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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

大関ヶ原展   by  江戸東京博物館

2015年05月08日 | レビュー(テレビ、ゲーム、本、映画、その他)

先日、両国の「江戸東京博物館」に行ってきた。

目当ては「大関ヶ原展」だった。

この博物館は、私は過去に何度か行っているが、今回は久しぶりだった。

 

行ったのがGWだったせいか、予想以上の混雑ぶりに、まずびっくり。

こんな混んでいるのなら、事前に混雑情報を確認してから行くべきだった・・・と、現地に着いた時に少し後悔した。

 

なにせ、特別展示のイベント「大関ヶ原展」は、まずチケットを買うのに待ち時間90分と書かれた看板が出され、さらにチケットを買ってから館内に入館できるのに3時間待ち!と書かれた看板も出ていた。

もうこの待ち時間だけで、うんざり・・。

でも、せっかく来たのだから、並ぶしかない・・そう思い直し列に並んだ。

 

実際には、チケットを買うのに90分はかからなかったし、入館するにも3時間もはかからなかった。だが、どちらもそれなりにかなり待たされたのも事実。

次にこういうイベントに行く時は、事前に混雑情報を得た上で決めよう・・と、しみじみ思った。

 

さて、長い待ち時間の末に館内に入ってみると、さすがに館内の混み方もスゴイ。

ひとつひとつの展示物をあまりゆっくりとは見ていられなかった。

 

色んなものが展示されていたが、特に人目を集めていたのが、甲冑や刀。

しかもそれらが、本多忠勝、井伊直政、榊原康政、酒井忠次、徳川家康、真田昌幸、石田光成などが使っていた本物だと思うと、ためいきもの。

本多や井伊の派手な甲冑や、光成の刀などは、じっくり見つめたままそこを中々動かない人は多かった。実は私もその中のひとり。本物の迫力を前に「これを使っていたのか」「これが実物か」と思うと感慨深い・・・。

 

 

この展示イベントでは、上記の武将の他、島左近、大谷吉継、黒田長政をはじめ、キラ星のごとき有名武将、スター武将のものも展示されており、歴史ファンじゃなくても、圧倒的な展示物の数々!

 

本多忠勝や真田昌幸や島左近や大谷吉継などは私の好きな人物なので、感激もひとしお。。

 

まるで、歴史上のスターが目の前に勢ぞろいしているかのようだった。

いや、実際に、ゆかりの持ち物・遺品という形で勢ぞろいしていたのだ。

かつては東軍と西軍に別れて敵同士だったスター武将同士たちが。

 

普段歴史系の小説やドラマ、映画を見てると、実在の人物でありながら、どこかフィクションのスター武将っぽくも思えてしまうスター武将たち。歴史ストーリーの面白さから、どこか現実離れした、架空のヒーローっぽくも思えてしまうスター武将が、実在の人物であったことを実感してしまう展示イベントだ。

 

関ヶ原の戦いといえば、日本史上、最大級の合戦。

そこに至るまでの過程や、合戦場での戦況、戦後の推移には、大きなドラマがある。

そしてその無数のドラマの中には、あまたのスター武将がおり、そういう人たちが多数関わっていたわけだから、さながらオールスター合戦である。

で、そのオールスター合戦の登場人物たちが、この展示では時空を超えて勢ぞろいしているわけだから、そりゃ来館者は混みあうわけだ。

 

ビジュアル的に派手な甲冑、無言の迫力のある刀、などの他にも、合戦の様子が描かれた屏風、書状、金扇馬標など、どれも歴史的な価値が計りしれないものがズラリと展示されていた。

書状の中には、直江兼続が徳川家康あてに書いた、あの有名な挑戦的な「直江状」などもあった。

書状はいくつもあり、はっきり言って、私には読めなかった。だが、テレビなどでこの大関ヶ原展のことが取りあげられていた時に、書状に書かれている文の内容も紹介されていたのだが、中にはこれまでの「関ヶ原の戦い」の通説を覆すようなことも書かれていたらしい。

 

