時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ジョニー大倉さんを偲んで

2014年12月01日 | 音楽全般

昭和の一時代を築いたスターが、ここのところ相次いで他界されている。

映画界では、高倉健さん。そして、今日は菅原文太さんの訃報までが飛び込んできた・・・。

また、音楽界でも、先日、元キャロルのジョニー大倉さんが・・。

 

残念だし、寂しい。

 

キャロル。

私が十代の頃、大好きだったロックンロールバンドだ。

当時、「銀座ナウ」というバラエティ番組が毎日夕方の5時から放送されていたのだが、キャロルは、一時この番組に毎週木曜日(だったかなあ)に出演していた時期があった。

私はこのバンド見たさに、学校が終わると急いで家に帰ったりした。

学校から家までは、片道1時間半くらいかかった。

銀座ナウが5時からの放送であることを考えると、学校が終わったら即家路につかないといけなかった。

クラブ活動も私はやっていたが、確か木曜は活動が休みの日だったような気がする。

だからちょうどよかった。

 

私がキャロルを初めて知ったのは「ルイジアンナ」という曲で。

これがもう、かっこよくて。

見た目は不良なのに、やってるオリジナル曲は実に親しみやすかった。

ビートルズの初期の楽曲を思い起こさせる曲調で、ビートルズファンだった私には、最高だった。

 

耳に入ってくるキャロルの曲は、どれも好きになった。いちいちグッときた。

私が一番好きだった曲は「涙のテディボーイ」だった。

 

キャロルの曲は、その特徴的な楽曲や歌い方ゆえ、私の仲間内で宴会芸っぽいパロディにもよくなった。

例えば「ファンキーモンキーベイビー」など、私の仲間内では妙な訳し方をして、出だしの「♪君はファンキーモンキーベイビー!」の部分を・・

♪ 君は気さくな猿の赤ちゃん!

と、とんでもない日本語に訳して歌ったりもした。この訳がいいのかどうかは非常に疑問だったが・・。

それはキャロルが解散して7~8年だったころだっただろうか。

とりあえず言えるのは、解散して何年もたっても、私や私の周りの友人たちの間では、キャロルの曲を口にし続けていたのだ。

パロディにしてたということは、愛情の裏返しでもあった・・と私は思っている。

 

 

キャロルが解散して十数年たったころ。

私が当時通ってたパブに、一人の外国人が一時期常連として通っていた。

その人はカナダ人だった。

当然、キャロルのことなど知らない。

だが、ひょんなことから、私の友人がキャロルの楽曲をその人に聴かせたところ、たちまちファンになってしまった。

「ジャパニーズ、ビートルズ!」と言って、キャロルの曲ばかり聴きたがった。

それを見て、私はあらためて「キャロルって、すごいんだな」と思ったもんだった。

 

ジョニーさんの歌ってた曲で私が一番好きだったのは「やりきれない気持ち」という曲。

メロディも、ハーモニーも大好きだった。キャロルの全ての曲の中でも、ベスト3に入るぐらい、私のお気に入りだった。

骨っぽい矢沢さんのボーカルとは対照的に、ジョニーさんのボーカルは甘い声質だった。

二人のボーカルのその対比も私は好きだった。

 

https://www.youtube.com/watch?v=daYnU6gYhCo

 

 

数年前、私はジョニーさんの著書を買って読んだ。

それはキャロルの内情や、ジョニーさんの生き方の苦悩や告白などが赤裸々に書かれていた。

私は、先が気になって、一気に読み干した覚えがある。

で、その本を読んだ感想を、このブログで書いた。

もしよかったら、読んでやってください。

その記事は、こちら ↓

http://blog.goo.ne.jp/banbo1706/e/8b3d754ae7b6700e6b5e31b1af27d871

 

今となっては・・・ジョニーさんが亡くなられてしまった今となっては、・・・その本の内容が、赤裸々だっただけに、切ない・・。

 

 

ジョニー大倉さん。キャロル、最高でした。大好きでした。

今でもキャロルの曲は・・私はたまに口ずさんでいますよ。心に染み付いていますから。

そして、それはこの先もきっと、そうでしょう。

これからもキャロルの曲は、心の隅で愛していきます。

 

キャロルでの自らの曲作りのスタイルを「キャロリズム」と呼んで、キャロルの一員であったことを生涯誇りに思い続けた、ジョニー大倉さんのご冥福を、心からお祈りいたします。

 

 そして、今日訃報が飛び込んできた菅原文太さんのご冥福も、心からお祈りいたします。


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