フレンチ・・・初めてのお店
細長いお店だった
一番奥に個室がいくつか在り
手前にカウンターが在りそれが一列につながってる
ちょっと列車の配置みたかったよ
私達は(女性二人)カウンターに付いた
狭いトコなので調理の様子、
冷蔵庫を開けるとその中まで見えそうだ。
ここでお店のスタッフの紹介です
料理長・・40代の男性、細くて神経質そう、うつむきかげん、なんか不満がありそう
ウエイトレス兼調理師さん兼レジ係り・・20代女性、きつそう、真剣な顔をしている
見習い・・二十歳くらいの男の子、態度がおどおど、うつむきかげん
まず おしぼりが届き、前記女性が本日のランチの説明をする
メニューの載ってないため 口頭で言って聞かせる、
私に←この人、えっ、何?とかもう一度教えてとか言うので まさしく言って聞かせる状態。
そう、訳あって良く聞いていないのだ。
どうしてうわの空になってしまうのか 後で説明することにしよう
今は先を急ぐことにする
ランチCに決定したら、じっとカウンターを見る
料理長さんと見習いさんは細い調理場ですれ違いもぶつかりそうになる
なんか雰囲気が硬い
見習いさんの目を見ると、その黒目がちの大きな目がしばたたいている
目元に陰影を作るほどの濃いまつげがパチパチしてる
そしてうつむきながらも、料理長をちらちら見ている
なんか気になるよ
料理長が身体で見習いを左隅に追いやり、顔をくっつけて小さい声でなんか言ってる
「あっ 怒ってるんだ」
見習いは「ハイ・・・・、ハイ・・・・、ハイ」と緊張しまくってる
料理長はミルクパンをコンロにかけて、手を休め、又身体の向きを変えて今度は右隅におどおどを追い詰めて注意をしているようだ。おどおどは素直な態度。
そして すぐコンロに向かい直しワインを振りいれたり、スプーン状の物で焦げ目をつけるように食材を押さえつけたりしている
見習いはソレをちらちら見てる
技術を盗み見てるんだ(言い方が悪くってすみません)
料理長、数歩で見習いの横に付き又、文句を言っている
そうです 私はこのお店に入った瞬間からこの空気が気になって仕方が無かったんです、気詰まりでこちらも無口になる。息も潜めて、目の前のやりとりに神経を奪われる
前菜が届き、口に運ぶが目の前の出来事が
否が応でも気になる
これじゃぁ 消化が出来ないよぅ
見習いは女性のコックさんにナンカ聞いた
女性は意地悪そうな顔をしてキッとにらみ
「何回、言わせるの」って
小さな声できっつく怒った。それでもって教えない。
えっ こっちも怒ってるの? かわいそ~
おどおどが、ますます おどおど、目はシバシバになる
イバリの料理長がカウンターの中で生野菜のサラダを盛り付けたようだ
おどおどが冷蔵庫からドレッシングのボトルを出して
シャイクしている
イバリがヨソを向いた瞬間 急いで生野菜に拡散投入したようだ
目は料理長(イバリ)の動作を追いかけている
わぁ 私、胃が痛くなりそう
おどおどが、きっついにらまれ、仕事が手に付かないようだ
きっついが一言を言うと、おどおどがイバリに伝える。
イバリが一言を発すると、おどおどが きっついに伝える。
そんな伝達方式をとらなくても聞こえるけど、私にも。
ついにメインディッシュに取り掛かる
仔牛の胸肉のビール煮となんとかかんとか。
フライパンが熱せられ煙も立たんばかり・・・
そこにそのお肉を並べて、ジュワッ! シュワッツ! ジュワ~!!
とたんにイバリの手が忙しく動く
と、おどおどもチラチラ動き出した
イバリの動きたい場所におどおどが入った
ちょっとマズイじゃん、と思ったら
イバリがおどおどを蹴飛ばした。
あっ やだぁ
イバリにしてみれば、お料理を焦がしたくないばっかりに「どけ!」と声を出すわけにはいかず、つい足が出たという所だろうが・・・。
目の前でその展開を見ている私達の身にもなって欲しい
私達が帰ってから注意をするとかしたらいいのにと思う
お客様←私達のコト、は無言の状態でお料理が手元に来るのを待っている。
その後はとにかく摂取にいそしむ、
ソシャクしてゴクンして退散する方向に専念をする
やっとデザート・リンゴとカステラとアイスクリーム・を美味しく頂き
紅茶で流し込んで、おもむろに帽子をケープを受け取る。
その頃になると、シバキとにらみも一段落し
三人三様の笑みを浮かべてお別れの挨拶。
最後になってやっと笑い顔を見せてくれた
又来てねってぇ もうかんべんしてよね
帰り道
「ねぇ キョロキョロ見てたよね、ブログのネタこと欠かないよね」
って言われちゃった えへへ
