日本人のソウルフード、「おにぎり」の弱点、そして良さ。
ソウルフードという言葉があり、昨今日本でもよく使われている。
日本人的には「ソウルフード」という言葉は「ある地域で親しまれている食べ物」「心から好きな食べ物」というニュアンスで理解されたり、言葉が使われていたりするが、ソウルフードには、別の意味もある。
しかも、その「別の意味」の方が、外国では一般的らしい。
その「別の意味」とは、主にアメリカなどで黒人文化に根差した黒人料理のことを指すらしい。しかも、それはかなりピンポイント的に。
なので、日本国内で使っているような意味合いの感覚で海外で「ソウルフード」という言葉を使ったら、その意味合いの違いに誤解されたり、とまどったりすることになるようだ。
その辺は、海外旅行に行く場合は、要注意らしい。
だがとりあえず、この文章を書いてる私は日本人だし、暮らしているのも日本。
なので、ここではあえて日本人なりの意味合いで「ソウルフード」について書いてみたい。
そう「ある地域で親しまれている食べ物」「心から好きな食べ物」という意味合いで。
日本各地には様々な「その地域に根差した人気フード」がある。
それは各地域によって違うのだろう。それは時に、郷土料理だったり、その土地の名物だったりするのだろう。
よく言われるのが大阪人にとっての「たこやき」、広島県民にとっての「お好み焼き」など。
横浜人にとっては某メーカーのシューマイ弁当など。
新潟人にとっての「イタリアン」など。信州人にとっては「ほうとう」もそうかもしれない。
もちろん他にも多数ある。
だが、日本各地のそれぞれのソウルフードではなく、日本全体でのソウルフードと言えば?
それは・・よく言われるように、やはり「おにぎり」だと私も思う。あえて言えば・・ね。
もちろん「おにぎり」にも色々ある。中の具が様々な分だけ、おにぎりは細分化している。だが、一種の「食べ物の形態」としては「おにぎり」ということでいいのではないか。
パンも好きだし、麺も好きだ。他にも好きな「食の形態」はある。だが・・私的にはやはり「おにぎり」だと思う。
コンビニでは様々な具のおにぎりが多種類売られているし、弁当屋にもあるし、最近は「おにぎり専門店」などもある。
そば屋などでは、うどんやそばにおにぎりがセットで付く場合もある。
おにぎりは、色々応用が効く食べ物でもある。
箸がなくてもご飯を食べられるし(もちろん、箸を使って食べても何の問題もない)、一個一個包めば入れ場所や持ち運びにも便利。
そう、手軽でもあり、便利でもあり、何か付け合わせのおかずを単品で加えて、カスタマイズな(笑)一食にすることも可能。
「うどんセット」などではわき役になることも可能だし、おかずを単品で加えればメインアクトをつとめることもできる。
・・・なんか、こうして考えてたら、万能のような気もしてきた(笑)。
まあ、実際に万能かどうかはともかく、その応用力の広さはピカイチだとも思う。
あ・・・パンもある程度そうかもしれないけど。
日本人でも、ご飯よりもパンや麺の方が好きだという人もいるだろうが、でもおにぎりが嫌い・・・という日本人は・・いるだろうか。
そんな強力な(?)おにぎりではあるが、意見が別れるポイントもある。
それは、誰が握ったか・・にこだわりを持つ人が案外いるということ。
自分の母が握ったおにぎりならいいけど、他人が握ったおにぎりは食べたくない・・そんな人もいる。
例えば、母が握ったおにぎりならいいが、友人のお母さんが握ったものだといやだ・・とか。
それは・・・おにぎりは素手で握ることが多いからなのだろう。
どんな状態のどんな手が握ったかわからないおにぎりは、ちょっと・・・という人はいるのだ。
おにぎりを握る手の衛生状態を気にする、いわゆる「潔癖派」だ。
そういう人は、コンビニのおにぎりのように、機械が作ったおにぎりなら大丈夫。
