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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

幸せになるため  by  ハイファイセット

2019年07月23日 | 音楽全般

幸せになるため  by  ハイファイセット

 

私のユニット「時代屋」での相方とは、学生時代からの付き合い。

彼の田舎は福島で、福島の里山の奥のほうに、彼の祖父が1人暮らしをしていた。

トイレは「離れ」で、風呂は五右衛門風呂だった。

そういう生活は私は知識としては知っていたが、実際に自分が体験できるのは、その家でだけだった。

それが新鮮で、相方とは何度かその家に遊びに行った覚えがある。

移動手段は車だったので、ギターを後部座席やトランクに積め込んで。

私にとっては、それも十分に「旅行」だった。

その福島旅行について書くのは別の機会に譲るが、当時車の中でカーステで相方がよくかけていたのが、ハイファイセットだった。

当時、彼はハイファイセットに凝っていたのだ。

 

私はハイファイセットに関しては、最初は好きも嫌いもなかった。

伝説のフォークグループ「赤い鳥」が、解散後に3つのグループに分かれて、それぞれが独自の音楽路線を追求するようになっていったのだが、「ハイファイセット」はその3グループのうちのひとつだった。

ちなみに、他の2グループは「紙ふうせん」と「ハミングバード」。

そのうち「ハミングバード」は「赤い鳥」の後期の音楽性を継承したらしいが、大きなヒットに恵まれないまま、アルバム1枚とシングルを数枚だけ発表して解散したらしい。

不勉強で申し訳ないが、そのハミングバードに関しては、私は知識を持ち合わせていない。

「紙ふうせん」はフォークを追求し、「冬が来る前に」という大ヒットにも恵まれた。その後、日本各地の伝承歌などの探求など、独自の音楽性に進んでいった。

 

そして、「赤い鳥」から生まれたもうひとつのグループ「ハイファイセット」は、都会的でおしゃれでポップな音楽性を追求し、当時よく言われていた「ニューミュージック」の路線だった。ユーミンの曲を数多くカバーし、けっこうヒット曲にも恵まれたと思う。

当時、かなり人気があったのを私は覚えている。

 

相方は、福島に行った時だけでなく、普段でもしょっちゅうハイファイセットのカセットを車の中で流していたので、当時彼の車に乗る機会が多かった私は、やがてハイファイセットの曲をいくつも覚えてしまうようになった。

その中で特に私が好きになったのが、この「幸せになるため」だった。

 

相方の車の助手席に乗ってて、この曲がかかるタイミングは、夕方から夜にかけての時間帯がタイミング的に多かったと思う。

 

車の窓から見える夕方や夜の風景に、この曲はよく似会っていたように思えた。

この歌の歌詞が黄昏時の時間帯のラブソングという感じだったから、余計にそう思えたのかもしれない。

おそらく相方がかけていたのは、ハイファイセットのベストアルバムだったと思う。

なので、どの曲も割と気に入ったが、聴きながら実際に車の窓から見えていた風景が黄昏時だったから、なおさら私の印象に残ったのだろう。

 

 

メロディが伸びやかで、そういうメロディのひとつひとつの音符に1語づつ言葉が乗り、そのため覚えやすかった。メインボーカルの山本潤子さんの声が心地よくて。

黄昏時の空に広がっていくかのようだった。

まあ山本さんといえば、当時とうに日本でトップレベルの女性ボーカリストだったから、素晴らしくて当たり前なんだけど(笑)。

 

ハイファイセットは、その音楽性同様、メンバーの容姿やファッションもオシャレで大人っぽかった。グループ名も、オシャレだった。

そんな意味では、私は当時の自分のキャラとは遠い存在にも思えたが(笑)、それでも、良い曲はやはり良い。

私が自分で歌うには似合わない。

でも、好きなものはやはり好き。

惹かれるものはあったのだが、自分のキャラを考えると歌うのは無理・・・それでもこういう曲もやりたい場合は、こういう路線の曲を作って、誰かに歌ってもらうしかない・・とは思った。

 

