撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

バラトンそぞろ歩き 北東地域(1)

2017-09-12 15:33:24 | 海外生活

海のないハンガリーでは、バラトン湖は「ハンガリーの海」とも呼ばれ、中央ヨーロッパ最大の

湖畔リゾートエリアとして人気を博してきた。 しかし、それは歴史的な経緯(ハンガリーの

共産圏時代では西側諸国との唯一開かれていた地域であった)により、ドイツ・オーストリアの

隣国からの観光客をターゲットにしたものであったが、最近のこの10年間でハンガリー人は

もとより、その他の国からの観光客も増え、大きく様変わりして来たような気がする。

その顕著な変化は、看板やコマーシャル言語にドイツ語がめっきり減ってきたことである。

そんな背景から、日本人観光客の為にも、ごくローカルな視点で情報を提供してみるのも面白い

のではと、「ぶらり周囲探索」を思いついた次第である。

 

1.バラトン北東地域(ブダペストからの入口)

1-1.Balatonfőkajár (フォーカヤール)

  この地域の町のほとんどが、頭にバラトンが付くので、以後のカタカナ表記にはバラトンを省略する。

 <村の概要>

  Veszprém(ヴェスプレーム)県、Balatonalmádi(アルマーディ)市に属し、人口約1300人の

  小さい村である。 村は1054年にドイツ人によって作られ、ハンガリー建国後200年ほど

  パンノンハルマ修道院の所有地でバラトン湖畔にあったが、モンゴルの侵略(1241年)の時に

  現在の位置まで逃げ込んだ。 

  その後にトルコ軍の占領(1526年)を経て、ハプスブルク帝国時代の1773年よりイエズス会

  が村を復興した。

 

      村の中心部のロータリー             村役場、郵便局等の公共施設が集まる

 <村のみどころ>

13世紀にゴシック様式で建てられ、1794年に現在の新古典主義様式で改築された改革派教会(プロテスタント)  

                      手前には第一次世界大戦記念碑(1993年)

 内部には当時の物は全く無く、裏に郷土博物館もあるが、ほとんど開かれていることがない。


             オートレース・サーキット場 

 

 村の南部に現在建設中のオートレースサーキット場は、一周4200 mのコース。(2017年完成予定)

 あの世界的なMoto GPのコースであるブルノ・チェコのサーキットは 5403m であり、GPの開催は無理かな?

               

            飛行場 

オートレース・サーキット場隣なりには、第2次世界大戦時にドイツ軍により建設された飛行場。

その跡地に共産時代にロシアが使用、現在は民間セスナ機用として使用されている。

 

最寄りの Csajág(チャヤーグ)駅から Balatonfőkajár(フォーカヤール)を望む.

丘陵の田園風景は典型的なハンガリーの風土、春には菜の花、夏にはヒマワリ畑で一面の黄色い

絨毯模様は壮観。

 

 <行き方>

      

 クルマならM7高速道路で、EXIT 90 で下り、国道R71に入って、R710に回り込んで、県道を3km

電車ならば、ブダペスト南駅から Székesfehérvár(セーケシュフェヘールヴァール)経由、

Lepsény(レプシェーニ)又は、Csajág(チャヤーグ)で下車し、バスを利用する。

ブダペスト南駅からバラトン行の電車は、バラトン湖北周り、南回りの2通りある。

セーケシュフェヘールヴァールのバスターミナルよりフーカヤール行きバスも本数が多くて便利。

 

                                  Lepsény (レプシェーニ)駅            

 

   急行 Budapest → Siófok(シオーフォク)→  Nagykanizsa(ナジカニジャ)

 

             Csajág (チャヤーグ)駅               

  普通列車 Tapolca(タポルツァ)→ Balatonalmádi(アルマディ)→ Székesfehérvár

 

    Balatonfőkajár-Felső (フォーカヤール・フェルショー)旧駅舎      

   旧駅舎は取り壊し中、電車は通っているが駅からの足が全くない為、事実上廃線状態。

 

       これで「バラトンそぞろ歩き(1)Balatonfőkajár」はお終い。

 

                                      

 「バラトン遍路の旅」

 

 


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