母親の握ったおにぎりが大丈夫なのは、そこに信頼関係があるからだ。
厳密に言うと、友人の母が握ったおにぎりだって、同時にその友人も食べているのなら、大丈夫だとは思うが(笑)。
個人的には肉体労働で割と汚れがちな仕事をしてる人が、手を洗わずに握ったおにぎりだったりすると、さすがにちょっと・・・という気持ちは私にもある。
あと・・こんなことはまずありえないとは思うが、どこかの飲食店の主人がトイレに行った後に、手を洗わずに握ったおにぎりは、ごめんこうむりたい(笑)。これ、最悪。
だが、飲食店の主人が、よく手を洗わないまま料理を作るなんてことは、まずないと信じたいけどね。
飲食店の場合、その店の料理から食中毒でも出たら、商売は続けられなくなる。なので、さすがに飲食店の料理人は手の衛生状態には気を配っているとは思う。
飲食店の料理人だって、身内でない限り「他人」である。
だが、飲食店の料理人の場合には、潔癖症の人でもそれなりの安心感はあるのだろう。
一方、見ず知らずの・・・しかも料理人でもない他人が握ったおにぎりとなると・・・ということを考えると、「他人が作ったおにぎりは食べられない」という人の気持ちは、ある程度わかる。
おにぎりそのものは嫌いではなくても、あるいは好きであっても、素手で握る以上、握る手の衛生状態は気になる・・それがおにぎりの弱点なのかもしれない。
応用がきいて、バリエーションも豊富で、主役にもわき役にもなれ、持ち運びも手軽で、運び方次第では食後の後始末も楽・・・良い点が目立つ「日本人のソウルフード」おにぎりではあるが、弱点は・・あった。
そういう意味では、人間ではなくて機械が握る「コンビニおにぎり」は、弱点を解消した強力なソウルフードということに・・・なるのかもしれない。
たとえそこに「愛情」や「ぬくもり」がなかったとしても。
ちなみに・・私が子供の頃に一番好きだったおにぎりは、母の作った「味噌おにぎり」。
手に味噌を塗り、その手で握ったおにぎりであった。
味噌以外には、塩おにぎりもあったが、塩おにぎりはどうも私には物足りなかった。
味噌おにぎりなら、中に何も具が入っていなくても大好きだったが、塩おにぎりだと、中に何か具が入っていないと・・・物足りなくてしょうがなかった。
この味噌おにぎりにしろ、塩おにぎりにせよ、手の衛生状態という意味では、母への信頼感があったからこそ大好物だったのだろう。
もっともその信頼感というものは当時は意識はしていなかった。
漠然と無意識のうちに心に染み込んでいたのだと思う。
おにぎりは・・・信頼感があって成立するものなのだろう。
というか、信頼感があってこそ、「好物」にもなり、おいしくもなる。
だからこそ・・・私の中では「ソウルフード」と呼ぶにふさわしく思える。
なお、写真は登山者用のおにぎり弁当。おにぎりは手軽な食べ物ではあるが、ここまでくると相当豪華な存在にも見える。
私にとっても、大変思い出ある食べ物です。
中学生時代から高校生時代まで、毎年の夏休み、私たちは大分県杵築市にある祖父母の御宅へ遊びに行っていました。
海や山へ遊びに行くときも、お祖母様がおにぎりを作ってくださいました。
そして私たちが東京へ帰る日も、お祖母様は朝早く起きられて、私たちが新幹線の中で食べるために、おにぎりを作ってくださいました。
案の定、私は、新幹線の中で優しかったお祖父様・お祖母様のお顔や思い出を振り返りながら、ポロポロ泣きながら、食べたものでした。
不潔な場合は除いて、「誰々が握ったおにぎりなんか食べられない」などというのは、許されないことです。
その誰々だって、食べる人のために想いを込めているのですから。
私は、幼い頃から誰が作った料理でも、おにぎりでも、絶対に残すことはしません(外食の場合でも)。
