撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

バラトンそぞろ歩き  古城(2)

2017-12-04 23:55:16 | 海外生活

2.キニズイ城 (Kinizi vár)

  バラトン湖周辺に城の形として残る2つ目の古城である。(訪問日 02 Dec. 2017)

 14世紀末から15世紀の初めに、アルパート時代のアーコシ (Ákos)族の族長ヴァジョーニ家に

 よって造られた。 その後、部族は消滅し、1472年に国王マーチャシー1世よりキニズイ・

 パール家がこの領地を任された。 キニズイ・パール家は以下の3つの偉業を残し、20年間

 この地に繁栄をもたらした。

 1.キニズイ城の拡張整備

 2.既存の教会をゴシック様式で再建し、聖イシュトヴァン教会を設立(1482年)

 3.聖ミハーリィ (Mihály)修道院を建立(1483年)

最終的には、1663年にトルコ軍の攻撃により破壊され、現在の物は1954~1960年に発掘・復元。

<ロケーション>

 

当時の城模型と見取り図

  

 

 入場門(東門)と守備隊詰所

 

 内部

 

 外堀は普段は貯水・排水溝として使い、敵の侵入に際しては水を張って防御することが可能。

 

 

5層の住居塔; 断面10x12mの四角形、高さ25m、壁厚2~2.5m(底部)

 

 

 1階部は牢獄

 

 

 上階は城主の住居

 

 礼拝堂内部には、キニズイ・パールの墓石(棺)が展示。

 

 

塔の屋上から礼拝堂・ホール・住居跡を見下ろす。

 

塔の屋上からべスプレーム (Beszprém、北東方角)を望む。

 

南の方角はナージ・ヴァジョーニ (Nagyvázony)の村の中心を望む。 人口1800人

 

<補足>

 聖イシュトヴァン教会;オリジナルの教会は11世紀に既にあり、その基礎の上に現存の教会を再建。


 正門の上に石像・彫刻が数点残っており、(他の石像は、HP「バラトン遍路の旅」に記載)

            

 教会内部の保存状態も良く必見の価値あり。

 


聖ミハーリィ (Mihály)修道院 当時を再現した模型と現状


 現在は壁の一部と基礎しか残っていない。(1543年にトルコ軍によって破壊された)

                                                                                (写真上のみ、30 Jun. 2007 撮影品)

    

      これにて、「バラトンそぞろ歩き 古城(2)」は、お終いです。

 

「バラトン遍路の旅」  http://motsukahu.web.fc2.com

  


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