平成の世に復刻された、少年漫画月刊誌「少年画報」の昭和35年度正月号の付録、その2。
今回は別冊漫画「まぼろし探偵」である。
作画は桑田次郎さん。
桑田さんといえば、個人的にはなんといっても「エイトマン」だが、更に上の世代の方にとっては、この「まぼろし探偵」もお馴染みなのだろう。
特撮系ドラマとしてテレビでも放送されて、大人気だったようだし。
だが、残念ながら私はこの「まぼろし探偵」は見た記憶がない。
この当時の「少年画報」にとっては、看板作品だったようで、この号についた別冊付録でも筆頭にあげられている。
この当時、少年探偵という設定を持った作品は多かった。
鉄人28号に出てきた少年「金田正太郎」も確か少年探偵だった気がするし。
昭和30年代から40年代にかけて一世を風靡した「少年探偵」という設定は、今では昔ほどには見かけなくなった。もちろん、全く無いというわけではないのは、皆さんもご存じの通りだが。
やはり、普通の人間の子供が、探偵になって悪者と戦う・・・というのは、ちょっと無理がある気はする・・。
その子が、サイボーグだったり、エスパーだったり、ロボットだったり、宇宙人だったり、通常の人間とは違う特殊な能力を持ってない限り。
だって、いくら強かったとしても、屈強な大人の悪者相手では、普通の子供じゃかなわないしね。
桑田次郎さんの絵柄は、すごく垢ぬけていたような印象がある。
特にキャラクターが。
少し大人ぽいタッチだった。
で、今この別冊付録を読んで思うだが、各コマ各コマの書き込みがけっこう多い。
背景をきっちり描きこまれたコマが大半である。
基本的にストーリー漫画なのだが、登場人物たちは敵も味方も間抜けなキャラが多く、よくボケをかましている。
もちろん、ボケをかまさないキャラもちゃんといるけど。
ボケのかましかたが、今となっては古いコントみたいなネタだったりするのは、時代の違いか。
下の写真は、この別冊漫画本の裏表紙。
どうやらテレビ版の「まぼろし探偵」のスチール写真か、もしくは1シーン。
まぼろし探偵がつけてる仮面が、どうにもユーモラスに思えてしまうのも・・・時代の違いのせいか。
ちなみに、右側にいる人物、・・・この写真だと、なんとなく蛭子能収さんに似てる気がする・・。
あ、もちろん、これは何十年も前の作品だし、蛭子さん本人ではありえないけどね(笑)。
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