台風情報が報道される時、ちょくちょく耳にする地名のひとつ、それが南大東島。
一体どんな島なんだろう。
なにせ私は行ったことがないので、どんな場所なのかわからなかった。
でも、台風情報のせいで、その島名だけはよく知っていた。
台風情報でよく耳にする名前だったので、さぞかし台風が多い島なのだろう・・それぐらいのイメージしか持ってなかった。
そこで、ちょっと調べてみた。
ウィキによると・・
「沖縄本島の役400キロメートル東方に位置する大東諸島の島で、沖縄県内では6番目に面積が大きい」
とのこと。
更に
「サンゴ礁が隆起して出来た隆起環礁の島である。周囲は断崖絶壁で、島の北端から北に10kmの位置にある北大東島のほか沖大東島を除いては、周囲400kmに渡って陸地のない絶海の孤島である。また、島の周りの海は非常に深く、沖へ2kmほど出れば水深は1,000mに達する。」ともある。
一応飛行場があるようなので、空港がない島に比べたらアクセスはまあ良いほうなのかもしれない。
ただ、飛行機は那覇空港からの便になるので、例えば東京などから南大東島に行くとなると、それなりの手間はかかるのだろう。飛行機の乗り換えになるし。
島の周囲に陸地がない・・ということだと、やはり「離れ小島」みたいな印象は受ける。
位置的にやはり日本に接近する台風の最前線的な位置のようで、どうりで台風情報の時によく名前が出てくるわけだ。
実際、台風による被害は毎年かなりあるらしい。
だが、その一方で、台風が少ないと高温が続き、干ばつになるらしい。
だから台風が少なければ少ないで、それはそれで問題らしいから、そのへん中々難しい・・。
一番都合がいいのは、中型以下の台風が、ある一定数やってくる・・・ということになるのかもしれない。
だが、自然ってやつは、人間の都合に合わせてくれるわけではないからね・・。
とりあえず、台風の最前線的な位置にある島なので、もし旅行で行くとしたら、台風シーズンは避けておいたほうが無難そうではある。
もともとは、八丈島の出身者が日本人として開拓を始めた島らしいので、南国っぽさはさほどなく、どちらかというと伊豆諸島の文化が残っているらしい。
そのへん、少し意外な気はする。
八丈島から行くとなると、相当な航海になるはず。八丈島から直接ではなく、どこか別の場所を経由して辿り着いたのかもしれない。
アクセスとしては、那覇空港からは直通の飛行機では1時間らしい。これが最短か。
一方、船で行く場合は那覇港から13時間とのこと。しかもその便は天候に左右されるし、便数自体は週に1~2便らしい。
それを考えると、やはりまず飛行機で沖縄に行き、那覇空港から琉球エアーコミューターの飛行機に乗り換えて行くのが、遠方から行く場合は一番行きやすいというか、現実的な気はする。
もちろん、時間的な余裕がかなりあるなら、船旅もいいのだろうが。
島は、あまり観光地化されていないらしいが、最近は観光地としても見直されてきているとも聞く。
島のデータとしては、
周囲 東西:5.78km 南北:約6.54km 周囲:20.8km
面積 30.57平方km
平均気温 22.9度
人口 1292人 (平成22年3月1日現在[住民基本台帳より])
世帯数 609世帯 (平成22年3月1日現在[住民基本台帳より])
那覇からは、空路360キロ東、航路では392キロ東の位置
と書かれているのをネットで見つけた。
なんか、こうしてあれこれ調べていると、妙に行ってみたくなってくるから不思議。
きっと、より現実的に感じてくるからだろう。
台風ニュースなどで大東島の名前を聞くと、あまり現実感がなく、ただただやたら遠い世界の島・・・みたいな印象を持っていたが、こうして調べると、行こうと思えばすぐにも行けそうなくらい身近に感じてしまう。
日本の領土に編入される前、オランダ人やロシア人などに発見されたこともあったらしい。
その場合、独自の名前がつけられていたようだ。
ただ、沖縄の住人からは、遠い昔から大東島とは呼ばれていたらしい。沖縄よりはるかに東の方角にある島だったからだ。
まあ、地理的に、沖縄の人がこの島の存在に早くから気づいていたのは自然だろう。日本の本土よりは、沖縄の方が大東島には近いから。オランダやロシアに比べれば、なおさら。
飛行機などまだなかった時代、船では着陸が難しく、上陸や開発は諦められたこともけっこうあったらしい。まあ、島の周囲が断崖絶壁らしいので、それも仕方ないことであったろう。
日本の領土に編入されたのは1885年らしい。前述の通り、開拓は八丈島出身の人たちで始められ、その後、ある会社がこの島を所有していたらしい。そのため、事実上、ある民間会社がこの島を統治していたようだ。
ただ、その会社は労働者にかなり過酷な条件で働かせていたようだ。
その会社で働いてた人に、沖縄系の人がいたからなのかどうかは私にはわからないが、地理的に沖縄は比較的近いはずなので(少なくても他の地よりは近い)、やがて八丈島系の人たちと沖縄系の人たちの対立になったらしい。
その後、日本とアメリカの戦争が起きて、やがて日本がアメリカに負けると、この島はアメリカの統治になり、某民間会社の統治は終わった。
そして、やがて沖縄の日本へ返還され、この島もまた日本に返還された。
そんな歴史が南大東島にはあるようだ。
島という存在にも色んな種類があるが、写真を見たところこの島には高い山がない。平べったい島にも見える。
まあサンゴ礁が隆起してできた島だからだろう。
例えば屋久島などは、海底から高い高い山がそびえたち、その山頂部分が海面から顔をのぞかせて、島になっている。
だが南大東島は、海岸面が一番標高が高く、真ん中に行くほど地形がくぼんでいる、皿状の地形らしい。
台風情報の時によく耳にする南大東島は、そんな島のようだ。
いずれにせよ、東京からは、遠い遠い島。
日本に向かってくる台風の最前線的な位置にある島。
もっとも、最近の台風は、それまでとは違った進路を進んできて、妙な進み方をする台風も増えてきてはいるが。
とりあえず、行こうと思えば、飛行機を乗り継げば、待ち時間を含めても、その日のうちに行ける島ではある。
いつか機会があれば行ってみたい気はする。
私にとっては南大東島は、もし行くことがあったら、東京に帰って来た時に誰かに「南大東島に行ってきたよ」・・・などと、ちょっと自慢したい存在ではある。
なお、写真はイメージです。
「大東」とは、元来、中国から「日本」のことを指します。
南大東島とは、「南に位置する日本の島」という意味ならば、納得できる名称です。
そして中国人(それも相当な知性の持ち主)が名付け親かもしれませんね。
地理的にも。
とりあえず、南大東島は地理的に「この島は古来よりわが国固有の領土である」とは、日本以外には、さすがにどの国も言い出せてないようです。
さすがにそれを言うには無理があるようです。
日本以外からは遠すぎるでしょうし。
いつまでもこの島の平和が続きますように。