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皆さんは「アタック拳」という古いヒーロードラマをご存知だろうか。
私は元々は知らなかった。
リアルタイムで見ていた覚えはない。
私がこの作品の存在を知ったのは、あるコンピレーションアルバムを聴いて・・だった。
そのコンピレーションアルバムは、古い特撮ヒーロードラマなどの主題曲を集めたアルバムだった。
入手したきっかけは、当時の仕事の都合だったかもしれないが、元々そういうアルバムを自分の趣味として持っていてもいいとは私は思っていたので、積極的に購入した・・・のだと思う。
で、アルバムを聴いていたら、知ってる主題歌がたくさん収録されていたが、中には知らないドラマの主題曲も混ざっていた。
で、「アタック拳」の主題曲は、その「知らない番組や主題歌」のひとつだった。
そのアルバムを聴いて、はじめて知ったのだった。
そのアルバムを初めて聴き進んだ時、自分の知ってる番組主題歌が流れた時は、「懐かしいな」などと思いながら、ちょっとしみじみしながら聴いていたのだが、やがてこの「アタック拳」の主題歌が流れた時、「なんじゃこりゃ。これ最高だなあ」などと即座に私の感性が反応した。ともかく楽しい。
で、1回聴き終わったら、さっそく「アタック拳」の主題歌が頭の中をまわりはじめた。
ともかく、その主題歌のインパクトは強烈だった。
歌っていたのは子供で、やたら元気よく歌っていた。
クレジットは・・
主題歌:「アタック拳の歌」
作詞:藤島信人、作曲:原賢一、
歌:野口正見、テイチク児童合唱団
結局そのコンピレーションアルバムの中で、あまたの「お馴染みの作品の主題歌」を抑え、私の中でもっとも印象に残り、なおかつ「お気に入り」の曲になった。
それ以来、その1曲聴きたさに、そのコンピレーションアルバムを聴くようになり、へたしたらその1曲だけを取り出して聴くようにもなっていった。
ちょっと聴くと、まるでコミックソングのようなノリにも聴こえた。
ともかく、曲の後半に出てくる「♪ アタックタックタック アタック拳」の部分のインパクトは絶大だった。
キャッチーな曲とは、こんな曲のことをいうのだろうと思った。
ちょっと調べてみたのだが、ウィキによると「アタック拳」は、原作が川崎のぼる先生のコミックで、1965年に少年サンデーの37号から46号まで連載されたようだ。
実写ドラマ版はNETで1966年10月2日から1967年1月1日まで放送されたらしい。制作本数は全14本。
なので、決して長く放送されたドラマではなかったようだ。
もっとも、コミック版も連載期間は決して長かったとは言い難い。
人気があればもっと続いていたと思うので、作品的には大評判になった・・というわけではないのかもしれない。
私はリアルタイム放送も、再放送も見た覚えがない。
ちなみに、原作コミックも見たり読んだりしたことはない。
内容的にはコメディスパイアクションドラマ・・そんな路線だったようだ。
そうか、コメディの要素があったのなら、主題歌がけっこうコミカルなのも分かる。
もしも、シリアスなスパイアクションドラマだったとしたら、あの主題歌だと、ちょっと・・(笑)。
川崎先生の作品といえば、「巨人の星」「いなかっぺ大将」などが有名だが、それらのほかにアクションものとしては「スカイヤーズ5」などがあり、どれもテレビアニメ化された。
アクションものも川崎先生の作風の一部だったのだとしたら、この「アタック拳」もその範疇に入る作品だったのだろう。
ただ「スカイヤーズ5」にはコメディ的な要素はなく、けっこう本格的なアクションものだったのに比べ、「アタック拳」はコメディ路線があった点が「スカイヤーズ5」との違いだったのかもしれない。
もっとも、コメディ的な要素が原作にもあったのかどうかは、原作を未読の私にはわからないが・・。
「アタック拳」の設定としては、主人公・安宅拳太郎は普段は移動式のレストラン「アタック軒」の仕事をしているが、実はそれは表向きの姿で、車に設置されてる秘密の通信器が司令を受信すると、特殊装備の車「ポンコツカー」で出動し、悪の組織「ワールドパワー」と対決する、秘密諜報部員(?)みたいなキャラだったようだ。
