てんてこまい子育ての記憶(旧 わたしと家族の日々)

一人で三人分にぎやかと言われてきた息子も、もう高3。

甲子園 野球と吹奏楽

2022-08-14 | 日記
私は野球にはトンと興味が無いのですが、
息子が好きなので、
中継の音が否応なく耳に入ってくる家庭環境です。

プロ野球は、応援の音が実に耳障りで…
神経を逆なでする質の悪い音が
延々と続くのに我慢が出来ず、
音を消させることもしばしばあります。

それに比べると、甲子園は良い。
吹奏楽ですからね!
曲のバリエーションも、音の質も、大違い。
楽しみですらあります。

先日、運転中、息子が聞いていた甲子園中継から
力強くドヴォルザークが流れてきて、
思わず高校名を確認してしまいました。
かっこいい!
うまいブラバン、良いわ~!


・・・と思いつつも、
炎天下で楽器を吹き続ける子達を見ると、
気の毒で仕方なくなる。
体調、大丈夫だろうか。
こんなことやらせて…可哀想に。
楽器にも悪そう。


もういい加減、甲子園やめて、ドームにすればいいのに。
ドームに変えて悪いことなど
何もないでしょうに。

「甲子園」ブランドに固執するOBや
「炎天下、つらい中頑張る高校球児」の絵面があってこそ
収入につながるというスポンサーの思惑のせいで
・・・つまり、オヤジ世代の
頑迷さ、姑息な銭勘定のせいで
甲子園を離れられないと聞いたことがあるけれど、
ものすごくナンセンスだと思う。

球場をドームに変えたら、あっという間に、
今度は高校球児の夢が「ドーム」になるはずね。
「甲子園世代」「ドーム世代」とか名前がついたりしてね。


なんとなく気になって検索しているうちに、
吹奏楽の活用ついても
考え直さないといけないじゃないか
と思うようになりました。

2016年の記事ですが、


強豪校の吹奏楽出身で、
野球の応援で吹くのが楽しかった、
燃えたー!
と言っている人も知っているんですけどね。
でも一方で、そういう人だけじゃない
ということも知っている。

が、この問題を、
単なる個人の好みに帰しては
大事なことを見落とすことになる
ような気がします。
つまり、ここには、構造的な問題があると思うのですよ。


甲子園と吹奏楽にまつわる
様々な意見を読むうちに、
これは、家庭内における夫と妻との関係と似ている
と気づきました。



一方(夫)(野球部)は、
もう一方(妻)(吹奏楽)の応援を
当然のように要請する。
断るという選択肢は、ほぼ、ない。
世間も、「喜んでやって当然だ」という風潮。
「嫌だ」なんて言えない
無言の圧力がかかる。
仮に「嫌だ」などと言おうものなら
断った側が「ひどいヤツ」扱い。

相手(夫)(野球部)はいい気なもので、
なんなら、妻・吹奏楽に
「応援してほしい」とわざわざ要請をすることもない。
わざわざ言わなくても、やってもらって当然のことだから。

(外部から「応援を強制したのか」と言われた時、
「強制したことはない。
吹奏楽が、自発的に判断してのことだ」
という言い訳をすることになる)

多大な労力、時間、費用をかけて
応援してあげるわけだが、
妻、吹奏楽への報酬は、無い。
全て持ち出しの自己犠牲

相手(夫)(野球部)が
自分(妻)(吹奏楽)の準備や雑務にかかる
労力や費用に注意を払い、
手助けしたり、負担を減らすよう
努力するようなことも無い。
「喜んでやって当然」のことだから。

自分(妻)(吹奏楽)の予定は、
相手(夫)(野球部)の予定にかぶらない範囲で
決定することができるが、
かぶる場合は当然
相手(夫)(野球部)優先。

そして、逆に、
相手(夫)(野球部)が
自分(妻)(吹奏楽)の応援をすることはない。
そんなこと、考えもしない。
なぜなら、力関係が非対称だから。
やってもらう側は、やってもらうだけ。



・・・ああ、だんだん腹が立ってきた。

もう、こういうことを
まかり通らせてはいけないと思う。

これは、善意の搾取だよ。




吹奏楽部は、自分たちのスケジュールを
優先して当然だと思う。
吹奏楽部は、野球部の付属物ではないのだから。
「嫌だから」という理由でやめてもいいと思う。
(ドームになったらやってあげてもいいよ、とか笑)
やりたい人だけ、有志を募ってやればいい。

