この頃、毎日生きていくことが辛い、と情けない気持ちになっています。何か元気が出ないという気分、何もしたくないという気分、体が動かない気分、そんな気分にとらわれています。
楽しいこと、心が震えるようなこと、そんなことを書いていこうと思うけれど、そういうことがないのです。
体が思うように動かないから、ということがあるかもしれません。病気になってしまってから、気持ちも動かないようになったと思います。年を取ったからかもしれません。
何もしたくないので、映画を観たり、ドラマやアニメを観たりします。本も心が躍るようなものを読みたいと思います。
そして、毎日、そういうものに囲まれていて、"力"ということを考えるようになりました。映画もドラマもアニメも本も、力あるものが主人公です。そういうものでないと面白くないのです。世の中で、称えられる人々も、やはり、力ある人、なのです。
昔、自分が自分の力を使っていないという気がしていました。力を使えば、私も力ある人になるのだと信じていました。
でも、今、力ある人は、自分の力を使ったからこそ、大きく豊かになったのだろうと思うようになりました。力があれば、力を発揮するのだと思うのです。自分の力を使えることが、才能なのだと思うのです。
力を持っているというのは、幻想なのだろうと思います。でも、それでも、人は生きていかなくてはなりません。辛いなーと思います。自分が力を持っていると思っていた頃のことを、若かったなーと思います。
今は、もう力を持っているという幻想はあまり残っていないのですが、毎日、力を発揮している人の話を見たり聞いたりするだけで、自分が動いていないことをとても残念に思います。
もう心にも体にもあまり力がないのだと実感していますが、人は、力がなくても生きていかなくてはならないし、自分が生きているということで、何か周りに働きかけていくことはできるのだろうと考えています。
でも、やはり、若いころのように、自分には力があって、それを発揮すれば、何かを手に入れられるという幻想を持っていた頃のことを、懐かしく愛おしいもののように感じています。