この大関ヶ原展は、各地に散らばっている関ヶ原の戦いゆかりの展示物が集められているので、いわば「ベストオブ関ヶ原展」であり、「グレーテストヒットオブ関ヶ原展」といった感じだ。

 

あまりの混雑ぶりに、一品一品をじっくり見ているゆとりがなかったが、本来ならどの一品もじっくり鑑賞する価値のあるものばかり。

 

 

そういえば最近は、歴史を検証するテレビ番組が多い。

歴女と呼ばれる歴史ファンの女性も増えているようだ。

昔は、こういう歴史趣味は、おじさんの趣味みたいに捉えられていたが、今は随分歴史ファンのファン層は広がっているんだね。

1歴史ファンとして、嬉しい限りだ。

 

歴史に関心を持つ人が増えたからこそ、こういう展示イベントが開催され、しかも大盛況になっているわけだ。大盛況になれば、それは次にもつながる。

そうなれば、ファンにとっては更なる楽しみも増えるわけで、好循環になっていく。

 

そういう意味では、あの混雑ぶりは、歴史ファンにとっては歓迎すべきことなのだろう。

 

ともかく、戦国時代や戦国武将に興味がある方は、見ておくことを強くお勧めしたいイベントだと思った。

圧巻。

 

 

 

ちなみに、戦国時代と並んで人気のある時代といえば「幕末・維新」の時代。

我がまま言えば、幕末・維新の時代の、こういう「ベストオブ幕末・維新」「オールスター・幕末・維新」みたいな展示イベントも期待したいな。敵味方、エライ人や庶民の垣根を超えて、一堂に会すイベント。

ドラマなどでもお馴染みの坂本龍馬、西郷隆盛、大久保利通、高杉晋作、吉田松陰、桂小五郎、勝海舟、徳川慶喜、新撰組、新島八重、ペリー、河井継之助、白虎隊、小栗忠順、緒方洪庵、唐人お吉、清水次郎長、新門辰五郎、その他、その他のゆかりのものが勢ぞろいする展示イベント・・・考えただけでもワクワクしてくるのは私だけではないのでは。

 

まあ、ここまで範囲を広げるときりがないかもしれないので、いっそ・・あの名作ドラマ「仁~jin」に出てきた人物のゆかりのもの展示会なんてのは?それなら範囲も限定できるし、可能なのでは?もちろん、仁先生本人や、咲さん一家はフィクションだから無理にしても、あのドラマには実在の人物も数多く登場したし、当時の医療器具の再現や、花魁関係もからめれば、けっこう面白い展示イベントになると思うのだが。

で、展示物によっては、仁先生や咲さんや、龍馬、野風さんの音声ナレーションによって、展示物が説明される・・というのは?

 

 

話が膨らんでしまったが、大関ヶ原展には、そうやって、見る人にあれこれ想像力を刺激してやまない魅力があった。

それだけは確かだった。

 

 

 

大関ヶ原展では写真を撮れなかったので、江戸東京博物館の常設展示場で少し写真を撮って、私は帰路についた。

心の中で、あまたのスター武将たちをよりリアルに感じながら。夕暮れの空に、家康が、光成が、そして多数のスター武将たちが浮かんでいるような気がした。

 

 

 

 

 


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2 コメント

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直江兼続 (iina)
2016-05-02 08:38:36
江戸東京博物館の特別展示「大関ヶ原展」が人気で長い列に並んだとは、おつかれさまでした。

直江兼続は、兜を「愛」にするなど魅力的な武将です。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/fafef5a22e046249db19ee0b86ea1052

上杉博物館でも兼続を前面に出して展示していました。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/
e/67aca0de9bd2029e9caed68caf2c2394
* 不正なURLが含まれると拒否されたため2段に分けました。m(_ _)m
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Unknown (だんぞう)
2016-05-03 12:21:58
直江兼続を主人公にした大河ドラマ「天地人」がありましたね。見てました。
あの大河ドラマでは前田慶次も出てくるかと思ってたら、結局でてこなくて、少しがっかりした覚えがあります。

それにしてもGWみたいな時期には、この博物館は行くのは避けたほうが無難だと思います。ともかく混み合います、、、。
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