香川における太平洋戦争を映画化し、昨年のさぬき映画祭で審査員特別賞を受賞した「ジュリーの海&空」の特別編が8、14の両日、それぞれ高松市、三豊市で初公開される。本編に戦争体験者へのインタビューを加えた内容で、郷土の知られざる歴史の真相を深く訴える作品だ。
「戦争を知る地元の人々の生の声を残したい」と、同作品の制作委員会が本編と並行して製作。出撃直前に終戦を迎えた元特攻兵ら約10人にマイクを向け、旧詫間町にあった海軍航空隊や、米国から贈られた親善人形について話を聞いた。
映画は太平洋戦争で特攻志願した男性と、その直前に男性と結婚した日系米国人女性の物語。男性は戦闘機が不時着し、記憶を失ったまま家庭を持って生涯を閉じる。一方、時は流れ、年老いた女性は男性の孫と会い、夫が志願した本当の理由を知る。
「ジュリーの―」は中小企業診断士の村尾俊二(高松市)が監督・脚本を手掛け、特別編はインタビューを本編の関係場面に織り交ぜて再編集した。上映時間は約90分。特別編のDVD(1000円)も完成した。
8日午後7時から高松市亀井町・ソレイユ2、14日午後2時から三豊市詫間町・マリンウェーブで上映。入場料は大人1000円ほか。問い合わせは制作委事務局、電話087(831)7302。【四国新聞より】
ジュリーの海&空公式サイト
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