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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

2大子役「金子君」の時代 「青影対悪魔くん」  「河童の三平対ジャイアントロボ」

2018年11月05日 | 漫画・アニメ、そして特撮

今も昔も子役は花盛り。

色々な子役がいる。

 

私が子供の頃に見ていた色々なアニメや特撮ドラマや映画などにも、今と同様に色々な子役がいた。

大半はもう忘れてしまった。名前や顔も思い出せない子役もいる。

一方で、今でも記憶の中に残り、忘れられない子役もいる。

私にとって今でも忘れられない子役の筆頭は2大「金子君」だ(あ、ケンちゃん役の宮脇康之さんもよく覚えているけれど)。

 

2大・・・というのは、金子という名字の子役が2人いて、その2人は甲乙つけがたいぐらい印象に残っているからだ。

 

一人は金子吉延さん。

そしてもう一人は、金子光伸さん。

 

この2人は、当時の子役の中で、双璧に思えた。

どちらも大人気特撮ドラマで主役を演じていたから。

 

2大「金子君」の一人金子吉延さんは、特撮妖怪ドラマ「河童の三平」での三平役、特撮忍者ドラマ「仮面の忍者赤影」で青影を演じた。他にも「どっこい大作」も代表作扱いされてるが、あいにく私は「大作」は見ていなかった。代わりに、特撮忍者映画「ワタリ」でワタリ役を演じていたのを覚えている。映画「ワタリ」は私は映画館に見に行った覚えがある。

 

で、2大「金子君」のもう一人の雄だった金子光伸さんは特撮妖怪ドラマ「悪魔くん」での悪魔くん役、特撮怪獣ドラマ「ジャイアントロボ」での大作少年(ロボを操れる唯一の人物)を演じていた。

 

「三平」も「青影」も「悪魔くん」も「ジャイアントロボ」も、子供たちの間でどれも大人気で、私自身もどの作品も大好きだった。

 

どちらの「金子君」も大人気特撮ドラマでメインの役を演じていたため、見ていた当時私は少し不思議な思いを持った覚えがある。

子供に大人気のそれらの番組のメイン役が、なぜ2人とも「金子君」なのだろうと。

まあ、それは単なる偶然にしかすぎなかったんだけど、でも当時は不思議だった。

 

2大「金子君」はもしかして兄弟なのだろうか・・・とか。

子役は「金子」という名字を芸名として名乗る決まりでもあるものなのだろうか・・・とか。

 

 

兄弟説に関しては、2人の「金子君」は、あまりに似てなすぎた。

ある意味、対照的に違っていた・・・と言ってもいい。

顔も体型も。

当時の2大「金子君」のうち、河童の三平や青影を演じた金子吉延さんは、ぽっちゃり型の体型で、顔は愛きょうがあって明るく、ちょっとひょうきんな顔をしていた。

一方、悪魔くんやジャイアントロボの金子光伸さんは、横わけの正統派二枚目系の顔をしていた。クラスにいたら学級委員あたりをやりそうな雰囲気もあった。

 

私は便宜上、青影・三平の金子さんを「ひょうきん金子」と呼び、悪魔くん・ロボの金子さんを「ハンサム金子」と呼んで区別していた。

人によっては「ひょうきん金子」を「ぽっちゃり金子」と呼んで区別している人もいた。

ひょうきん金子さんは、青影がそうであったように、どこかコミカルで明るいキャラクター性があり、親しみやすい感じだった。

ハンサム金子さんは、コミカルな要素は似合わない、シリアスでやや陰りのある持ち味だったと思う。やや、舌ったらず気味でもあった。

 

そう、容姿的には2人は対照的で、キャラはまったくかぶらなかった。

もしも2人とも同系のルックスだったとしたら、私は2人をライバル同士と見なしたかもしれない。

でも、キャラが逆に近いぐらい違っていたので、私は2人をライバル同士とは見ていなかった。

私の周りの同級生もそうだったんじゃないかな。

ライバル同士としてみなされていたら、私のクラスでは金子吉延派と金子光伸派に分かれて、ある意味対立していたかもしれない。

でも2人はキャラが正反対に近かったので、私や私の周りでは「どちらが好きか」「どちらがいいか」という対立はなかった。

だから「どちらも好き」「どちらの番組も好き」で居られたのだと思う。

 

