時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

スーパースリーの主題歌

2023年07月23日 | 漫画・アニメ、そして特撮

ふとしたきっかけがあったので、先日「スーパースリー」というアメリカ製アニメの主題歌について調べてみた。

スーパースリーは、アメリカのハンナ・バーベラ・プロダクションによって1966年に制作されたアニメ。

悪と戦う正義のヒーローたちで、諜報部員だが、なんと普段は3人組ロックバンドとして活動してるという面白い設定。

けっこう人気があった作品で、けっこう再放送もされていたので、私にとってはおなじみの作品だった。

当時はアメリカ製のアニメはよく日本でも放送されていた。

特にハンナ・バーベラの作品は多かったのだが、その中でも私が1番好きだった作品が、この作品だった。

なにより、正義のヒーローたちが、普段はロックバンドをやっているという設定が好きだったし、垢抜けてて粋だった。

 

また、ハンナ・バーベラの作品には、動物を主人公にしたアニメ作品が多かった印象があったのだが(カメ、クマ、ワニ、馬などなど)、スーパースリーは人間が主人公だった点が私は好みだった。

ちなみに、ハンナ・バーベラ作品は、動物主人公が多かったと同時に、音楽…特にロックバンドも好みだったのか、他の作品でもキャラたちに楽器を演奏させて歌わせてた作品はいくつかあったようだ。

 

スーパースリーの合言葉(?)というか、決めセリフだった「ラリホー」というフレーズは、後年ドラゴンクエストで、敵を眠らす魔法の呪文としても出てきたが、ドラクエでラリホーという呪文を知った時、私はドラクエのスタッフはきっとスーパースリーが好きだったのではないかと思ったものだった。

そういう意味では、スーパースリーは日本の国民的ゲーム「ドラゴンクエスト」にも多少なりとも影響を与えた作品といえるのかもしれない。

 

ちなみにラリホーとは、英語圏の国で遠くの人に呼びかける時などに使われる掛け声らしく、意味あいとしては「ヤッホー」とか「おーい」などの意味だそうな。スペルは「Rally−Ho!」と綴るらしい。

明るく陽気でノリの良い彼等には「ヤッホー」の意味あいは、まさにお似合いでピッタリだったと思う。

 

昨今の日本のアニメヒーローたちは、自身の存在や能力や使命などに苦悩することが多い。

だが、スーパースリーには、苦悩のかけらもなく(笑)、明るく軽いノリで悪をやっつけていた。

自身のあり方に迷いがなかった。

その悪をやっつける仕事も、単に指令部からの命令で仕事として遂行してたのか、それとも自身の中に悪に対して何らかのトラウマがあって、悪を憎む気持ちがあって遂行してたのかは、彼らは黙して何も語ってなかったので不明。

ストーリーものの作品では、キャラに苦悩させることで、ストーリーに深みを出す手法(?)が定番だが、ギャグものやコメディものでは、キャラに苦悩させないのが大半。スーパースリーのキャラに苦悩はなかったのは、作品がコメディ寄りだったからだろうとは思う。

 

主人公のヒーローグループ、スーパースリーのメンバーは3人。

コイル、フリー、マイト。

コイルは、体がバネでてきており、自由に体を伸縮させることができた。

フリーは、水になって、様々なところに移動することができた。

そしてマイトは、無限に分身することができた。1人の人間が高速で動いて何人にも見えてるわけではなく、実際にマイトと同じ容姿&能力の人間が何人も現れる。

 

スーパースリーはロックバンドであることは確かだったのだが、なぜかドラムはいなかった。

3人とも弦楽器。

このうち、向かって左側で演奏してるコイルだけは左利き。

この辺、ビートルズをもじってるようで、思わずニヤリ。

私のイメージでは、コイルはドラム、フリーはベース、マイトがギターだったら、ピッタリに思えたんだけどね(笑)。まあ、それは言いっこなしか。

 

 

