時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

鬼太郎の鼻毛ミサイル

2008年07月21日 | 漫画・アニメ、そして特撮

ウエンツが主役を演じる「ゲゲゲの鬼太郎」が話題になっている。
以前、テレビで、ウエンツの「鬼太郎」の劇場用映画が放映された。
最初私は、ウエンツが鬼太郎を演じることを知った時、あまりにイメージが違うのにとまどった。
ウエンツは鬼太郎を演じるにはあまりにハンサムすぎないか・・ということと、背が高過ぎはしないか・・とか。
原作の鬼太郎は、愛嬌のあるほのぼの系の顔ではあるが、決してハンサムとは言いがたい。
また、小学生くらいの身長でしかないはず。
だから、ウエンツに演じられるのだろうか・・と心配になったものだ。違和感を感じそうな気がした。

だが、いざテレビで劇場版「ウエンツの鬼太郎」を見てみたら、中々楽しめた。
なにより、脇役のキャスティングが楽しい。
ちょっと見では、誰が誰を演じてるのか分からない部分があり、そこが楽しい。

原作の鬼太郎は、決して上品なキャラではない。
けっこう下品な要素もある。例えば、それは武器(超能力)にも出ている。
極めつけは、「鼻毛ミサイル」という武器だ。
そう、鼻毛がミサイルのように飛んでゆくのだ。
これを披露した時、女性(妖精だったかも)から「まあ、なんて下品な技でしょう」と呆れられてる(笑)。
そう、こんな下品な技も、鬼太郎の持ち味。

彼の超能力で有名なのは「髪の毛針」であるが、「鼻毛ミサイル」は、それの鼻毛版・・とでも考えればいいのかもしれない。
鬼太郎・・・というか、水木作品には、こういう設定はけっこう似合う。

で・・・

鬼太郎を演じる、ウエンツなのであるが・・。
果たして彼に「鼻毛ミサイル」はできるだろうか?鼻毛ミサイルを武器として飛ばせるだろうか。
かっこいい・・というイメージだけでは、鬼太郎は演じきれるキャラではないと思う。
こういう要素も演じきれるようになってこその、鬼太郎役。私は原作のファンとして、そう思ってる。

私の中では、ウエンツが鼻毛ミサイルをてらいなく発射できるようになってこそ、はじめて彼は鬼太郎になれると思ってる。

思うに・・案外ウエンツならやってくれそうな気もするのだが。
そういうコミカルな部分も彼にはあると思うからね。案外、彼のタレントとしてのキャラの幅も広がると思うし、タレント戦略上面白いと思うんだけどな~。普通のアイドルや二枚目俳優なら、他にいくらでもいるでしょう?
せっかく「鬼太郎」という国民的なキャラを貰ってるのだ。これは宝だと思う。

かっこいい超能力。不思議で神秘的ながらも、時に不気味な能力。
そしてほのぼのとしながらも時にコミカルで下品な技。
純情かと思えば、時には非常にマセてる奴。
人間をこらしめることもあるし、なまいきかと思えば、無欲。不良っぽい時もある。
幽霊族のたった1人の生き残り・・という重い十字架を背負いながらも、悲壮感は顔に出さない。
母にまつわる悲しい想い出。不気味で哀れで、可愛そうな生まれだが、それも顔や性格には出さない。
ガチガチの正義の味方でありながら、時にそれがねずみ男によってパロディ化させられてしまうこともある。
お人良しで寛容。だらしなく俗人であることもある。

こんな盛りだくさんの要素を、鬼太郎という国民的キャラは持っているのだ。
こんな幅広い魅力を持ったキャラクター、そうそういるもんじゃない。
そんな役を貰っているのです! まさに、演じがいのある、素晴らしい役。
かっこよさ・・だけで演じてたら、もったいないぞ!

だから・・

ウエンツさん、鬼太郎ならば、かっこいい超能力だけでなく、鼻毛ミサイルも似合う鬼太郎になってください!
そして、原作のあのほのぼのとした鬼太郎の要素も表現してほしい。
水木先生の大ファンとして、鬼太郎をこよなく愛する者として、期待してます。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アイヌ音楽を聴く。「安東ウ... | トップ | 能登道子さんの音源を聴いて... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

漫画・アニメ、そして特撮」カテゴリの最新記事