ここは某大型スーパー
とても混雑していて、夫とはぐれてしまった私は ショッピングカーを押して買い物中
そこに3歳くらいの男の子が私に向かって歩いてくる
良く見れば 泣いている
「どうしたの?」
「あ~ん あ~ん」
「はぐれちゃったの? ママは?」
「あ~ん あ~ん」
「迷子になっちゃったの?」
「あ~ん あ~ん」
周りをキョロキョロするけど それらしき人は見つからない
どうしよぉ
「じゃ レジのおばさんの所に行ってみようか?
アナウンスしてくれて、探してくれるよ きっと。」
「あ~ん あ~ん」 頷いてる
良かった 「じゃ 行こうね」
こんだけ大勢の中 なんで私に頼ってくるかなぁ
最近幼い子の面倒は見る機会がなくて 扱いに気を使う私
数メートル歩いた所で
突如として、5歳位の男の子が目の前に現れる
私・・・ん? ナニ、ナニ?
5歳 私を睨む
えっ? ナニ?
3歳泣きやむ
5歳が3歳の手を引いて 私を遠巻きに睨む
3歳も一緒になって 私を睨む
二人して走って逃げ去る
なんだ~ 家族が見つかったのね 良かった 良かった
その後 夫も見つかり 二人でお買い物
店内をうろうろしていると
先程の兄弟が店内で遊んでるのに遭遇
走ってるのでぶつかりそうになる
お互いに「さっきの人だ」と気がつく
私は 良かったね の笑顔
彼らは 睨みつけて後ずさり 逃げる
それが数回続いた
ようやく気がつく私
もしかして・・・誘拐犯と勘違いされたかな?
あのおばさんは危険だよ のレッテルを貼られたに違いない
なんで こうなるの?
泣きたいのはこっちだワン あ~ん