パンドのリーダーはフリーだったが、この3人の中で私が1番好きだったのは、なんといってもダントツでマイト。

痩せ型で、ヒーロー活動時には盾を持ち、いつも目がロンゲで隠れてるキャラだった。

3人の中では、1番ロックスターっぽいルックスだった。ヒーローに変身した姿は、ハードロックのミュージシャンみたいだった。ロックバンド「キッス」が着てもおかしくないコスチュームだった。

3人の中で1番かっこよく見えた。1番ヒーローっぼく見えた。

なぜか、バンド活動の時の服装は地味で、ヒーロー活動の時のコスチュームのほうが派手だったのは、ご愛敬(笑)。

 

3人がなぜ特殊な体をしてて、なぜ特殊な能力があるのかは、けっきょくナゾだった。

サイボーグなのか、ロボットなのか、宇宙人なのかも不明。

アメリカのヒーローキャラには、ミュータントが多いことを考えると、スーパースリーもミュータントだったのかもしれない。まあ、確証はないが。

 

スーパースリーというタイトルは、あくまて邦題であり、アメリカ本国での原題は「The Impossibles」。

あくまで私の主観だが、タイトルはスーパースリーのほうが覚えやすいし、わかりやすいし、響きもいいと思う。だからその辺ナイスアレンジたと思った。

細かいストーリーは忘れたが、なんといっても忘れられないのは、その主題歌。軽快でノリが良いロックンロールで、聴いてて思わず高揚してくるようなナイスソング!

最近ネットで、オリジナルバージョンアニメも少し見たのたが、タイトルだけでなく、主題歌も日本バージョンのほうが良いと思った。それも、はるかに。

もちろんアニメ作品そのものは、アメリカ版と日本版は同一作品だったが、主題歌はアメリカバージョンと日本バージョンで違っていた。全く別の曲。

日本版の主題歌は、どうやら日本でこの作品用に独自に作られた曲だったようだ。

実は日本版の主題歌は、アメリカ版のオリジナルでも使われていた曲に日本語歌詞をつけて歌われていたのかと、これまで私はずっと思っていた。

それだけよくできた曲だと思っていたし、作品にピッタリに思えていた。

だが、日本版とアメリカ版て主題歌が異なり、日本版の主題歌は日本のオリジナルだったとは…。

オリジナルの方の主題曲は、ややスマートでオシャレな感じ。

一方、日本版の主題歌は、ともかくキャッチーで親しみやすく覚えやすい曲だった。明るくてテンポがよく、コミカルでお茶目な楽しい曲だった。

曲の冒頭で、ラリホーの後にいきなり「ラリルレロン」という遊び感覚あふれるナンセンスな歌詞を持ってきて、作品の明るくコミカルなムードを広げ。

さらに曲の後半には子供がついマネしたくなるテンションで「エンヤートット ドッコイショ」というフレーズを曲のクライマックス的にぶちこんでいる。

ほんと、楽しい曲だったと思う。

 

当初、ハンナ・バーベラ作品はオリジナル通りに英語歌詞のテーマソングがそのまま使われてたのだが、それだと日本の幼少の子供たちは、どうしても主題歌を完全には覚えることができなかった。

いや、メロディや歌詞の語感である程度は覚えることはできたのだが、完全に覚えて歌うまではいかなかった。

なので、日本版では日本語の歌詞による主題歌が日本放送用に新たに作られるようになったのは、大正解だったと思う。

おかげで、日本の子供たちも、ハンナ・バーベラ作品の主題歌をしっかり覚えて口ずさむことができるようになったから。その良い例のひとつが、スーパースリーであった。

 

あらためて、日本のスタッフはよく頑張っていたんだなと実感。

オリジナル版を観ていたアメリカ人に、日本版の主題歌を聴かせてみたい。

どんな反応しめすのか興味がある。

 

やはり、私が日本版主題歌に慣れていたせいか、日本版の主題歌の方が勝ってるように思えてならない。

 

ちなみに、日本版の主題歌に、英語の歌詞をつけるなら、どんな歌詞になるんだろう。

 

ハリウッドでは、コミックやアニメのヒーローが映画でよくリメイクされている。ファンタスティックフォーとかスパイダーマン、スーバーマン、バットマンなどなど、例は多い。

