てんてこまい子育ての記憶(旧 わたしと家族の日々)

一人で三人分にぎやかと言われてきた息子も、もう高3。

振り返れば、自分達だって悪かった

2022-03-10 | 日記
昨日一昨日、
計画的に親の目を盗んで遊び、
計画性なく遊び呆け、
約束を軽く破って平気な顔している息子を叱って、
今後の約束および罰について
通達したのですが・・・

が。

その晩、
眠る前に自分の高校時代を思い返し、
息子の所業なんざ可愛いもんだ
ということに気付いてしまいましてね。



私自身はしなかったのですが、
高校の同級生達は
学校が終わると大阪まで出て(学校は奈良)、
駅で着替え、踊りに行ってたなぁ
ということを思い出したのです。

バブル終焉期でしたからね。
マハラジャとか、そういうの。

お金もかかっただろうな。
お金持ちのお嬢さんが多かったから
その辺は問題ないのかもしれないけど、
そんな彼女らを食い物にするような
悪いヤツらはいたでしょうし、
危ない危ない!


親の目を盗むにしても、
コンビニでお昼買って、
友達の家の広い庭で野球するとか
小学生の頃と変わらない遊び方をする息子とは
「悪さ」というより
「危険」のレベルが違う。


そういう場所に娘が行ってるってこと、
絶対、親は知らなかったはずね…。


でも、考えてみれば、
当時の私は
そういう話を普通に受入れて聞いていたし、
親の気持ちとか、
危険性とか
全く思い至らなかったな。
視野が狭く未熟って、こういうことか…。



まあ、遊び慣れた子の方が
危険性を知っていただろうから、
彼女らなりの自衛手段を講じながら
遊んでいたのでしょう。

それに、
派手に遊ぶグループの子の多くは
成績も悪くなかったと思うのです。
皆、結構な大学に進学したんじゃないかな。
自分達なりに節度を保って遊び、
勉強の要領も良かったんでしょうね。

そう考えれば
良いと言えば良いんだけど。

でもねえ、
自分の子が同じ事をすれば
そりゃあもう、怒り心頭だろうな…。


時代も地域も違うから、
そんなことはあり得ないけど。


でも。
ここは田舎だから安心ってこともなく。

地元出身で、
テスト勉強や学校の課題をやらない息子に対し、
ブツブツと文句を言う夫だって
偉そうなこと言えない過去がありますからね。
高校の寮で酒飲んで退寮になったという。

酒は、どこでも飲めますからね。

(むしろ田舎ほど
迷惑な酒飲みが多い気がする。
遊びのバリエーションが少ないからか、
規範が緩いからか…)


「高校で酒とか、
さすがにそれはあり得ない」
と息子は呆れていました。


あり得ない、という感覚を
持ち続けてほしいです。(切望)


それで思い出した。
以前、夫の酒飲み仲間が集う会合に
もうすぐ高校を卒業する年齢の息子さんが
来ていたのですが、
周りから、
「オマエも、もう飲めるよな!」と
酒を勧められたのです。

いやいや、高校生ですけど。
何考えとんじゃ、このオヤジ連中。

私が口を出す前に、
その子が先に言いました。

「いや、まだ高校生なんで」

「ていうか、この先も、自分は絶対
酒を飲みません」

「小さい頃から、酔っ払った父親の
醜い姿を見続けてきたし、
迷惑かけられ続けてきた。
酒には嫌悪感しかない。
それなのに自分が飲むとか、あり得ない」

と、泥酔状態の父親の前で、
キッパリ、バッサリ。


とても頼もしく思いました。
うんうん、偉い!
キミのことは幼児期から知ってるけど、
良い子に育ったねぇぇ!


ちゃんと親世代を反面教師にできる
真っ当な感覚の若者に
未来の光を見た気がしました。


おばちゃんは嬉しいよ。
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