ひょうきん金子さんは、今でもお元気なようだ。24歳の時に役者は引退し、その後は芸能界とはまったく別の道を歩んでらっしゃるようだ。

24歳まで役者を続けていた・・というのは、この記事を書くまで私は知らなかった。

なので、子供時代のうちに芸能界を引退したハンサム金子君に比べ、ひょうきん金子君の方が出演作品は多い。

本業としての役者はとうに引退したが、今では本業を持ちながらも、たまに映像関係のイベントなどに出演されることはあるらしい。

そういう意味では、今後もその姿を見る機会はあるのだろう。ただし、今はもう「子役」ではなく、おじさん金子君として。

 

一方、ハンサム金子さんのほうは・・というと・・これはけっこう寂しく悲しい「その後」ということになる。

子役のあとは芸能界を引退し、彼もまた全く別の道を歩んだようだが、1997年に・・なんと39歳の若さで、交通事故で亡くなられたとのこと・・。

 

ただ、29歳の頃にテレビの深夜番組に出演されたことがあったようで、その時の映像を見てみると、20代の若者に成長した彼は、少年時代のハンサム顔のイメージが壊れることなく、イケメンな若者になっていた。

もしも彼が役者を続けて大成してたら、三浦友和さんのような役者になったのではないか。そう思わせる雰囲気を持っていた。

 

なんでも、ハンサム金子君本人は役者を続けたい意思はあったようだ。

たまに特撮系ドラマの主演オファーもいったらしい。だが、両親の意向や、本人がすでに就職していたからなどの理由で、役者続行には至らなかったようだ。

 

できれば・・ハンサム金子さんには長生きしてもらって、ひょうきん金子さんとハンサム金子さんの「2大金子君」の2ショットでの対談などを見てみたかった。

というか、実を言うと、2人が子役として活躍した時代に、2人の共演作品なども見てみたかった。もし実現してたら、「2大金子君、そろい踏み!」だったろうに。

そう思うと、残念でならない。今ではかなわぬことだから。

個人的には、2大金子君両人に健在であってもらえれたら一番だったが、ハンサム金子君がもうこの世にいない以上、ひょうきん金子君がまだ健在であるのは「救い」である気はしている。

 

ちなみに、当時の「2大金子君」を見て、活躍した時代も一緒で、年齢も同じぐらいで、しかもどちらも人気があったことから、視聴者から2人は兄弟であると勘違いされたことは多かったようだ。

なにせ、2人の名前をひらがなで書くと「かねこよしのぶ」と「かねこみつのぶ」。

苗字が全く一緒であるだけでなく、名前の方も響きが似ていたとあっては、2人が兄弟であると勘違いされたのは、ある意味仕方なかったかもしれない。

 

 

ひょうきん金子君は1955年生まれ。

ハンサム金子君は1957年生まれ。

なので、ひょうきん金子君の方がハンサム金子君より2歳年上だったようだ。

ちょっとネットで調べてみたところ、2大金子君は一度だけ会ったことがあったらしい。

というか、私に言わせれば、「え?2人が会ったのは、たった1回だけだったの?」というのが正直な感想だ。

そう、たった一度だけ・・・というのが少し意外な気がする。

なにせ、あの「2大金子君」。色んな企画で2人を引き合わせた機会は何度もあったのではないかと私は思っていたから。

 

 

ともあれ、「河童の三平」「青影」の「ひょうきん金子君」こと金子吉延さんと、「悪魔くん」「ジャイアントロボ」の「ハンサム金子君」こと金子光伸さん。

その2大金子君は、当時の子供たちの等身大のヒーローであったのは確かだった。

2人とも良い作品に恵まれた子役で、作品の存在と共に長くファンに記憶される存在になった。

 

ここだけの話だが・・・2大金子君の活躍をリアルタイムで見ていた私は、2人に対して少し羨ましい気持ちも・・・持っていた(笑)。

子供は誰だって、自分もヒーローになりたいと思うものだからね。

もっとも、役者を志したことがない私には、どう考えてもそれは無理だった。

だからこそ、自分で漫画を描いて、自分の漫画に出てくる「登場キャラクター」に、その思いを託していたのだと・・・思う。

 