吹奏楽部の協力が得られず、
それでも音楽による応援がほしいと
野球部が思うなら、
自分たちでなんとかするべきでしょう。

そして、
吹奏楽に応援してもらった野球部は、
吹奏楽のコンクールの時は、必ず応援に行け!!!
それが礼儀ってもんだ。


こんなことを考えつつ、
息子にもブチブチ言ってみました。

すると、息子は

正論だけど、無理だね。
だって、野球部の連中、考えてごらんよ。
あんな教養のカケラも無いヤツらが
吹奏楽のコンクールなんて、無理だよ。
むしろ来られたら迷惑じゃん?」


・・・・そうかぁ。


いやいや、そこで吹奏楽の良さに
目覚める野球部員もいるかもよ。

それに、そもそも吹奏楽部だって、
野球が好きだから応援しているとは限らない。
全然興味が無いのに
かり出されている子だっているでしょう。
それと同じだよ。

もし、吹奏楽コンクールで
野球部が失礼な振る舞いをしたら、
罰として、
その野球部は今後一切吹奏楽の協力は得られない、
ということにしたらいいよ。


あるいは、金銭で解決するとか。
野球部の応援に協力した吹奏楽部には
金銭的援助が大きくプラスされるシステムをつくるとか。

いいんじゃない?!


・・・そういう私は、野球にも吹奏楽にも
縁が無いんですけどね(笑)

でも、そういう風に世の中が変わっていけばいいと思う。
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古本処分 断捨離というか終活というか

2022-08-07 | 日記
70代半ばの母の終活…
大切にしまい込んできた多くの物を処分する
という大事業が全く進んでいません。

「やらないといけないと思ってる」
「やろうとしている」
「本気で思ってる」
と言い続けて早、数年。

もう使わないけど、
自分にとっては大切なものだった。
処分するしかないのは分かっているけれど、
ただ捨てる、ごみ同然に引き取られるのは嫌だ。

フリマアプリが良いらしい。
でも、やりかた分からない。
やってみろと言われても、知らないから怖い。

そして遠方に住む私に、「代わりにやって」と言う。

(私の手元に無いものは売れません。
お母さんが自分で頑張るしかないよ。
時間はたっぷりあるんだから。
やってみたら案外簡単だよ。
と言ってみたけれど…やらないだろうなー)

そんな母を見て、つくづく思いました。
終活は、
いよいよ歳をとって
「さあ終活だ」と思うよりも前に
始めた方がいいな、と。

物の処分というのは、
気力も体力も使うものであり、
さらに
自分が望む「適正な」価格で売りたいと思えば
知力も必要になってくる。

歳をとって、
気力も体力も知力も衰えてからでは
無理なんだわ。
もともと気力も体力も知力も乏しい私なら、尚更!


ということで、終活に向けて、物の処分を始めました。

まずは、学生の頃から増え続け
大量に溜め込んでいる本を。

私の本と夫の本、どちらも多いので、
我が家は
二階の壁がほぼ全て作り付け本棚
という設えになっていて、
そんなもんだから
いい気になって
また遠慮無く追加で買ったりして、
もう収拾つかない状態…。

この始末を全て息子に押しつけるのは
気の毒過ぎる。
自分でなんとかしなくては。

一回読めばもういいや、という本、
読んだけど内容覚えてない本、
良い本だけどここ数年読んだ形跡が無い本で
この先きっと読まないだろうなという本
(読むのに気合いと解説が要る
哲学書とかね!笑)は、
思い切ってどんどん処分することにしました。


わりと新しい、きれいな本は、
一気に寄付しました。
段ボール4箱くらい。


しかし、これはおそらくブックオフとか
その手の古本屋が買い取っていると思うんですよね。
だから、2010年以前のものはNGだったり、
雑誌やISBNがついていない本はダメだったり、
出せない本がかなり多い。
というか、はっきり言って、出せない本の方が多い。

紙ゴミとして捨てるしかないのかなぁ
でも、本を紙ゴミにするのは
抵抗がありすぎる。

哲学、心理学、教育学、社会学、美術関係・・・
ブックオフで売れるラインではないけれど、
世に有益な本のよ、
きっと、誰か、ほしい人もいるはず
と思うと、余計。

そういう本は、こちらに出してみました。


これまで、3回に分けて
300冊くらい出しましたが、
ありがたいことに
全て買い取ってもらえました。
うれしいです。

前後重なりながら
ぎっちぎちに詰まっていた本棚に
余裕が出来てきて、すっきり!

