イストゥラ半島先端に突き出したアドリア海の小ヴェニス、ピランの中心街。
(訪問日 31-12-2017)
<ロケーション>
クルマで行かれる方は、この近辺は3か国が複雑に重なっていますので、高速道路の料金
システムの違いを頭に入れておくと無駄のない旅が出来るでしょう。
・イタリア、クロアチア:利用する区間でその都度、チケットを貰って支払う(日本同様)
・スロヴェニア(ハンガリー):マトリッツァといわれる最小期間10日間有効の先払い
通行券を近くのガソリンスタンドで買ってフロントガラスに貼って料金所を通過する。
よって、スロヴェニアを通過するだけならば、スロヴェニアの高速道路は避けるとお得かも。
<市街地マップ>
ピランの街の歴史は、
1.ローマ帝国の一部として、イリュリア人が古代からこの地に住んでいた。
2.スラヴ人の侵略(8世紀頃)
3.神聖ローマ帝国の領土化(10世紀頃)
4.ヴェネツィアの侵略と領土化(1283年~)
5.ナポレオンの進軍と領土化(1797年~)
6.ハプスブルク帝国の治世(1815年~)
7.イタリアの支配(1918年~)
8.ユーゴスラヴィアへの併合(1946年~)、後に分裂しスロヴェニアとなる。
人口は市街地に4,500人が住んでおり、自治体全体では16,500人である。
<見どころ> ..... 番号は上の市街地マップ内の番号と合致させている。
❶❷;灯台と「健康のマリア教会」(=聖クレメント教会)
教会 (Cerkev Marije Zdravja)は、1274年に建てられ、1890年に改築された。
➑;聖ユーリ教会 (Cerkev sv. Jurija)
1344年にヴェネツィア・ルネッサンス建築で建てられ、1687年にバロック様式で再建。
教会内部
半島の突端からトリエステ湾と聖ユーリ教会を望む。
❾;洗礼堂 (Kristilnica Janeza Kristnika)
後ろの鐘楼は1609年に建てられ、上まで登ることは可能。八角形状の建物が洗礼堂。
洗礼堂内部
⓲;タルティーニの銅像と生家
ピランが生んだ作曲家ジュゼッペ・タルティーニの銅像の向こうベランダのある
ピンクの家が彼の生家で、ベランダはロメオとジュリエットに因んで有名らしい。
22;雪のマリア教会 (Cerkev marije Snezne)
1404年に建てられ、17世紀に改築され現在に至る。
23;救世主のマリア教会 (Cerkev Marije Tolaznice)
1439年に建てられ、17世紀にバロック様式で改築された。
24;聖フランシスコ会修道院 (St. Francis's Church of Assisi)
修道院の建設は1301年にゴシック様式で開始され、1318年に完成した。
その後、18世紀に天井や鐘楼も含め改築され現在に至る。
祭壇
回廊と鐘楼
500年前のオリーブの木より作った椅子
25;城壁 (Town walls)
城壁からの市街地の眺望
迷路のようなピランの路地
これにて、「ピラン(スロヴェニア)の教会」はお終いです。
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