まさかの訃報

今日、巨人、阪神でエースとして活躍した、北海道日本ハムの投手コーチである小林繁氏が、福井市内の自宅で亡くなられたとの報道がありました。

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&id=1080350

余りにも突然の訃報でビックリしています。
今もTVのニュースを見ていたのですが、昨日も球団のイベントに出席していたらしく、勿論元気だったらしいのですが、その日のうちに帰らぬ人となってしまったようです。

俺ぐらいの年代以上の人たちは記憶にあると思いますが、当時法政大学のエースだった江川卓欲しさの巨人と、巨人に入りたかった江川との間で交わされた密約により、前年のドラフトで江川の交渉権を持っていた阪神との間で、半ば「人身御供的に」トレードされたのが小林氏でした。世に言う「空白の一日事件」です。

そのトレードが決定した後の記者会見で小林氏は「同情は買いたくない。阪神での俺の仕事を見て判断して欲しい」と言い放ち、一躍ヒーローに祭り上げられました。そしてその言葉通り、彼は移籍一年目で、古巣巨人から最多の8勝を含む22勝を挙げ、最多勝と沢村賞を勝ち取ったのです。
これをきっかけに「クールで爽やかな小林」と「ダーティな江川」のイメージが出来上がったのですが、2007年に二人は、日本酒のCMでの対談が実現し、今となってはお互いに、ようやくその呪縛から解き放たれ、ホッとしたと語っていました。

阪神ファンの俺は、やはりどうしても小林氏の味方をしてしまうのですが、だからといって、江川がそんなに悪人かというと、そうとばかり言えないのではないかと、今になっては思います。

享年57歳。早すぎる逝去でした。
合掌。