撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

Eger (エゲル)の教会

2013-03-25 15:00:50 | 海外生活

 エゲルは、城、温泉、歴史的建造物、そしてワインの町として、どれも当てはまる故に、ハンガリー国内

では、人気Top10 に入る町であろう。

人口は、56,500人(2011年)で国内19番目、市街も小じんまり、綺麗にまとまっている。

城は、1552年にオスマン・トルコ軍と38日間の死闘を戦い抜き、1596年まで防戦し続け、結局、

トルコの占領時代は91年間と他に比べ短かった。 この戦いの話は学校の教科書でも書かれており、誰も

が習うために、この町が人気のある所以かも知れない。 又、兵士がワインを飲んで士気を高めたのを、

トルコ兵が見て、牛の血を飲んでいると恐れたという逸話もあり、銘柄 “Bikervér (雄牛の血)” ワインは

全国区。   ワインセラーは町の中心から2kmで徒歩範囲、つい行ってみたくなる地名、Szépasszony

Völgy (美女谷)。

但し、町中には、さほど古い教会はないのは残念である。

 

Dobó István 広場と左側は Ference 教会(1770年建立)  大聖堂(1836年)

 

 

 エゲル城 (1687年までトルコ軍が使用していた為、綺麗に残っている)

 Minaret (イスラム尖塔) 高さ38m (17世紀初めの建造)

 

 

<百三十六番札所; Bogács Szent Márton (ボガーチ聖マールトン)教会>

  教会は、1248年に聖 György を祀って、すでにこの場所に建っていたという記録が残っており、

 その後、14世紀に再建された。 今日見ることのできる教会は、1958年にローマ時代の部分を

 復古させるために、石作りの塔や聖具室等を復活させた。

 

 オリジナルのロマネスク・ゴシック様式に改修。

 

 

 正面入口門       塔の窓はゴシック様式

  

 

<百三十七番札所; Bélapátfalva (ベーラパートファルヴァ) 修道院教会>

  修道院は、1232年にエゲル司教 Kilit 2世によって、ベネデクト派の修道士の為に設立された。

 その後、13世紀の初めに、アールパード王朝の君主ラスロー4世によって破壊されたが、14世紀

 ~15世紀にゴシック様式で再建された。

 雄大な Bükk 国立公園の麓に佇む、ほとんど無傷で残ったローマ時代のベネデクト修道院教会で

 あり、国際的にも建築専門家の間に興味を持たれているという。

 内部は三層内陣構造で、まさに中世を代表する高い石柱アーチ天井である。 塔はない。

 

西側正面の壁には、バラの花弁をあしらった丸窓と門柱がみごとに調和(ゴシック&ロマネスク)

 

 

南門に相当する通用門(実際は西)

 

 

 主祭壇側の外観

 

 

 主内陣(祭壇)     主内陣(入口側)     翼内陣側廊

  

 

 教会横に修道院宿舎跡(基礎のみ)        Bükk 山脈を眺む

 

 

     これで、「Eger (エゲル)の教会」 はお終い。

 

「バラトン遍路の旅」

 

 

 

 



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