特に手作りおにぎりには、上記のような思い出が深いために、喜んで食べますよ。
余談ながら、筋子・明太子・鱈子など魚卵系おにぎりが大好物です(笑)
私の家は昔、親が飲食店をやってたこともあり、私も食事を残すことには抵抗がありました。
私は、たいがいのおにぎりが好きですが、特に味噌にぎり、おかか、ソーセージおにぎり、おこわ、シャケなどは特に好きです。
それは「他人が手で握ったご飯なんて無理〜」なんだそうです。
中には一番近い身内である母親が作ったおにぎりもダメなんて子もいるみたいです。
「私は純粋なの、潔癖な人間なの」って事なんでしょうが、なんだかな〜。
私は食品流通や食品製造、外食産業などの現場に入って仕事をした事がありますが、
けっこう凄いですよ〜詳しくはかけませんが(笑)
多分「おにぎりなんて不潔で食べられない」って子もハンバーガー店やファミレスなんかでは
何の違和感もなく普通に食べてると思いますが…ププッ…
世の中、にわか潔癖症のなんと多い事か…そんな人は一度精神医学分野での
「潔癖症」を調べてみるといいと思います。
私の友人は「潔癖症(脅迫神経症)」の一種で自ら命を絶ちました。
テレビなどで芸能人が「私潔癖症なんで〜」とか言ってると腹が立ってしまいます。
その友人だってお母上の作ったおにぎりだけは最期まで食べてたのに…
すいません、また話が逸れてしまいましたね。
うちの母やおばあちゃんが作ってくれたおにぎりは、三角ではなく俵型のものでした。
俵の胴の部分に海苔が巻いてたり、全体にふりかけがまぶしてあったりしましたが、
なぜか中に具が入ってた憶えがありません。
遠足や運動会のお弁当もこの俵型のもので、おかずは甘いだし巻きたまごや唐揚。
梅干しはその横におかずのひとつ置かれてましたね。
おにぎりは俵型だと子供の頃は思ってたので、
絵本の「おむすびころりん」やまんが・テレビに登場するおにぎりが三角形なのが
不思議でなりませんでした(笑)
ちなみに私が今まで食べたおにぎりの中で一番「おいしいな〜」と思った具は、
佐賀県某所に釣りに行った時、釣り船で出されたイカの塩辛おにぎりでした。
形は大ぶりの三角形で、具の塩辛は船頭さんの奥さん自家製でした。
帰りに少し分けていただいたのですが、それだけでも絶品でした(笑)
ただ、母親が作ったおにぎりもダメ・・・というのは、いくらなんでもちょっと・・・。
潔癖症の方の気持ちもある程度はわかりますが、いきすぎはちょっとどうなの?・・・という気もしますね。
俵型のおにぎりは、数回見たことはありますが、あまり食べた記憶はないです。
塩辛おにぎり・・確かにうまそうですね。
ま、どうでもいいですけどね(笑)
おじさんが子供の頃は「3秒ルール」ってのがあってな、たとえ食べ物を地面に落としても3秒以内なら拾って食べても問題ない…(笑)
京都以西と以東で三角と俵に分かれていた…なんて話も聞いた事がありますが、
今は三角おにぎりが日本全体で主流となっているみたいですね。
当地近隣にはまだ俵型は残ってるみたいですが…
個人的には俵型が食べやすくて好きです。ひょいぱくひょいぱくみたいな感じで(笑)
うん、あの塩辛おにぎりは絶品でしたね。
奥さんの話によると熱々のご飯に塩辛を入れて作ると適度な熱が入り、
お昼時にはちょうどいい具合になるとの事でした。
ちなみにおかずは…あれ…なんだっけかな?甘いタクアンだったかな?
あとは船の上で船頭さんが適当(笑)に釣れた魚(カサゴとか小型のハタとか…)を
ぶつ切りにした味噌汁でしたが、これもまた寒い船上では本当に美味しかったですね。
ま、ああいう所で食べるとなんでも美味しく感じるものですが、
その分差し引いても、あのおにぎりは美味しかったです。
5秒ルールという発展形(?)もありました。
塩辛おにぎり、そういやコンビニでは見ませんね。
そのうち出たりして。