時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

象が踏んでも壊れない筆箱

2007年06月23日 | 懐かしい系、あれこれ

私が小学生の頃、テレビで、ある筆箱のCMが流れていた。
その筆箱の「売り文句」が、インパクト大だった。
で、その「売り文句」とは、「象が踏んでも壊れない筆箱」だった。

画面で、実際に象がその筆箱を踏んづけるシーンがアップで流れ、その映像の中では、象に踏まれた筆箱は多少ひしゃぐものの、壊れるまではいかなかった。その弾力のせいだろうか??
なるほど、確かにこれは丈夫だ~なんて、だんぞう少年は思ってしまったわけだ。


思うに、この筆箱の「象が踏んでも壊れない」というキャッチフレーズは、メーカーにとては、子供というより、親へむけての売り文句だったのではないだろうか。
つまり、それだけ丈夫なのだから、長持ちしますよ、買い替えをしなくてすみますよ、一度これを買えばその後の出費を抑えられますよ、というアピール。

ところが、子供にとっては、「象が踏んでも壊れない」というキャッチフレーズには、ついつい実際に試したくなる「実験的精神」をくすぐられた。私は試してみたくてしかたなかった。
この筆箱を買ってもらった子供の中には、「本当に象が踏んでも壊れない」のか?というポイントを試した子供もいたのではないだろうか。

かといって、実際に象に踏ませる機会はない。象を飼ってる学校なんてなかっただろうし、かといって動物園にこの筆箱を持っていったとしても、象に踏ませるためには象の居る柵の中に入らねばならない。で、象に近づかねばならない。
それは危険すぎるし、第一動物園が許可しないだろう。

となると・・。自分で力一杯踏んづけるか、何かに叩き付けてみるしかない。
ガシガシガシ!と力を入れて、何度も踏んづける子がいたかもしれない。
あるいは、机の角にガンガンガン!と叩き付けてみる子もいたかもしれない。
で、その「実験結果」はどうだったのだろうか。
どうも気になる(爆)。

・・・でも、考えてみれば、買ってもらったばかりの文房具を、わざわざ壊すような実験をする・・というのも、ナンだよね。
もし私がこの筆箱を買ってもらったとしたら、どうしたかなあ。
おそらく、新品のうちは大事に使っただろうし、こぎれいに使っていたことだろう。
でも、古くなってきたら、・・・「そろそろ試し時だ!」とばかりに、踏んづけたり机に叩き付けたりして耐久実験をしていたかもしれない。その点、子供は容赦ない。特に好奇心に溢れた男の子は。

また。
今ふと思ったのだが、子供にとっては、親に新品の文房具を買ってもらうのは嬉しい。
筆箱ってのは毎日使うし、使っていれば古くなるし、ボロくもなってくるし、汚れてもくる。
そうすると、新しい文房具が欲しくなる。
だが、象が踏んでも壊れないほど丈夫な筆箱なら、なかなか新しいものに買い替えてもらえない。
移り気な子供にとっては、あまりに頑丈な筆箱は、その点、善し悪しだったかもしれない。
親にとっては好都合でもね(笑)。

もっとも、我が家はそれほど裕福なわけではなかったので、「象が踏んでも壊れない筆箱」が出た時もそれは買ってもらえず(それまで使ってた筆箱が健在だったので)、普通の筆箱を、いつまでも私は使っていたような気がする。

ともあれ、「象が踏んでも壊れない」というキャッチフレーズには破壊力があった。
試してみたいという実験精神を刺激されたもんだ。

それにしても・・・筆箱を象が踏む・・なんてシチュエーション、日常では普通あり得ないよねえ(笑)。
よくそんな売り文句を考えだしたものだ。そのセンスには、感心してましう。
筆箱を踏むのが、なぜ「象」なのよ(爆)。
象さんなんて、日本ではそのへんにはいないぞう。試しようがないぞう。









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