私が小学生の頃、母が字画占いみたいなものに凝ってて、私は改名したことがある。
改名といっても、名前の読み方は同じで、単に漢字を変えただけの改名であった。当て字・・だった。
改名した結果、どうにも無理があるような、こじつけのような漢字になった。
私は、改名した漢字に、どうも不自然な印象を持ったが、多少新鮮ではあったので、ある日を境にテストの名前欄に新たな名前で自分の名前を書いた。
そうしたら、先生にこっぴどく怒られてしまった。
答案用紙に、ふざけて名前を書いてはいけない・・・というのが理由だった。
先生は、私が改名したことなど知らなかったのだ。
私がふざけた名前を書いてしまった・・と勘違いしたわけだ。
そのことは、先生から親への「連絡帳」に書かれたか、あるいは親に電話がいったのかわからないけど、そのことに関するクレームというか注意みたいのが、先生から親にいった。
すると、親は事情を話した。決してふざけたわけではなく、字画のことで、改名をしたということが先生に告げられた。
まあ、親があらかじめ先生に、私が改名したことを連絡しておいてくれれば問題はなかったのだろう。
とりあえず、事情を知らないまま先生に怒られた私だけが損した展開にはなった。
その後、その改名した名前は、小学校を卒業し、中学を卒業するまで使った。
なので、小学校と中学の卒業アルバムには、私の名前は改名した字で掲載されている。
小学校の級友は、私が在学時の途中で改名したことを知ってたとしても、中学になって初めて知り合った級友は私の本名は改名した字が本名だと今でも思っている。
おかげで、中学の同窓会では、私のことを、改名した漢字をもじったあだ名で呼ぶ人もいる。
なので、同窓会で、そういうかつての級友に会って、当時だけ使われたあだ名で呼ばれると、なんとも懐かしいやら、心がくすぐったいやら(笑)。
私は小学校、中学、高校、大学・・と、よくあだ名で呼ばれてきてるし、おまけに、どの時代も違うあだ名だったりした。
あ、中学時代には数種類のあだ名で呼ばれたのだが、その中の一つは、大学に入って復活し、おかげで今ではずっとそのまま続いていたりする。
それが、同窓会で会った古い級友から、中3の頃だけ一部の人から呼ばれていただけのあだ名で呼ばれると、その人の前でだけ中3の頃に戻ってしまったような気分ではある。
小学校の頃に改名した名前は、高校入試の時に、一応「念のために」戸籍上の字に戻したのをきっかけに、それ以来ずっと戸籍上の名前で通しており、中学の頃に使ってた名前はもう使っていない。
読み方が同じで、漢字だけを変えると、たいがい少し「無理がある」ような当て字になる。
私の場合、改名した漢字のうちの一つが、けっこう特殊な漢字で、手書きするにはいいものの、パソコンなどで変換するとなると、まず出てこない漢字。
当時は将来自分がパソコンをいじるようになるとは予想すらしてなかった。
なので、早めに元の漢字に戻したのは正解だったかもしれない。
今では、自分の本名は、すぐに変換できる漢字だから。
気のせいかもしれないが、子供の頃に戸籍上の名前を改名した人って、やがては元の字や名前に戻す人はけっこういるような気がするのだが、どうだろうか。
特に、変換が大変だったり、人が覚えにくかったり、漢字が中々でてこない字だったりした場合。
昨今流行りの(?)キラキラネームだと、特にその漢字の一発変換は難しいだろうなあ。
少なくても、漢字の「読ませ方」通りにひらがなを入力した場合は。
最初は、本来の漢字の読み方を1字1字入力していかないと、きっと・・・。
ちなみに、キラキラネームをつける場合、字画も考えてるのだろうか。
キラキラネームでは、凝った漢字や、当て字を使う場合が多いし、なにより、名前を呼んだ時の語感を大事にしてるんじゃないだろうか。
語感をあまりに重要視し、しかもその響きに親がこだわりを持った場合、字画のほうは多少目をつぶらざるをえないケースもありそうな気はしている。
ちなみに、キラキラネームでは、外国人っぽい名前をつけるケースもあるが、さすがに当て字を当てきれない外国人名や、長すぎる名前もあるだろうね。
スタニスラフ・・とか、エンゲルベルトとか。
ピカソなんて、実名は恐ろしく長い名前なんだそうな。
あ、長すぎる・・と言えば!
いっそ、落語の「じゅげむじゅげむ」みたいな長~~い名前をつけるってのは???
ちなみに・・・・
私の友人で、子供に、有名な忍者の名前をつけた人がいる。
しかも、それを私に自慢(?)してきた。
なぜか、悔しかった(笑)。
やられた!って感じだった。
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