撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

Jak (ヤーク)教会

2013-02-17 12:49:11 | 海外生活

本日は、ハンガリーとっておきの教会、私見かも知れないが最も美しいと、皆さんにお薦めしたい

教会のひとつである。 だから他の教会と抱き合わせは避け、今回ひとつに絞った。

 

<七十二番札所; Ják Sent György (ヤーク聖ジュルジ)教会>

 ところ; Szombathely (ソンバトヘイ)の町より9kmほど、南下したJák (ヤーク)村に教会は

      存在する。  Vas 県に所属。

  教会は、バジリカタイプのベネディクト大修道院であり、ハンガリーのロマネスク様式の傑出した

  教会建造物である。 これまでに破壊することもなく、芸術性に富んだ中世の教会を代表する

  国家的な遺産と云っても過言ではないだろう。

  1220年~1256年に聖ジュルジを祀るために建てられた。 

  外観を飾るキリスト伝教師及びライオン・山羊・ドラゴンといった動物達の彫刻、豪華な多重の

  モザイク門、内陣の石柱とこれほど贅を尽くした建造物は、ハンガリーには2つとないことだろう。

  この美しさをこの村だけに享受することにこだわりがあったのか、この教会のコピー(正面のみ)を

  ブダペストの英雄広場裏にあるVajdahunyad (ヴァイダハニャド)城脇に作り、週末には多くの

  カップル達の結婚式に提供しているとは、なんとも粋な計らいではあるまいか。

 

 

 大聖堂の正面向かいにある聖Jakab(ヤコブ)礼拝堂(1250年頃の建立)

 

 

    教会正面            教会祭壇(東)側外観

 

 

 南側外観(入口門)                        塔にあるロマネスク様式窓

 

 

     南門               南門を飾る山羊とドラゴンの彫刻

 

 

正面の2つの塔(バジリカ)下にある切り妻屋根の門は絶賛。 扉を縁取る多層のモザイク模様。

 

 

屋根の傾斜に沿ったブースの中にたたずむ12人のキリスト伝教師の像

 

 

  門前のライオン像(左側)                

  門前のライオン像(右側)

 

 壁に填め込まれた動物の彫刻

 

教会内部は3層内陣構造である。  

  主内陣(祭壇側)        左翼内陣(壁に佇む聖母マリア像15世紀作)

        

 

主内陣(入口、オルガン側)       右翼内陣 

       

 

 丸天井の対角線アーチリブ    

 

 内陣の柱に飾られた動物の彫刻

 内陣の柱に飾られた植物文様

 

内陣の壁に飾られている彫刻(ドラゴンと闘う神?)        豪華な説教台