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長くお付き合いしていただいてきた、このブログ名物企画、ソノシート紹介シリーズ。
第1部は、「某居酒屋マスターのお宝ソノシート紹介」編だった。
そして第2部は「大復刻怪獣ソノシート」シリーズ編として不定期連載してきた。
今回は、その第2部の最終回である。
ソノシート紹介シリーズとしては、25作目。
ソノシート紹介シリーズの第2部・「大復刻怪獣ソノシートシリーズ」としては、10作品目にして最終回。
そんな特別な回までとっておいた作品こそ、あの! ウルトラセブンだ!
まさに第2部の最終回に選ぶのにふさわしい、偉大な作品で、テレビでの特撮ドラマ史でも不滅の名作であろう。
私にとっても、大好きで、忘れられない作品である。
ウィキペディアによると、セブンは1967年(昭和42年)10月1日から、1968年(昭和43年)9月8日までTBS系で毎週日曜日の夜19時から19時30分の30分枠で、全49話が放送された」らしい。
2年くらい続いたような気がしてたが、実際には1年しか放送されてなかったんだね。
セブンは、ウルトラシリーズの中でも屈指の名作という評価が高い作品である。
初代マンに比べてセブンは、個人的には全体的に若干暗いトーンだったような印象があるが、その分、メッセージ性のある社会派で、知的な作品というイメージが残っている。
ウルトラマンが、あの手この手のデザインの怪獣がカラフルに登場して画面を飾っていたが、セブンは敵のキャラクター性はマンに比べ少し弱かったかもしれない。
また、セブンの敵は怪獣というよりも、地球侵略をたくらむ宇宙人だった。
怪獣は、宇宙人の持ちコマみたいな存在だった気がする。
セブンに出てくる宇宙人は、マンに出てくる怪獣たちとは、IQが天と地の差があった。
それは人間と「人間以外の動物たち」のような差だった。
だから、敵はセブンと意思の伝達もできた。
すると、敵なりの主張や考えも明らかになる。
そこには、必ずしも人間の理屈が正しいとは限らない場面もでてきたし、ある意味、敵の言い分にも一理ある部分もでてくる。
そこに、単なる「善悪」を超えた、立場の違いからくる主張の対比でしかない設定も出てきた。
だからこそ、単純に勧善懲悪ではドラマを捉えきれないこともあり、視聴者に考えさせるような物語もあった。
セブンが、全体的に少し暗く、深く、単なる着ぐるみ同士の格闘にとどまらない、知的なテーマを持っていたのは、そんな点にあるのかもしれない。
子供は、色んなヒーローが好きだし、時にはヒーローの能力を比較したりもしていた。
セブンの能力をマンの能力と比較してみたりもした。
セブンの方が、マンよりも少し進化してる気はした。
活動期間が3分だけ・・・という設定がセブンにはなかったというのは大きかった。今はどうだか分からないが、少なくても当時の設定では、そうだった。
マンのカラータイマーの点滅にはいつもハラハラさせられたし、その「持ち時間が3分しかない」というのはマンの弱点でもあった。そのせいで、スリリングではあったのだが、能力比べをした場合、3分という制限がないぶんだけ、セブンのほうがマンよりも有利な気はした。
また、セブンは伸縮自在であったというのも大きく、そのせいで活躍の場も広かった。
ミクロサイズになれば、人間の体内にも入れたからね。
セブンには、ダンとアンヌの「淡い恋」の要素も物語にからめられていた。
特に最終回で、ダンがアンヌに向かって、自分の正体を明かす場面は、ウルトラシリーズ屈指の名シーンだったと思う。
最後で、セブンが空に帰ってゆくシーンで、ダンの顔のアップがイメージとして流された、あの別れのシーンには、子供心に号泣した覚えがある。
また、このヒロインであるアンヌ隊員が実に素敵で。
セブンを見ていた少年たちは、皆アンヌ隊員に恋をしていたのではないだろうか(笑)。
私もその中の一人であったことは、言うまでもない。
セブンのデザインは、マンに比べてより流線的で、シャープだった。
頭頂部にアイスラッガーを装着したデザイン、つりあがった目、点のような瞳がかもしだす雰囲気など、全体的に戦闘的だったと思う。
ウルトラマンには、瞳が無く、白目だけだった(笑)。だから、何を考えてるのか分からない顔だった。
その点、点のような瞳があった分だけ、多少なりとも瞳が感情を表してるような気はした。
ただ・・・アイスラッガーを放り投げて、頭頂部にアイスラッガーがなくなった時のセブンのルックスは、・・・・なんというか、ハゲたウルトラヒーローみたいな感じに一時的になり、ちょっと間が抜けた印象はあった(笑)。
あれは、やはり、とってはいけないよ、セブンさん。
アイスラッガーがあるのと無いのでは、ルックスにあまりに差がありすぎる(爆)。
だいたい、頭部にああいう飾りや角(?)系があるヒーローは、それを取ってしまったら、どうもしまらないルックスになる。
例えば、セブン以外でも、鉄人28号やアトムなども、頭頂部に突起があるが、アトムや鉄人の頭頂部の突起をとった姿を想像してみてほしい。
アトムなんて、ただのマルコメミソの坊や風の坊主刈りっぽくなるし、鉄人などは、ただの禿げた怖いオヤジ、もしくは頑固なタコみたいに・・・・。←おい!
ところで・・・セブンって、生れてきた時から、頭にアイスラッガーがあるのだろうか。
胎児の段階で、すでにアイスラッガーがあるのだろうか。
だとしたら、亀の甲羅のようなもの????
それとも、大人になった段階で、頭頂部にアイスラッガーを装着できるようなくぼみを掘り、そこに、職人が作ったセブン専用のアイスラッガーを装着するのかな。
アイスラッガーは、一応武器の種類としては、ブーメランナイフのようなものであろう。
だとしたら、「刃こぼれ」みたいなものだってできたっておかしくない。敵にぶつけて斬り刻み続けていれば、相手の体の脂にまみれ、切れ味だって悪くなるはず。
すると、アイスラッガーのメンテナンスは必須だろう。修理に出してる間のスペアのアイスラッガーも必要だろう。
そんなことを考えると、アイスラッガーの設定には、謎が多い。
もっとも、その謎を解明したところで、我々の実生活には何の得もないのは言うまでもない(笑)。
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