スーパースリー…というか、原題The Impossiblesがリメイクされたら、見てみたい。ファンタスティックフォーだってそれができたのだから、なんとかスーパースリーもリメイクしてもらいたいのだが。

もしリメイクされたら、なんとか日本版の主題歌を使ってくれたら嬉しい。

 

こんなネタを書いたもんだから、スーパースリーの日本版の主題歌が頭の中をまわって仕方ない(笑)。

 

♪ ラリホー ラリホー ラリルレロン〜

  ラリホー ラリホー ラリルレロン〜

 

…ありゃ? ラリルレロンって、英語にどう訳すんだ?(笑)

その辺の苦労なんて、「エンヤートット ドッコイショ」で乗り切ろう!

ともかく、ノリの良い曲で、最高。

 

 

 


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15 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (キャプテンゼロ)
2023-07-23 20:57:12
見てました、見てました! スーパースリー。
金曜の夜7時30分が、待ちどおしかったです。
ハンナ・バーベラのアニメでは、ボクはスカイキッドブラック魔王やJQが
推しでしたが、本作もおもしろかったです。

コイルが左利きというのは、初めて知りました。鋭いですね。
コイルがドラム、マイトがギターには異論はないけど
スイムは、キーボードが似合う気がします。
彼らが演奏している時の、表情や体のアニメの動きの表現が素晴らしかったです。
日本語版のテーマソングだけど、本作に限らずボクは子供向けアニメの
いかにも子供向きって感じの歌が、あまり好きじゃなかったです。
(子供の頃のボクは、少しひねくれてました)
ハンナ・バーベラじゃないけど、サンダーバードの日本語版コーラスより
原作のインストルメンタルのほうが断然、良かったです。

スーパースリーの実写版が、ハリウッドで企画されたらイイですね。
フルCGでマイトが分身したり、スイムが液体になったり、
コイルがボヨヨ~~ンとジャンプするシーンが、見たいものです。
返信する
Unknown (キャプテンゼロ)
2023-07-23 21:16:34
【誤】 スイム
【正】 フリー
訂正します、失礼しました。
返信する
Unknown (だんぞう)
2023-07-23 22:21:17
あの作品、面白かったですよね。
ちょっとシャレた感じもありました。
金曜日の夜の7時半からでしたか。
放送枠まては私は覚えてないのです。
よく覚えてますね!さすがです。

ブラック魔王は、チキチキマシン猛レースでしたよね。ケンケンのマネをしたもんです。

フリーが鍵盤担当というのは、イメージしやすいですね。
そうなると、ロックバンドということを考えると、もう一人ベース担当のメンバーも入れて、スーパーフォーにしたくなります(笑)。

アニメのテーマソングというと、今では子供向けのテーマソングは減り、大人が楽しめるテーマソング全盛で、すっかりそういう流れになってますね、

サンターバードのテーマは、日本版も外国版もどちらも好きでした。

スーパースリーの映画てのリメイク、ぜひやってもらいたいです。
CGは必須になるでしょうね!
ハリウッドて誰か企画してくれませんかねえ。
返信する
Unknown (だんぞう)
2023-07-23 22:23:41
ドンマイです。

そういや、橋幸夫さんの極で「スイムスイムスイム」という曲があったのを思い出しました。
返信する
Unknown (捨丸)
2023-07-27 08:23:06
私も主題歌しっかり憶えてます。
エレキサウンドのノリの良い曲でしたね〜

実写化か〜
今のハリウッドだと全員白人男性とはいかないでしょうね。
例えば…

マイト=う〜ん、とりあえず白人男性…かな
フリー=ちょっと悩んで、アラブ系か東洋系の女性
コイル=アフリカ系か南米系の男性

ただコイルに関しては肥満系かマッチョ系で悩むところ。
能力が全身バネですからね〜むしろぽっちゃり系?

