先日、新聞広告から モンゴメリー・クリフト という文字が目に飛び込んできた。
副題に 挽歌への旅路 エリザベス・テーラーの人生を狂わせて男 とある。
一瞬にして高校生が見た”陽のあたる場所” の名場面がよぎった。あのシーン、このシーンが
今でも涙が出るような思いで浮かんでくる。 モンゴメリー・クリフトは少女心にも衝撃的で
虜になった。エリザベス・テーラーは”緑園の天使”、”家路”と子供時代から見ていたが
すっかりおとなになってとにかく美しかった。
次にモンゴメリー・クリフトを見たのは確か“終着駅”である。わたしは”慕情”以来ジェニファー・
ジョーンズもお気に入りでこの映画が封切られた時には飛んで行った。遠い昔のことで
記憶が前後していてジェニファー・ジョーンズがお気に入りになったのは”ジェニーの
肖像”かもしれない。
本は早速購入した。後年は薬とアルコールで破滅していったことは雑誌などで読んで知って
いたから特に新しいことではない。しかし思わぬ形でモンゴメリー・クリフトと再会して映画少女
のころのあれこれを辿っている。
ついでに言うと、エリザベス・テーラーが亡くなったのは3月23日であの大震災の直後で
簡単なニュースでその訃報が伝えられただけであった。平常時であれば出演映画の
放映がたくさんあっただろうに、と不謹慎ながら思うのである。