撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

Borzsony (ブルジュニィ)の教会

2013-03-12 06:50:04 | 海外生活

 本日は、ブダペストから北上し、スロバキア国境に接した Börzsöny (ブルジュニィ)地方の

 教会を訪ねます。

 

 <百二番札所; Szokolya (ソコリャ) カルビン派教会>

 ロケーション; ブダペストから高速道路M3からM2に乗り換えます。 M2の終点で国道12号線

         に入ります。 北上すること、約7kmで県道に入ります。 掲示板に従う。 

                              約8kmで Szokolya の村に着きます。  県道沿いに教会はあります。

  教会は、15世紀にゴシック様式で建てられ、19世紀からプロテスタントのカルビン派が使い始め、

 現在に至っている。 教会の特徴は、2つ対称に向かいあった聖歌隊席。

 1673年に、ここで生まれた Mányoki Ádám はハンガリーで有名な画家で、村の中の公園に

 彼の彫像 (Stróbl Zsigmond 作)が佇んでいる。 彼は教会の隣の家で生まれた。

 

 南側教会の入り口    北東からの教会

 

 

 東側聖歌隊席(祭壇は左壁横に有る)      西側聖歌隊席

 

 

 Mányoki Ádám の胸像

 

 <百三番札所; Nagybörzsöny (ナージブルジュニィ)ローマ・カトリック教会>

 ロケーション; 前出の Szokolya から国道12号線に戻り、国道に沿って西に向かう。 道路からは

         「ドナウの曲がり角」が望め、絶景の眺望が続く。 そのまま、約35kmまで進む。

         そこから、県道を右に入る(掲示板に従う) もう2kmくらいで教会がある。

  国道12号線から見たドナウ対岸の Visegrád の要塞

 

  教会の正式名称は、「聖イシュトヴァーン教会」であり、13世紀の初めに Börzsöny の丘に、

  建てられた石作りの小さいものである。

  アールパード王朝時代の代表的な石垣で囲った教会建築の貴重なひとつである。

  今も、オリジナルとして残っている。

 

 

 

 教会祭壇側外観         教会南側入り口門

 

 

 祭壇                       南門   

 

 

 祭壇側の外壁に、12個の人、犬の顔彫刻(レリーフ)を飾っており、伝説に依れば、モンゴル人

の襲撃を防ぐために、モンゴル人を処刑した印を示して、彼らを近づけないようにしたらしい。

顔は大概、鼻が削ぎ落とされているが、人を威嚇する時の習慣だったらしい。

  

 

 <百四番札所; Bányász (バーニャース)教会>

  ロケーション; 前出の教会と同じ村の中に有る。

   教会は、1417年にゴシック様式で建てられた。 塔は教会とは離れており、木製で小さい鐘が

   吊るされているのは、なんとも田舎ぽく、癒される。

   Nagybörzsöny は、大昔には、ちょっと有名な鉱山の村であった。

   ここの鉱山は、金、銅、鉄、イオウであったが、今はもう枯渇してしまい、夢のアトと化している。

 

              塔と言うより鐘突き場

 

 

 内陣天井(ゴシック様式)            内陣祭壇側

 

 

 聖具室への通用門               時代もののオルガン

 

 

 村の中には水車小屋があり、今日ではミュージアムとして公開されているのみ。

 

 

 これで、「Börzsöny (ブルジュニィ) の教会」 はお終い。