしのすることである。わたしが報いをする、と主は言われる。」(ローマ12:19)
その都は消えて忘れ去られる。どれほど偉大なものも、重い石臼でも簡単に海に投げ込まれる力によって消えて行く。確かに、この地上に繁栄して消えた都は幾らでもある。永遠からすれば朝露のように・・。
また、ひとりの強い御使いが、大きい、ひき臼のような石を取り上げ、海に投げ入れて言った。「大きな都バビロンは、このように激しく打ち倒されて、もはやなくなって消えうせてしまう。(21)
今、まやかしの繁栄バビロンの魔術から覚めて、キリストが準備してくださった永遠を見る目が開かれますように。みことばの光のうちを生きることができますように。
今日は恵みの日であり、明日は神の憐みによってのみ保たれているのだから・・。
立琴をひく者、歌を歌う者、笛を吹く者、ラッパを鳴らす者の声は、もうおまえのうちに聞かれなくなる。あらゆる技術を持った職人たちも、もうおまえのうちに見られなくなる。ひき臼の音も、もうおまえのうちに聞かれなくなる。
ともしびの光は、もうおまえのうちに輝かなくなる。花婿、花嫁の声も、もうおまえのうちに聞かれなくなる。なぜなら、おまえの商人たちは地上の力ある者どもで、すべての国々の民がおまえの魔術にだまされていたからだ。(22~23)
ただ、神に在ってなされたことだけが永久に残り、神のご計画だけが完成される。歌う者の歌が神への賛美なら永遠に残ったであろう。捧げものとして神に導かれて造られた物なら、神のほめことばが残っただろうに・・。
永遠のいのちとは、彼らが唯一のまことの神であるあなたと、あなたの遣わされたイエス・キリストとを知ることです。(ヨハネ17:3)