でも、まだまだあるんですよ。
先は長い…

でも、
これまで、予想よりもずっと良い価格で
買い取ってもらえたので、
モチベーションはあがってます!

引き続き、がんばります。


本が一段落したら、次は服かなー。
これまた違う意味で面倒くさそう…(遠い目)


なんでも、そもそも買うとき、
もっと気をつけて
厳選して買うようにしなくちゃ。
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相撲

2022-05-24 | 日記
私たち家族のコロナ隔離期間は、
ちょうど
大相撲夏場所とかぶっていました。

おかげで、
毎日、たっぷり、
最初から最後まで見ていました(息子が)。

横にいる私も、
顔の見分けがつく力士が
増えちゃいました。
慣れって怖い。


相撲とか、1㎜も興味無くて、
力士の見分けなんて
全然つかなかったんですけどね。

テレビに映っていたら
画面一杯の肉塊を見たくなくて
目を逸らしてしまう方だったんですけどね。

いまだに女性を「穢れ」扱いする「伝統」、
大嫌いだったりするんですけどね。


でもまあ、
照ノ富士勝って良かったな、くらいは
思うようになりました(笑)


そういえば、祖母の贔屓は
千代の富士でした。

働き者の祖母は
家の中でも常に動いていて、
TVの前に座るということが
あまり無かったのですが、
大相撲中継の時間になると
TVつけっぱなしで家事をして、
千代の富士の取組みになると
いそいそとTVの前に座り
「千代さん頑張れ」と応援していました。
その時の
祖母の丸い背中、
幸せそうな目尻が思い出されます。


母の贔屓は寺尾でした。
…要するにイケメン?


息子の贔屓は大勢いますが、
彼が持っている唯一の大相撲グッズ、
力士クリアファイルは
若隆景です。
楽譜を入れて持ち歩いています(笑)


---


相撲を見ながら、息子が言いました。

「相撲ばっかり見てたら、
ちょっと感覚ズレてくるよね。
みんな、10㎏、15㎏の単位で
体重が増えるんだよね。
だいたい、身長と体重、
どっちの数字か分かんないし。

バレエでは、女の子たちが
1㎏2㎏、太ったとか痩せたとか
すごい気にするわけ。
そんなの誤差だよ、気にすることないよ
って言ってあげたくなる。」


・・・言いたいことは分かるけど、
言わない方がいいよ。たぶん。
女の子にしたら、力士と比べられてもね
って思うはずよ(笑)
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敵性語(笑)

2022-04-28 | 日記
数日前の新聞の投稿欄に載っていた記事です。


笑ってしまった。

ほんとにね。
訳が分からないよね(笑)

ドレミはイタリア語だよねー。
なんでイロハに変えたかねー。

日本の音楽教育では
イタリア語以外だと
ドイツ語を使うことが多いと思うのですが
(アー、ベー、ツェー)、
どちらにしても枢軸国、味方ですよね。

音楽を知らない人が、
「外国っぽい=敵国の言葉。
排除しとこう」
って、テキトーに判断したのかな?

(「ピアノ」や「オルガン」は
そのまま残ったのにね?)

(「洋琴」や「風琴」は
定着しなかったのね…)


そして数字や漢字のこと。
(小6の道子ちゃん、賢い!)

疑問に思ったとしても・・・
言えなかっただろうねー。

でも、ずっと持ち続けていたであろ
そのモヤモヤした気持ちを、
88歳になってから
新聞に送ったという。

声高に叫んでいる訳では無く、
淡々と思い出を綴った文章ですが、
考えさせられます。
戦争中の出来事も、他人事では無い。


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そういえば、
同時多発テロ当時、NYに住んでいた
フランス語、アラビア語、英語、日本語を話す
モロッコ人が言っていたんです。
テロの後、NYでは
アラビア語を学ぶ人が一気に増えた、と。

実利的で賢い選択だな、と思いました。

敵を知れ、
それが戦の基本じゃ←どこかの軍師風(イメージ)
みたいな。

敵性語排除?
考えが足りないんじゃないか?
って言われそう。


もちろん、本当は、
外国語は
友好的な動機で学ぶのが一番ですけどね。


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余談ですが、私はハニホヘトの音階が
とても苦手です。

(イロハなんて滅多に使わないのに、
曲名に残っているのは、なぜ?
もしかして敵性語排除の名残?!)