そのため、ちょっとオシャレ路線の曲も作りたくなったものだった。

当時、私は自分の趣味として山下達郎さんの音楽も大好きだったし、流行っていたAORというジャンルも嫌いじゃなかったので、オシャレでポップな路線を作りたくなるのには抵抗はなかった。

 

やがて社会人になってから、私は少しオシャレなポップス路線のバンドを組むことになり、そのバンド用の曲には、割とオシャレ路線の曲を作って、バンドに持ち込んでいた。

それには、オシャレ路線にも自分の中で抵抗がなかったというのが大きかったし、役にも立ったのだろうと思う。

で、抵抗がなかったのには、オシャレなニューミュージック路線の曲でも好きなものがあったからだったろう。

 

ハイファイセットのこの「幸せになるため」みたいな曲も、自分の中で大きかったのだと思う。

 

普段、渋かったり、かっこよかったりするロックなどを聴いたり、あるいはフォークではメッセージ性が強くて骨っぽさのある曲を好んでいたりする人は、当時オシャレなニューミュージックには、少し抵抗を感じる友人もいた。

でも私は・・・そのへんはある程度大丈夫だった。もちろん、受け付けない曲もあったが、それはどれはどのジャンルにも言えたことだし。

私はそのへん節操がなかったのだろうか。

いや、節操がなかった・・というより、曲として・・メロディやサウンドなど「自分にとって良い曲に思えるかどうか」が単純に大事だったのだと思う。直感や感性的に。

 

この「幸せになるため」のメロディなんて、素晴らしいと思ったし。

 

今聴いても、素敵なメロディラインだと思う。

 

 

この曲を聴くと、車の窓から見えた、黄昏時の風景を思い出す。

今も。

この曲で歌われた黄昏は、他の人にとって、どんな黄昏だったのだろう。

 

 https://www.youtube.com/watch?v=Jdy6LgdYt70

 

 

 

 

 

 


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4 コメント

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黄昏時 (りりん)
2019-07-24 11:13:47
お久しぶりです。

この曲は荒井由実の作詞なんですね。
黄昏時はとても好きな時間

山本潤子さんの歌声は、さらりとした情感の中に美しい物語が紡がれてくかのようで
心の襞襞に沁みていきますね。

ハイ・ファイ・セットのアルバムまた聴きたくなりました。
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Unknown (だんぞう)
2019-07-24 16:03:22
お久しぶりです。

この曲は私は当初、ユーミンさんの作詞・作曲による曲かと思ってましたが、ユーミンさんは作詞のみで、作曲は村井邦彦さんなんですね。

なんにせよ、本当に素敵な曲だと思います。

山本さんの歌声は本当に心地よいです。

ハイファイセットは、当時ニューミュージックと呼ばれたジャンルのトップクラスのグループだったと思います。
返信する
Unknown (鮎川愛)
2019-07-25 07:55:19
良い相方を持ちましたね。

だんぞうさんは、今までにも様々な音楽を消化して、たくさんのオリジナル楽曲を作っていますよね。

今まで無関心だった、ある特定の歌が、ふとした機会に好きになったり、見直したりする事も珍しくありません。

10年近く前、私も「安室奈美恵」には全く無関心だったのに、当時働いていたスナックで映像付きで延々と流れていたために、その魅力に気付き、見直した事もあります。

ファンにまでは、なりませんけどね(笑)


だんぞうさんの場合、「シンガーソングライター」としての幅が広がり、ますます音楽を楽しむことが出来るでしょう。

ところでブログの話題とは反対に、だんぞうさんが相方さんに与えた影響というものは、何かありますか?
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Unknown (だんぞう)
2019-07-25 12:45:52
確かに、ふとしたことがきっかけで、それまで気にならなかった曲が好きになったりすることはありますね。

例えば、都心では気にしてなかった曲が、スキー場に行ってゲレンデなどで流れていたり、海に行って海辺で流れていたり、ドライブに行って車中で流れていたりすると、想い出の曲にもなりますし、日常では気づかなかったその曲の良さに気付くことはあります。



>だんぞうさんが相方さんに与えた影響というものは、何かありますか?

どうでしょう。それは自分では分からないです。
ただ、互いに長い間つきあっていると、知らずのうちに互いに何らかの影響は受けあったりするのではないでしょうか。

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