時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ますます面白くなる「ブルージャイアント」

2017年05月24日 | 漫画・アニメ、そして特撮

ここ数年のコミックの中で、特に私のお気に入りなのが「ブルージャイアント」。

ますます目が離せない展開になっている。

 

主人公の大が最初に組んだグループ「ジャス」のメンバーの1人で鍵盤奏者のユキノリの顛末には、当初私はあっけにとられたし、なにやら作者に「ユキノリに、なんてことをするんですか?!」「他の展開はなかったのですか?」「そりゃないよ・・」と言いたくもなった。

あくまでも主人公は大であり、その大を先に進ませるための展開だったのだろうけど、衝撃的ではあった。

そう、あまりにもショックな展開ではあった。

 

ただ、その後、欧州に舞台を移した大の活動もまた面白くて、目が離せないし、なにやらワクワクもする。

それはそれでこの先が楽しみ。

でも、この先どういう展開になって、それが面白いものであったとしても、私はユキノリには将来的に、なんらかの形で復活、再登場してもらいたい。

というか、そうなりそうな気はしてるのだけど。

 この作品をここまで読んできて、ユキノリに感情移入したファンも多いはずだから。

 

こういう音楽ものというのは、以前にもこのブログで書いたとは思うが、映像化は難しいと思う。

現実の「音」が作品中で大きくからんでくるからだ。

映像作品を作る場合、大たちの演奏や曲を、実際に音にして再現しなくてはならない。

荒唐無稽な魔球や、現実離れしたアクションなどならCGで作れる。

音楽も、単なる音楽だけならデジタルで作ることもできる。

だが、生きざま・感情・人間性から発せられる音は、デジタルでは表現しきれないと思う。

大の出してる音は、おそらくそういう音のはずだ。

なので非常に難しいことだとは思うが、この作品を映像化した作品が、無性に見てみたい。

 

大の出す音、演奏は、リアルに表現・・というか再現するとなると、どういう音になるのだろう。

コミックだと実際に音が出るわけではないから、読者1人1人がそれぞれのイメージで演奏を想像するのは楽しい。

それを映像化の時に、その演奏のイメージを固定してしまわないほうがいいのかもしれない。

だが、音以上に、この作品のストーリーそのものが魅力ある。

大のキャラクターも好きだ。

その物語性の面白さゆえに、映像化したものを見てみたい。

で、進行する物語には、大の音が大きく関わってくるのだが。

 

もしもドラマでやるとなると、大を演じる役者さんは大変だろうな・・とは思うけど。

 

ちなみに、コミック内での大の出す音は、「力強く、太い音」ということになっている。

 

これまで音楽コミックでは、音楽ジャンルとしてはロックが多かった。

だが、この作品では、あえてロックではなく、ジャズであるというのは新鮮。

この作品がきっかけで、ジャズに興味を持つ人もけっこういるのじゃないだろうか。

 

私が最も好きなギタリストがジプシージャズのジャンゴ・ラインハルトであるということもあり、私はジャズは元々決して嫌いではない。

ジャズのアルバムも少しは持っているし、ライブにも行ったことはある。

一時は、ジャズアルバムばかり聴いてた時期もあった。

 

だが、所有アルバムや知識が、ロックやポップスに比べると、少ないのも確か。

それだけに、この「ブルージャイアント」が余計面白いし、新鮮。

 

ほんと、作品を読んでいると、絵から音が聴こえてくるようだ。そんな作品。

 

これからも主人公・大の熱い物語を追っていきたい。

 

この作品を読んだことがない人が、もし音楽が好きならぜひ読んでもらいたい。

圧巻の音楽コミックだから。

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日帰りでも良いが、1泊でも... | トップ | 「疎外の唄」、復刻しました。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

漫画・アニメ、そして特撮」カテゴリの最新記事