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ブログ「時間の外」名物企画(?)、ソノシート紹介シリーズ。
なんだかんだで、その20。
「復刻大怪獣ソノシート」シリーズとしては、5作目。
今回取り上げるのは、ご存知「ウルトラマン」。
ウルトラマンという名前を聞いたことがない人、もしくは見たことが無い日本人って、どれぐらいいるのだろう。
この番組を年代的に見てこなかった世代の人でも、ウルトラマンという名前や姿は一度くらいは目にしたことがあるのではないだろうか。
それほど、国民的なキャラクターである。
日本の特撮史上において、欠かすことのできない、はずすことのできない、重要作品だ。
ウルトラマンは宇宙人であるが、実は着ぐるみであるということも、幼心に分かっていた。
なので、ウルトラマンが背中を見せた時に、背中の中央にあるヒレみたいな(?)「でっぱり」がけっこう気になり、「あ、あの出っ張りの中に、着ぐるみの中に入るためのチャックがあるんだろうな」などと、夢も希望もない現実的なことを考えながらも、架空の世界に酔いしれた。
ウルトラマンの着ぐるみは、番組中で変更されたらしく、初期のウルトラマンの着ぐるみは、けっこう顔がゴツゴツである。
目はまるでヒビの入った卵の殻にも見えたことがあるし、顔のゴツゴツを見ては「ウルトラマンは、けっこう肌が荒れてるな」などとも思った(笑)。
でも、だからどうした!・・だった。
かっこいいものは、かっこいいのだ。頼もしいものは頼もしいのだ。
待ちに待った「怪獣と対等のサイズの正義の味方」の登場は、それまでの怪獣映画にはなかったものだった。
今でもウルトラマンシリーズは現役という感じだが、ウィキペディアによると、特撮テレビドラマ「ウルトラマン」が始めてテレビに登場したのは、1966年(昭和41年)で、その年の「7月17日から1967年(昭和42年)4月9日の間にTBS系で毎週日曜日19:00 - 19:30に全39話が放送された」・・とある。
それまでも怪獣映画は、ウルトラQやゴジラなどでおなじみであったが、怪獣が悪役怪獣だった場合、怪獣の相手をするのは人間、もしくは怪獣同士であった。
怪獣の相手をするのが人間だった場合、どうしても人間側はサイズ的に無力に思えた。
そんなところに、怪獣と対等サイズの巨大な「正義の味方」が現れたものだから、その視覚的効果も、心理的な安堵感も実に新鮮で、頼もしかった。
これで人間は大丈夫だ・・どんな巨大怪獣が現れても大丈夫だ・・と思ったものだ。
怪獣にはたいがい必殺技があったが、ウルトラマンも負けちゃいなかった。
伝家の宝刀「スペシウム光線」の存在感は圧倒的で、その視覚的効果や、ポーズ、そしてその威力に子供たちは熱狂したものだった。
スペシウム・・という言葉の意味もよく分からなかったが、「スペシウムというものがどういうものかはよく分からないが、ともかくスゴイ」・・そんな気分だった。
スペシウム光線は、たいがい、怪獣との格闘の末に「とどめ」として放たれたものだが、子供心に
「なんで最初からスペシウム光線を使わないんだろう」と素朴な疑問を持ったものだ。
最初からスペシウム光線を使ってやっつけてしまえば、楽に勝てそうなものなのに(笑)。
それは後になって、スペシウム光線はきっと消費エネルギーが膨大なのに違いない、だから格闘でまずは相手を弱めておいて、最後にエネルギー残量を一気に消費してとどめをさすのだろう・・・と考えるようになったが、それが正解だったかどうかは、さだかではない。
簡単にやっつけてしまったら、あっけなくて、番組的に視聴者の関心を引っ張るのが難しい・・と製作者側が考えたからなのかもしれない。
ウルトラマンの1変身による耐久時間はたったの3分しかない。
そう、カップ麺にお湯を入れて待つ程度の時間の間に、敵をやっつけないといけない。
ならば、てっとり早く光線を発射して即効で敵をやっつけたほうがいいのに・・と子供心にウルトラマンを気遣ったりもしたものだ(笑)。
それと、「シュワッチ」というウルトラ語(?)も、流行ったものだった。
あちこちの子どもが、何かの拍子に「シュワッチ」と口にしてたものだ。
また、番組内に出てくる科学特捜隊の本部の外観は印象的だった。
ウルトラマンやミラーマンに影響を受けた漫画を、へたくそなりに当時描いた私だったが、地球防衛軍みたいな組織の建物のデザインとしては、三面鏡みたいな形の建物を描いたものだった。
科学特捜隊本部の建物の外観は三面鏡みたいな外観ではなかったが、ヒントにはなったと思う。
それにしても、ウルトラマンを見てた当事、その後このウルトラシリーズがこんな長寿のシリーズになろうとは・・・思ってもいなかったなあ。
サイズや名前も「ウルトラ」だったが、その人気も、後の番組に与えた影響もまた「ウルトラ」級だった。
それが、「♪ 我らの ウルトラマン~」であった。
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