真夜中なのに、こうこうと灯りが点いていて人だかりが出来ているピザ屋さんの前で降ろしてもらった私達
プジョーのマイケルさんにお礼を告げて別れる
帰り道もしっかり説明受けたし
この人気のお店で美味しいピザを頂いて・・・
と思った矢先
バニラーネのひっ迫した声
バニラーネはいつもクールなんです
「お財布が無いっ!」
「エッ? 忘れたの?」
「解らない・・・マイケルさんの車の中かも・・・」
「他に失くしたものは?」
「他には・・・無いみたい」
っと言うコトは~ あたしはお金を持たされていないから・・
「エッ! 無一文?
食べられないの? その上、どうやって帰るの?」
「歩いて・・・帰ろ・・」
「帰り道は解るの?」
「多分・・・」
と言いながらも、方向すら全く解らなくなった私達
真夜中に若い(良いのッ そうなのッ)二人が道に迷ってウロウロするなんて
しかも・・ここはナポリです
自分達の足音だけが響く、暗い鋪道
時々、バイクや車のライトが横をすり抜ける 緊張の一瞬だ
暗くてコワい
ライトに照らされてコワい
殆どのお店は閉っていて
(時折ある灯りが点いている)お店も閉めにかかってるし、人通りも少なくなってきた
たまたま通りかかった、若い女の子に道を聞いてみる
その娘も地元の住人では無かった・・・
でもね、日本大好きで日本語のお勉強をしている人でした
「大学は日本語を専攻していてね
来年は日本へ行くの」
と言いながらも 日本語がいまいち通じない ハラハラ
彼女はバニラーネと意気投合したらしく、私の前をおしゃべりをしながら並んで歩く(イタリア語とフランス語と日本語も混じってる アハハ)
そして、彼女はホテルを探してくれる
「ナポリはコワいです・・」と彼女
「私ハ独り、アナタ方ハ二人(私+バニラーネ)ソシテ、アナタ方ヲホテルニ届ケタラ、私ハ独リデ下宿ニ戻リマス ワタシ コワイ・・」
ニコニコ顔でそういう彼女 確かに。・・ ごめんなさい
それでもホテルの場所がわからない
近くにいた、イタリアのおじさんも加勢して話を聞いてくれた
ナポリの人は優しい ということがここで証明された
イタリアの若い女の子とそのおじさんとで早口でナニかしゃべってる
バニラーネがホテルのフロントで渡された用紙・・ソコにはホテルからピザ屋さんへの地図がかいてある・・を出してみた
ぐるぐる回って余計に分からなくなっちゃった・・・バニラーネ、ため息をつく
ソレを見たイタリアの女の子 「ちょっと見せて」
バニラーネの手から受け取った用紙を裏返してみた、
すると急に顔が輝いて・・それはホテルのパンフレットだったのだ
電話番号が書いてあったのだ
おじさんが携帯で電話を入れてくれた
そして、私達は無事ホテルに戻る事が出来たのだった
皆様にお礼を言って、
お部屋に戻ったら、テーブルにお財布が置いてあった
よかったね
「じゃ ピザを食べに行こうか」
「キャッ イヤです おなかが空いていても出かけません」
さすがにバニラーネもあきらめた
その夜は隣が共同のバスだったので
賑やかで熟睡できないのであった
その度に
前日のジュニアスイートのお部屋を思い出し
この日、この時に宿泊するはずだった フェリーのお部屋を思い描き
何にも考えたくない~ と眠りにつくあたしでした
☆ この旅行記は連続物、
左側にあるカテゴリーの中の「イタリア」をご覧頂くと
話しが“見える”かと思います
お時間がありましたら、どうぞ開いてみて下さい
又、この時は真夜中の事でしたので
写真がありませんでした
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夏に行った旅行記が未だ書ききれてなくて
折りをみて、書いていきたいです
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