主役の名前は安宅拳太郎、経営する店の名前は「アタック軒」、ドラマのタイトルは「アタック拳」。どこまでも「あたっくけん」にこだわっている(笑)。
現存しているフィルムはたった1本だけらしい。
残されている映像を見る限り、けっこう無理がある設定のようにも思えるが(笑)、コメディ要素のあるスパイアクションドラマなら、その「無理がある設定」も「あり」だったのかもしれない。
かなり強引だけど(笑)。
まあ、設定にいくらツッコミ所があるとしても、この主題歌は、あまたのツッコミ所を粉砕してしまうインパクトがあるように思える(笑)。
それぐらい破壊力のある(?)主題歌だと思う。
ツッコミたくなっても、この曲を歌われたら、多くの人は黙りこんでしまいそうだ(笑)。
そういえば、中本 賢さんという俳優さんがいるが、中本さんは昔「アパッチけん」という芸名でコメディアン路線で活躍されていた。
もしかしたら「アパッチけん」という芸名は、この「アタック拳」をもじったものだったのだろうか。なんか、名前の響きがそれっぽく思えるのだが。
だとしたら、嫌いな作品の名前を自身の芸名に引用するはずもないし、「アタック拳」にも熱心なファンはしっかりいたのだろう。
作品を全く知らなかった私が今の感覚で聞いても、この主題歌はお気に入りなぐらいだから、リアルタイムで見てて、なおかつこの作品が好きだった人にとっては、この主題歌はもっとお気に入りだったのではないか。
歌っている子供の歌い方も元気があって良いが、なんといってもやはり「♪アタックタックタック アタック拳」の部分は、一度聴いただけで忘れられないものがある。
もしかしたら、当時のヒーロードラマの主題歌の中では、ことインパクトにかけては「アタック拳」の主題歌は最強クラスだったのではないか。
そんな気がする。
だって・・
一度でもこの曲を聴いてみてほしい。
つい・・・一回聴いただけで覚えてしまい、いつの間にか口ずさんでしまったりしないだろうか?無意識のうちに。
私はこの曲を聴くと、いつもその後しばらくこの曲が頭の中をまわり続けてしまうのだ(笑)。
いやあ、癖になる~。
♪ アタックタックタック アタック拳~~!
埋もれさせておくのがちょっと惜しい主題歌。
なにやら、アレンジも楽しい。
う~ん、タックタック。
本作を昭和42年頃、観ていた者です。
長崎県島原市在中ですが有明海の対岸熊本県の民放RKK熊本放送という局でのオンエアーを視聴しておりました。
印象的だったのは主人公の乗った車がキッチンカーから出てくるところです。カッコよかったと記憶しております。
それと通称“先輩”の存在。ダンディなスーツを着こなして主人公をサポートしてくれるのですが、これが東映特撮TVドラマ『ジャイアント・ロボ』のユニコーン機関の東支部長役の伊達正三郎さんでした。(私が最後にこの方を拝見したのは『007/ユア・アイズ・オンリー』のTV特番でありまして、どこかに録画が残っていたような…)
さて、『アタック拳』ですが毎週毎週、変装の達人【仮面男爵】が悪い事をするというお話でした。
毎回クライマックスで変装をといてうまく逃げていたように思います。
イヤー、お懐かしゅうございます…。
時間の外に、ようこそ。
そうですか、このドラマをリアルタイムでご覧になられてたのですか。私はこのドラマは見た覚えがないのです。
周りの友人たちとの話題になってた記憶もないので、コンピレーションアルバムを聴いて初めてこの主題歌を知った次第です。
でも、この主題歌は一回聴いて好きになってしまいました。
以前、現存してる「アタック拳」のドラマをネットで見たことがあります。
普段カレー屋をやってる主人公が、組織からの連絡があるとすぐに出動しなくちゃいけないのでは、カレー屋業としては辛いだろうなと思った覚えがありました(笑)。
絶対カレー屋業に支障が出るでしょうし(笑)。
でも、設定としては面白かったです。
半分コメディーだからいいのでしょうね。
ジャイアントロボ…懐かしいです。
見てましたよ。
アタック拳には、変装の達人が悪役だったのですか。
なにやら怪人20面相を思い出しますね。