昔から、漫画に出てくるキャラが、その好物の食べ物と一体化して、記憶の中に残るケースは、ままあった。
例えば、ポパイとほうれん草、ウィンピーとハンバーガー、チビ太とおでん、小池さんとインスタントラーメン、ドラえもんとドラ焼き、その他。
時代劇でも、花山大吉とオカラ・・なんて組み合わせ(?)もあった。
それらの食べ物への関心は、私にとっては、作品のキャラと共に高まった。
もしも、ポパイがほうれん草を好きじゃなかったら、私もほうれん草には特に関心は持たなかったかもしれないし、チビ太がおでんを好きじゃなかったら、子供時代しょっちゅううおでんを食べたりはしなかっただろうと思う。
ちょっと前、コンビニで、「チビ太のおでん」なるものを見つけた。
普段私は、コンビニのおでんはほとんど買わないのだが、この「チビ太のおでん」を見つけると、思わず条件反射のように(?)買ってしまった。
子供の頃、おでんを見るとチビ太を思い出していたし、その経験が私の中に残っていたからだろう。
そうそう、チビ太って、いつも串ざしのおでんを食べていたんだよなあ。
その串刺しおでんの具は、何種類かあったと思う。
ただ、串の一番上の具は、いつも三角形の具だったのはよく覚えている。
チビ太が持ってた串刺しおでんは、たいがい3種類の具が串刺しになっていた。
三角形の具は、ズバリ!こんにゃくだった。
三角形以外の具は、丸い玉の具、やや長方形の具、タコの足、のどれかだったと思う。
漫画内のチビ太のおでんの串に刺さっている具の形状の順番は、上から順に 三角→丸(タコの足の場合あり)→丸みを帯びた長方形・・・だったと思う。
イカの足は見た目ですぐにわかったが、長方形の具は少し分かり辛かった。ナルト巻きだったようだ。
少なくても原作漫画の中のチビ太のおでんは、そうだった・・・と思う。
丸い具は、ツミレかさつま揚げボール・・・・・私はそう思っていた。
このコンビニ商品「チビ太のおでん」は、串ざしの具の上から順に「こんにゃく」、「うずらボール」「ちくわぶ」という組み合わせになっていた。
真ん中が「ミニたまご」というのは意外だった。
一番下の具は、本当はナルト巻きだったはずなのだが、なんでも話によるとナルト巻きはあまり一般的ではないらしい。
なので、ちくわぶになったのだろう。
一品一品は普通のおでんの具の一つであるのに、こうして串刺しにするだけで、チビ太のおでんというキャラクター食品に変身する。
つくづく商売はアイディアなんだね。
このチビ太のおでんは、個人的には、串ざしの一番上の具が三角形の具・・・というのが「それらしさ」だと思う。
はんぺんも三角形だが、串ざしの一番上にはんぺんを位置するには、少しはんぺんは大きすぎるかもしれない。
やはりこんにゃくでいいんだと思う。
漫画内の「チビ太のおでん」の一番下の具「なると巻き」は、・・・そういえば最近見ないなあ。
昔はあったような気がするが。
最近見なくなったから、「一般的ではない」と思われてるのかな。
ともあれ。
私が小学生時代に、このコンビニ商品「チビ太のおでん」があったなら、きっと・・・このおでんを片手に持って、町の中の道を小走りする仕草をしたかもしれないなあ。
走ってる時、両手を左右に広げて「ブ~~ン」なんて言ったかもしれない。チビ太は、そうやって飛行機になったつもりで走ってることがあったはずだから。
時には空き地にも立ち寄って。そう、土管が三つくらい積み上げられて置かれてる空き地に。
そして、こんなセリフもはいたかもしれない。
↓
ケケッ(笑)。
きっと、その表情、リアルで見たら、危ない奴に思われるに違いない(笑)。
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