最近、時代物のコミックが多いように思える。
特に青年コミック誌では。
今、時代劇ものはコミックのジャンルとして「旬」なのだろうか。
昔「時代劇」ものというと、年配のファンが多かったが、最近は「歴女」と呼ばれる女性が増えたり、ゲームなどの影響で歴史上の人物に対する関心が若い人の間で高いからなのだろう。
逆にあまりジャンルとして見かけないのが、西部劇ものだ。
西部劇は主にアメリカが舞台ではあるが、一応それも時代ものといえる。
だが、同じ「時代もの」でも、日本史の「時代もの」とアメリカの「時代もの」とでは、別ジャンルという感覚が強いからね。
西部劇ものは、本国アメリカでも最近はあまり見かけないし、日本内の漫画でも、過去にそうそうあったわけじゃなかった。
日本人が描いた西部劇ものとして、私がまっさきに思い出すのは、なんといっても「荒野の少年イサム」である。
「イサム」に関しては、いつか日を改めて書いてみたいので、ここではタイトル名を挙げるだけにとどめておく。
「イサム」以外では・・変り種作品として「死神少年キム」を思い出す。「キム」は白土三平先生の作品で、西部劇とはいってもかなり異色西部劇だ。
でも、正直「イサム」と「キム」以外は、これという西部劇コミックの名作は、私は思い浮かばない。
貸本漫画時代は、数多くの読みきり系の西部劇コミックがあったようだが、今ではほとんど埋もれてしまっているようだ。
「キム」にしても、さほど有名ではない。たまたま私はコミックを持ってるので、作品名を挙げただけだ。
となると、西部劇コミックの名作というと「イサム」ぐらいしかないような気もする。
話を「時代もの」という点に戻せば、海外の歴史ものとして日本で人気があるのは、中国もの、中世ヨーロッパものだろう。
中国の歴史ものでは、なんといっても「三国志」を筆頭に、「水滸伝」「史記」ものが青年漫画では人気がある。
中世ヨーロッパの歴史ものでは、「ベルバラ」をはじめ、少女マンガに多く見られると思う。
インド、アフリカ、中近東系の時代ものは、私にはほとんど思い浮かばない。
時代物・・という括りをはずせば、アフリカものでは「狼少年ケン」「少年ケニア」などがあったが・・。
こう考えると、やはり時代物というジャンルでは、日本国内の歴史ものが圧倒的なのは、我々が日本人だから、まあ当たり前といえるだろう。
今の時代物コミックで多いのが、戦国武将もの、幕末ものだ。
昔は、時代劇ものというと、剣豪ものや忍者ものが多かった。
今の歴史ものコミックの若い読者に、お気に入りの歴史上人物の名前を挙げてもらうと、戦国大名や幕末の人物の名前が多く挙がり、逆に剣豪の名前はあまり挙がらないかもしれない。
宮本武蔵、佐々木小次郎、柳生十兵衛などの名前は挙がっても、上泉信綱、伊藤一刀斎、塚原卜伝、神子上典膳、丸目蔵人などの名前は・・挙がらないかもね。
ともあれ、かつては忍者や剣豪が主役だった時代劇コミックは、今は戦国武将や幕末の志士などが主役となり、ちょっとした黄金期を迎えているような気がする。
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