昭和の一時代を築いたスターが、ここのところ相次いで他界されている。
映画界では、高倉健さん。そして、今日は菅原文太さんの訃報までが飛び込んできた・・・。
また、音楽界でも、先日、元キャロルのジョニー大倉さんが・・。
残念だし、寂しい。
キャロル。
私が十代の頃、大好きだったロックンロールバンドだ。
当時、「銀座ナウ」というバラエティ番組が毎日夕方の5時から放送されていたのだが、キャロルは、一時この番組に毎週木曜日(だったかなあ)に出演していた時期があった。
私はこのバンド見たさに、学校が終わると急いで家に帰ったりした。
学校から家までは、片道1時間半くらいかかった。
銀座ナウが5時からの放送であることを考えると、学校が終わったら即家路につかないといけなかった。
クラブ活動も私はやっていたが、確か木曜は活動が休みの日だったような気がする。
だからちょうどよかった。
私がキャロルを初めて知ったのは「ルイジアンナ」という曲で。
これがもう、かっこよくて。
見た目は不良なのに、やってるオリジナル曲は実に親しみやすかった。
ビートルズの初期の楽曲を思い起こさせる曲調で、ビートルズファンだった私には、最高だった。
耳に入ってくるキャロルの曲は、どれも好きになった。いちいちグッときた。
私が一番好きだった曲は「涙のテディボーイ」だった。
キャロルの曲は、その特徴的な楽曲や歌い方ゆえ、私の仲間内で宴会芸っぽいパロディにもよくなった。
例えば「ファンキーモンキーベイビー」など、私の仲間内では妙な訳し方をして、出だしの「♪君はファンキーモンキーベイビー!」の部分を・・
♪ 君は気さくな猿の赤ちゃん!
と、とんでもない日本語に訳して歌ったりもした。この訳がいいのかどうかは非常に疑問だったが・・。
それはキャロルが解散して7~8年だったころだっただろうか。
とりあえず言えるのは、解散して何年もたっても、私や私の周りの友人たちの間では、キャロルの曲を口にし続けていたのだ。
パロディにしてたということは、愛情の裏返しでもあった・・と私は思っている。
キャロルが解散して十数年たったころ。
私が当時通ってたパブに、一人の外国人が一時期常連として通っていた。
その人はカナダ人だった。
当然、キャロルのことなど知らない。
だが、ひょんなことから、私の友人がキャロルの楽曲をその人に聴かせたところ、たちまちファンになってしまった。
「ジャパニーズ、ビートルズ!」と言って、キャロルの曲ばかり聴きたがった。
それを見て、私はあらためて「キャロルって、すごいんだな」と思ったもんだった。
ジョニーさんの歌ってた曲で私が一番好きだったのは「やりきれない気持ち」という曲。
メロディも、ハーモニーも大好きだった。キャロルの全ての曲の中でも、ベスト3に入るぐらい、私のお気に入りだった。
骨っぽい矢沢さんのボーカルとは対照的に、ジョニーさんのボーカルは甘い声質だった。
二人のボーカルのその対比も私は好きだった。
https://www.youtube.com/watch?v=daYnU6gYhCo
数年前、私はジョニーさんの著書を買って読んだ。
それはキャロルの内情や、ジョニーさんの生き方の苦悩や告白などが赤裸々に書かれていた。
私は、先が気になって、一気に読み干した覚えがある。
で、その本を読んだ感想を、このブログで書いた。
もしよかったら、読んでやってください。
その記事は、こちら ↓
http://blog.goo.ne.jp/banbo1706/e/8b3d754ae7b6700e6b5e31b1af27d871
今となっては・・・ジョニーさんが亡くなられてしまった今となっては、・・・その本の内容が、赤裸々だっただけに、切ない・・。
ジョニー大倉さん。キャロル、最高でした。大好きでした。
今でもキャロルの曲は・・私はたまに口ずさんでいますよ。心に染み付いていますから。
そして、それはこの先もきっと、そうでしょう。
これからもキャロルの曲は、心の隅で愛していきます。
キャロルでの自らの曲作りのスタイルを「キャロリズム」と呼んで、キャロルの一員であったことを生涯誇りに思い続けた、ジョニー大倉さんのご冥福を、心からお祈りいたします。
そして、今日訃報が飛び込んできた菅原文太さんのご冥福も、心からお祈りいたします。
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