フリーは当時の吹き替えがお姉っぽい喋りだった事と
「水」の持つ柔らかさと激しさ、そしてある意味エロティックなイメイージから女性もありかな、と(笑)

しかし事前に情報が露出していたとはいえ、あの日本のコミックがアメリカでドラマ化されるとは…
予告も観ましたが、全編通して観るまではわかりませんからね。ただ原作の漫画家さんが発言力を持ってたみたいなので、その辺踏まえて楽しみではあります。

実写化と言えば春秋戦国時代のあの作品も本場で連続ドラマで制作しいぇくれなかな〜全200話位のスパンで(笑)

脱線しました。
また昭和40年代前半位の米国産テレビまんがの話題を楽しみしています。ラリホ〜
返信する
Unknown (だんぞう)
2023-07-27 16:26:03
主人公たちは普段はロックバンドという設定でしたから、ロックンロールなテーマソングでしたね。

今はCGの時代ですし、あの3人の特殊能力はCGならば十分描けると思います。
マイトは1番カッコいいキャラでしたし、ハリウッドなら白人に演じさせるでしょうね。

フリーを女性にするという変更も面白いかも。
キャラの中に華をそえるためにも。

コイルはマッチョなキャラがいいかも。

あるいは、マイト、フリー、コイルの3人は男性にして、プラスアルファで女性キャラを追加するという手もありかも。
なんにせよ、女性キャラは混ぜたくなるでしようね。

スーパースリープラスアルファという感じで。


三国志は中国でもさんざんドラマ化されてますし、キングダムなんかも中国でドラマ化されてもおかしくないですね。

ただ、原作が日本ということに、中国サイドが抵抗をしめす可能性はありますね。

逆に、織田信長や坂本龍馬を中国がドラマ化したら、日本人はどんな反応しめすでしょうね。
まあ、ありえないとは思いますが(笑)。
あるとしたら、そこにどう中国人をからめるかという話になりそう。

ラリホーという言葉は今の日本では、ドラクエの呪文のイメージのほうがツヨイでしょうね(笑)。
返信する
Unknown (捨丸)
2023-07-29 22:47:06
キャプテンゼロさん、こんばんは。

JQ!私も大好きでした。

アニメのタッチって言うのかな、同時期の作品とはちょっと違っててなんだかかっこいいなあなんて思ってました。
オープニングに出てくるクモみたいなメカとかミイラ男なんて今でも鮮明に憶えています。
原作がコミックブックだったのかは分かりませんが、思い出すとアメコミの絵がそのまま動いてたような絵柄でしたね。

JQ JQ ジョニー・クェスト〜♪
返信する
Unknown (キャプテンゼロ)
2023-07-31 20:25:28
捨丸さん、こんばんは、初めまして。
レスが、遅れてすいません。
J.Qのファンの方に出会えて、うれしいです。
J.Qの絵柄は、ハンナ・バーベラのアニメでは
珍しくアメコミっぽい絵柄が、当時、魅力的でした。
主題歌は、坂本九さんのボーカルでしたね。
オープニングのアニメでは、レース・バノン少佐が、
ミイラ男の頭上の天井に、自動小銃を
ぶっ放すシーンが、好きでした。
当時の日本のアニメと一味違う、アメリカ独特のアニメの作風の
とりこになったものです。
返信する
Unknown (捨丸)
2023-08-03 12:43:18
本当に王道のギャグアニメーションとはひと味違うタッチでしたね。
そうそう、機関銃で天井壊すとガラガラっと崩れてミイラがムギュッとつぶれちゃう!

日本風に言えばトムジェリやバグスバニーは漫画タッチで、JQ なんかは劇画タッチって事でしょうか。
シャザーン、ターガン、宇宙怪人ゴースト、Uバードなんかがわりあい近いかな。
返信する
Unknown (キャプテンゼロ)
2023-08-03 20:35:25
宇宙怪人ゴースト、大魔王シャザーンは、リアルタイムで見てました。
ゴーストが、Uバンドの不思議な光線で敵を圧倒したり、
シャザーンが、魔法で相手を手玉に取り簡単にやっつけて
しまうのが痛快でした。
アメリカ人の国民性というか、マッチョなヒーローが
圧倒的なパワーで、敵をやっつけるのがアメリカの
正義なのかもしれません。
返信する

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