シベリア抑留の方々の想像を絶する事実が辛くて読めなかった。
それがテレビドラマ化に触発されたわけではないが私自身の時間の経過もあって、
読んでみようと思い立ち今1巻目を読み終えたばかりである。
(因みにドラマは見ていない)
本文を読み終えて最後の談話提供者の行に坂間文子氏の名があってびっくりした。
亡父の友人の妹さんであり、父のもとへお尋ねくださってお目にかかったような
記憶もある。引き揚げののち御本をお書きになって拝読したことを思い出した。
私もまだ若いころで内容の記憶ももう定かではないが書名ではなかったと
思うけれどダスビダーニヤという語があってロシア語で左様ならを意味するらしいが
その語感が心に響いていまでもわすれられない。
不毛地帯は相和55年に出版されているから坂間氏もお元気で山崎豊子氏にシベリアの
生活を話されたことだろう。