その頃は・・やがて私が中学に入り、ビートルズやディランや拓郎さんによって、漫画から音楽の方にシフトすることになるとは、思っていなかった・・・と思う。

 

 

 

 

 

 

 


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6 コメント

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Unknown (捨丸)
2018-11-05 23:02:27
ワタリ…私も映画館に観に行きました。
♪ワ〜タ〜リ〜 ワタ〜リ〜 ワ〜タ〜リ〜 影だ 朧だ はやてだ 雲だ♪
なんか歌もぼんやり憶えてます。
当時流行のちょっとテンポの速い青春歌謡っぽかったですね。
そうそう「♪ここは東京のど真ん中〜ぐるりまわるは山手線♪」を歌ってた人でした。


確か公開の数ヶ月前から「少年マガジン」の巻頭で撮影風景なんかを紹介してました。
この映画で衝撃だったのは、蛾の大群が飛び回る忍術で、
舞い落ちる鱗粉にふれた忍者たちの顔がなんだか赤くただれてしまう場面…
しばらく夢に出てきましたね。
蛾は確かアニメを合成したものだったように思います。

金子兄弟説…確かに「ヨシノブ」と「ミツノブ」ですもんね(笑)

そうですか、金子光伸さんは亡くなってたんですか、知りませんでした。

うちの学校だと「ヨシノブ」さんの方が人気あったかな。
やっぱり青影役の印象が強いんですよね〜
鼻のところで手のひらを広げる「だいじょ〜ぶ!」なんて、
みんなやってましたもん。

この映画の試写を見た白土三平先生が激怒したって話を聞きましたが、
本当のところどうなんでしょ。
返信する
Unknown (だんぞう)
2018-11-06 11:28:06
ワタリ、劇場に見に行きました。
主題歌もおぼろげに覚えています。
忘れられないシーンがあって、カメラが下からワタリの顔をアップで見上げるシーンがあったんですが、その時、金子君の鼻の穴がプク~ッと1瞬広がったんです(笑)。

けっこう真面目な役だったので、余計そのシーンが面白かったのかもしれません。
まあ、一瞬でしたけどね。

悪魔君を演じた金子ミツノブ君が他界したという情報を私が知ったのは、死後何年かたってからでした。
けっこう寂しかった覚えがあります。

返信する
懐かしい (三四郎)
2019-04-06 20:31:23
懐かしいです。悪魔くんやジャイアントロボのかねこくん大根だなあと思ってました。青影は当時でも大人かおまけで凄いと感じました。人生は色々ですね。交通事故は悲しいですね。またお二人にテレビで拝見したかったです。
返信する
Unknown (だんぞう)
2019-04-07 00:46:19
はじめまして。
時間の外にようこそ。

悪魔くんやロボこ金子君は、ちょっと舌っ足らずでしたよね。
だから大根に見えたのではないでしょうか。
まあ、子役でしたものね(笑)。
でも当時の私のまわりの子供たちの間では、ヒーローでした。

おとなの役者になった彼をみてみたかったです。

交通事故で亡くなるなんて、そりゃないよ、、、って感じで、残念です。

返信する
Unknown (Unknown)
2021-06-11 19:38:38
女の子に圧倒的に人気があったのは光伸くんです。
演技上手かったと思います。大根なんて言わないで‼️
ジャイアントロボ最終回の敬礼は伝説になるほど評価が高かったです。
返信する
Unknown (だんぞう)
2021-06-11 20:06:30
光伸さん…この日記風の呼び方だと「ハンサム金子さん」の方ですよね。
女の子に人気があったのは、理解できます。
イケメンでしたものね。
正統派二枚目系でした。

彼が若者に成長してから出演したバラエティ系番組(?)の映像を以前ユーチューブで見たことがありますが、若者になった光伸さんも正統派二枚目でした。
文中でも書きましたが、もし彼が役者を続けてたら、三浦友和さんみたいな役者になったような気がしてます。

あまりに早い他界は、悲しすぎますね。
それを知った時は、けっこう衝撃でした。
もったいない…。
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