「ト長調」くらいは許す(?)けど、
「嬰ト短調」とか「変イ長調」とか言われても
全然頭が働かない。
面倒臭いったらありゃしない!

「ハニホテト(12345←指を折る)、ドレミファソ」
と数えて
「ト=ソ」や「イ=ラ」
と特定してから、
さらに
「嬰」って#♭どっちだっけ?
と悩む。
(で、一瞬で忘れる)

・・・できれば
G# minor、A♭major、
あるいは
gis moll、As dur
の表記でお願いしたいものです。
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振り返れば、自分達だって悪かった

2022-03-10 | 日記
昨日一昨日、
計画的に親の目を盗んで遊び、
計画性なく遊び呆け、
約束を軽く破って平気な顔している息子を叱って、
今後の約束および罰について
通達したのですが・・・

が。

その晩、
眠る前に自分の高校時代を思い返し、
息子の所業なんざ可愛いもんだ
ということに気付いてしまいましてね。



私自身はしなかったのですが、
高校の同級生達は
学校が終わると大阪まで出て(学校は奈良)、
駅で着替え、踊りに行ってたなぁ
ということを思い出したのです。

バブル終焉期でしたからね。
マハラジャとか、そういうの。

お金もかかっただろうな。
お金持ちのお嬢さんが多かったから
その辺は問題ないのかもしれないけど、
そんな彼女らを食い物にするような
悪いヤツらはいたでしょうし、
危ない危ない!


親の目を盗むにしても、
コンビニでお昼買って、
友達の家の広い庭で野球するとか
小学生の頃と変わらない遊び方をする息子とは
「悪さ」というより
「危険」のレベルが違う。


そういう場所に娘が行ってるってこと、
絶対、親は知らなかったはずね…。


でも、考えてみれば、
当時の私は
そういう話を普通に受入れて聞いていたし、
親の気持ちとか、
危険性とか
全く思い至らなかったな。
視野が狭く未熟って、こういうことか…。



まあ、遊び慣れた子の方が
危険性を知っていただろうから、
彼女らなりの自衛手段を講じながら
遊んでいたのでしょう。

それに、
派手に遊ぶグループの子の多くは
成績も悪くなかったと思うのです。
皆、結構な大学に進学したんじゃないかな。
自分達なりに節度を保って遊び、
勉強の要領も良かったんでしょうね。

そう考えれば
良いと言えば良いんだけど。

でもねえ、
自分の子が同じ事をすれば
そりゃあもう、怒り心頭だろうな…。


時代も地域も違うから、
そんなことはあり得ないけど。


でも。
ここは田舎だから安心ってこともなく。

地元出身で、
テスト勉強や学校の課題をやらない息子に対し、
ブツブツと文句を言う夫だって
偉そうなこと言えない過去がありますからね。
高校の寮で酒飲んで退寮になったという。

酒は、どこでも飲めますからね。

(むしろ田舎ほど
迷惑な酒飲みが多い気がする。
遊びのバリエーションが少ないからか、
規範が緩いからか…)


「高校で酒とか、
さすがにそれはあり得ない」
と息子は呆れていました。


あり得ない、という感覚を
持ち続けてほしいです。(切望)


それで思い出した。
以前、夫の酒飲み仲間が集う会合に
もうすぐ高校を卒業する年齢の息子さんが
来ていたのですが、
周りから、
「オマエも、もう飲めるよな!」と
酒を勧められたのです。

いやいや、高校生ですけど。
何考えとんじゃ、このオヤジ連中。

私が口を出す前に、
その子が先に言いました。

「いや、まだ高校生なんで」

「ていうか、この先も、自分は絶対
酒を飲みません」

「小さい頃から、酔っ払った父親の
醜い姿を見続けてきたし、
迷惑かけられ続けてきた。
酒には嫌悪感しかない。
それなのに自分が飲むとか、あり得ない」

と、泥酔状態の父親の前で、
キッパリ、バッサリ。


とても頼もしく思いました。
うんうん、偉い!
キミのことは幼児期から知ってるけど、
良い子に育ったねぇぇ!


ちゃんと親世代を反面教師にできる
真っ当な感覚の若者に
未来の光を見た気がしました。


おばちゃんは嬉しいよ。
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