夫が熱を出して入院したところまで、この前書きました。おかげさまで、退院して、今は施設に戻っています。
なぜか、病院も施設も、夫の状態を老衰と決めつけたようで、入院するときまでは、いつ寿命がなくなるかという調子でした。でも、夫は、まだ抗生物質も効くものがあり、すぐに高熱は下がりました。
入院は約2週間で、微熱は出るけれど、何とか元気になりました。そして、退院して施設に戻りましたが、老衰というほどの状態ではないので、一般の面会室での面会に変わりました。
そして、もう胃瘻の器具の交換はしないといわれていたのですが、それは、あまり先がないのに、痛い思いをさせないように、との心遣いだったようです。でも、今回、胃婁の交換もしてもらいました。それほど元気になったということです。
それなのに、主治医も施設の人たちも、何か命が危ないというようなことを言われます。多分、誤嚥性肺炎になり、高熱が出るということ、そして、入院して、抗生物質で治療し、退院して、また病気になるという繰り返しだろうということのようです。
それは、寝たきりで、言葉も少しずつ忘れていく夫が、元気になるとは思いませんが、今はまだ命に別状があるという風には思えない状態です。みんな周りの方たちは、もしかすると命にかかわるということを言われているのでしょうが、それは、私たちだって一緒です。
今、何とか元気であるならば、そのままでいたらいいですね、といわれたいと思います。
私は、今のままの夫と面会をたくさんして、おしゃべりをして、ゆっくりと過ごしたいと思うのです。多分、しょっちゅう面会をすれば、きっと、夫は言葉を思い出し、夫のように戻ると思います。
コロナで会えなくなり、それは、コロナだけではなく、病院や施設の都合だったりして、会えなくなったのだと思うのです。面会を自由にできない私たちは、本当に辛い最後の時間を過ごさされていると思います。
人は、できるだけ最後の時間を、愛する者と一緒に過ごすのが幸せだと、痛切に思っています。